見出し画像

ゴールデンカムイ聖地巡礼バスツアー旅2022.6(4日目)

4日目。

本日も好天。うれしい。
旭川市内のホテルで、山猫少尉と朝食をとる。
本日は、バスツアー最終日だ。
気合い入れていこう!
本日最初の目的地は、旭川市内の『北鎮記念館』

北海道開拓の尖兵たる屯田兵から発展して、北海道の守り、北部鎮守の要である帝國陸軍『第七師団』の歴史が展示されている。

陸自の施設なので、入場料無料。
しかも、ツアー予約なので、隊員の解説付きだ!

ゴールデンカムイでも、敵役である鶴見中尉以下の第七師団の兵隊たちや、師団駐屯地でのシーンが出てくるので、重要な聖地巡礼の地でもある。

コイツは、楽しみすぎるぜ!

バスに乗り込み、市内を走ってすぐ。
『北鎮記念館』到着ッ!

担え、筒!!

物腰柔らかそうな、陸自の広報担当の方から、施設の説明を受ける。

「皆さんは、マンガのゴールデンカムイ聖地巡礼の一行さま、と聞き及んでおりますが、それに関係ある場所や、作者の方がここを使ったのかな、と思われるところは、逐次説明を挟むようにします。それでは、皆さんと一緒に、ぐるっと回りたいと思います」

おおー、お願いしまーす!

「日露戦争における旅順要塞攻略戦で、第七師団は203高地攻略の任を受け、大きな損害をだしながらも、ついに高地の占領に成功したのでした」

うおー!バンザーイ!バンザーイ!!

作中にもでてくる、ウィンチェスター銃など。

「ゴールデンカムイの中で、土方歳三が愛用していたウィンチェスターですが、片手で回転リロードできるような仕様になっているのが、特徴的です」

おおーー!スゲ〜!
片手に愛刀・和泉守兼定、片手にウィンチェスターの土方さんの勇姿が思い起こされるよね!

「第七師団の歴代の師団長です。最後の師団長は鯉登中将ですね。ゴールデンカムイ作中に登場していた鯉登少尉は、ここから名前をとったかもしれませんね。」

おおーーっ!と、どよめきと歓声をあげる、カムイオタたち。
鯉登くんも、人気キャラやしなー。

当時の第七師団駐屯地のスケール模型もあり、
「作中のシーンは、ここから潜入し、ここで脱出したのではないか、と考察がありますね。」
などと、カムイファン向けの丁寧な説明をやたらとしてくれる広報の方。

ごっつい親切やーー。

「それでは、私の説明はここまでになります。残り時間は、皆様でご自由に見て回って下さい。本日はご清聴ありがとうございました。」

キチッとした礼をして、説明を終えてくれた。(拍手!)
事前に予告していた時間ピッタリで終了したのは、さすが現役自衛官だ。
お見事!と言うほかない。(大拍手!)

軍装とか。

拳銃とか!

連隊旗とか。
写真撮るもん多すぎて、タイヘン!

手紙に写真に、勲章、銃弾。もろもろ、諸々。
撮影と興奮で、過呼吸になりそな羊好大尉。ウヒョー!!

そして、物販!ああ、ここもよき!
もう、バスの出発時間があるから、急いで購買部で、アレもコレも買う。

師団水筒、買い!
師団スマホ立て、買い!
陸軍カレー、買い!
ついでに、陸自カレーも買い!

もっと時間あれば、細かいキーホルダーとかも見たかったが、やむを得ぬ。
もう、バスの時間だ。

大満足して、北鎮記念館を出るのでした。

「あ!?すずらんの街灯撮影せな!」
と、山猫少尉が思い出し、慌てて撮影してたら、またバスに乗るのが最後の方になる。

ありがとう、北鎮記念館!
必ず、また来ます!

続きましては、『旭川市博物館』へ。
アイヌ文化、復元模型、旭川周辺の自然についての展示が特徴だ。

入り口にはお約束の、野田先生直筆ゴールデンカムイファン向けのサイン式紙も展示。

少しクーラー効きすぎで、肌寒い館内を、ゆっくり回る。

北海道は、各地でアイヌ文化の展示、保管をしてるようだ。
道内も広いから、各地のアイヌで文化も習慣も、かなり違うんやろなあ。

羊好大尉は、カモ剥製等に見入る。

振り返れば、アイヌ文化や、北海道開拓の歴史、陸軍第七師団の資料に触れられ、知的な刺激に満ち溢れたツアーだった。

ゴールデンカムイの聖地巡礼もちゃんとしつつ、この旅行の構成は見事すぎるよねえ、と山猫少尉に話したら、

「ワタシもそう思います。この企画考えた人、スゴイですよねー。次は、最終回の舞台の、函館中心ツアーを組んでくれへんかな」
と、これまた感心しきりだった。

それはそうと、アカデミックな展示を見終わった後は、お昼ごはん!
ハラヘッタ!

「次は、お昼の時間です。旭川ラーメン村に向かいます。そこで、各自ご自由にラーメンランチをご堪能ください」

「ラーメン屋、どこいきますー?」
と、山猫少尉に聞かれる。

ラーメンなら任せときたまえ。
北鎮記念館でパクってきたパンフによれば、ラーメン村は旭川ラーメン以外の名店も揃ってるらしいが・・・。
ここはやはり、ベタな旭川醤油ラーメンを食いたい。

厳選した結果、『ラーメンや天金』
ここに決めたッ!

20分ほど並んで、天金で醤油ラーメンをいただく。

おー!ウマ!!当たりやで!!

「あー、美味しいです!あ、アタシネギはキライなんで、羊好大尉にあげます。ホレホレ」
と、旭川でも好き嫌いを存分に発揮する、山猫少尉。

旭川ラーメン美味しかった!
汁まで完食でーす。

「皆さん、このバスツアーも、次でいよいよ最後の目的地です。最後は、『神居古潭』という景勝地に向かいます。」
との添乗員の方の言葉に、ハッとする。

そ、そうか、もう最後の目的地なんか。

あっという間に過ぎていったなあ、この3日間。
過ぎゆく旭川市内と、山道を窓から見ながら、楽しかった3日間を、思い返すのでした。

バスツアー最後の目的地、『神居古潭』に到着。

北海道にしては暑い日差しの中、バスから降りる。

3日間、あっという間やったなー。
「ホントですねー、楽しかったなあ」

石狩川にかかる橋を渡り、山猫少尉と雑談しながら散歩する。

「おっと、見て下さい、あの川面に浮かんだ紋様を!アイヌの衣装とかタペストリーの紋様って、ああいうとこからインスピレーションを得たんちゃいます?」

と、なかなか鋭い観察力と洞察力をみせる、山猫少尉。

感性が瑞々しいねえ。
私は、ナマズでも泳いどんのかなー、しか思わんかった。

小鳥さえずる森の小道を、2人で雑談しながら、しばらくテクテク歩く。


・・・ん?他の観光客は、誰もおらん。いるのは、虫網持った、昆虫研究部の学生だけ。

何も考えずにテキトーに歩いてたから、なんもない方に来ちゃったみたい。

この辺で引き返しましょう。
てゆーか、神居古潭って、なんで来たん?ナニがあんの?

山猫少尉と首をひねりながら、元きた道を戻るのでした。

ツアーのみなさんは、ちゃんと説明とか解説板を読んでいたらしく、反対方向に進んでおられたもよう。

羊好大尉と山猫少尉だけは、まったく逆方向に突き進んでいたので(注意力散漫なのです)、そりゃなんもあるわきゃあなく。

急いで、早歩きで、いわれのありそうな岩石とか、謎の旧国鉄トンネルをくぐったりしてたら、タイム・オーバー。

バスツアー最後の景勝地『神居古潭』は、甚だ消化不良のまま、終わってしまったのでした。
人の言う事を聞かんと、ペラペラしゃべってたらアカンよね。

後でよくよく調べたら、神居古潭もちゃーんとゴールデンカムイのシーンにガッツリ出てたとのこと。

なにやってんですかね。

夕方ごろ、バスツアーは札幌駅に、無事到着。
2泊3日の聖地巡礼バスツアーは、大成功のうちに終了したのでした。

素晴らしい旅をありがとう。
お疲れ様でした!!!

【つづく】

いいなと思ったら応援しよう!