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ゴールデンカムイ聖地巡礼バスツアー旅2022.6(1日目)


漫画『ゴールデンカムイ』が大好きだ。
(アニメ版は未見)
北海道も、大好きだ。

というワケで、今回は後輩・山猫少尉と、『ゴールデンカムイ聖地巡礼バスツアー』に参加することにした。

札幌駅集合の2泊3日のバス旅ということだが、関西在住の我々は、札幌市内に前泊、ツアー終了後に後泊する必要がある。

そんなに休みが取れるかの問題もあり、なかなか難しいかなあ、と危ぶんでいたが、山猫少尉の絶妙なスケジューリングと、有休カムイの加護があり、無事実現したのだった。

1日目。

朝イチで、南海なんば駅へ。

昨晩は、北海道旅行が楽しみすぎて、あまりよく寝てないんだよね。(なんばのビジホにて)

関空行きのラピート乗車も楽しみにしてたが、寝不足のためか、天下茶屋過ぎたあたりから、いつの間にかブウブウ寝てまう。

は!?と気がついたら、もう関空駅だった。

関空駅の改札口で、旅の相棒である山猫少尉と合流。
おはよう!今日からヨロシク!!

「おはよーでーす。では、さっそく、関空第2ターミナルへ行きましょー!レッツゴー!!」
と、元気よく駆け出す山猫少尉。
もしもし、そっち、第1ターミナルの方向ですよ。

第2ターミナルからピーチ航空に搭乗。予約した座席に座る。

ほー、私、真ん中の席ね。
大羊(デブ)だから、隣の席の人は、狭いよー?暑苦しいよー?

「ホンマや!コッチに幅寄せしてこないでくださいよ!?狭いッ!暑苦しいッ!」

とか、ワーワー言うてる羊好大尉と山猫少尉を乗せた飛行機は、北海道へと飛び立った。

札幌は、やや雨模様の天気予報。
せめて、小雨くらいやといいなあ。

11時過ぎ、新千歳空港に到着。
雲はどんより気味だが、ギリギリ雨は降ってない。

電車で新さっぽろ駅へ。

行く先は、『北海道開拓の村』

『開拓の村』は、明治〜昭和初期に建てられた建築物の野外展示をしてる。

その中に、『ゴールデンカムイ』で背景として描かれた施設が数多くあるという。
Gカムイ聖地巡礼には、欠かせない場所だそうな。

平日で、雨模様のせいもあり、村内には観光客はほぼ見当たらず。
ヒマそうにしてた案内のオジサンに、開拓村内の効率良い周り方を案内板でレクチャーしてもらう。

「まず、ここ、漁村エリアのニシン御殿に行ってみようね。山村エリアはねえ、そこまでまわってたら、日が暮れっから、農村、そして市街地エリアに戻ってくる、てのが良いんじゃないかい」

ハイ、わかりました!
と、返事だけは良い、羊好大尉&山猫少尉。

まずは、昼メシ。
食堂で腹ごしらえといこう。

村内の食堂で、お昼ごはん。
『やん衆定食』は山猫少尉。
私は、『ニシンそば』

漫画内で杉元が食べてたニシンそばは、たいへんヒンナでした。

「・・・さっきから食堂のひとが、団体さんの食事の準備してません?もしかして、どっかの学生団体がやって来るんやないですか?」
と、ヒソヒソ声で山猫少尉が言うてきた。

おー、ホンマやなあ。学生の団体となれば、村内はかなり賑やかなことになりそうな。

とか言ってたら、やっぱりそうなった。

食堂を出てみたら、道民小学生の軍団が、市街地エリアをキャーキャー!ピーピー!いいながら、元気よく走り回ってる。

「これじゃあ、落ち着いて建物が見れないですよ!弱ったなあーー、ああ、あそこは写真撮りたいとこなのに」
と、アタマをかかえる山猫少尉。

道民小学生軍団は、各班に与えられた目的ポイントを回り、1か所ずつつぶしてまわっているもよう。

市街地エリアの入り口近辺は、そんなチビたちであふれかえっている。

なんだか肩身が狭い思いをしながら、チビたちがいない隙に、ちょこちょこ建物に入っては撮影したり、説明を読んだり。

山猫少尉は、抜群の記憶力を発揮して、「あ!ここはあのシーンで使われてた建物ちがいます!?」だの、「この写真館!!覚えてませんか!」とか、言うてる。

その都度、「ほーー」とか「へーー」とか曖昧な答えをする羊好大尉。

そんなには、覚えてないのよ。
スゴいよね、山猫少尉は。

昔に走っていた『馬車鉄道』が、運賃250円で乗れるらしい。

「うわーー、これ乗りたい!」
と山猫少尉がいうので、面白そうだから乗ってみる。

開拓の村を縦断し、村内をとっとこ、とっとことゆっくり進む馬車鉄道。

道民小学生たちとか、外国人観光客が物珍しげに集まってくる。
見世もんやないでえ。

可愛らしい馬車鉄道を降りて、農村エリアへ。
蚕農家のお家を見学してると。
ここにも、道民小学生たちが、ポイント巡りにやって来た。

「こんにちはー!」
「ありがとうございましたー!」
と、家屋に一瞬入れば、すぐに立ち去る小学生班。ドライだ。

「うおーー、毒のロシアンルーレットのシーンや!覚えてないですか?」
観光客の中で、最も熱心に村内展示をみている、山猫少尉。

この脱穀機は、おばあちゃんちにもあったー!とか、目をらんらんと輝かせて見学してる。
道民小学生たちも、見習ったらいい。

「ようし、農村エリア見学完了ッ!雨が降ってこないうちに、次は山村エリアに行きましょ!!」
と、元気いっぱい山猫少尉。

えーー!?山村エリアにいってたら、全部は周れなくなるって、案内のオジサンが言うてたよ!
私もそう思うなー。(坂とかしんどい)

「大丈夫ですよ!ピャッと行って、シャッと市街地エリアに戻ればすぐですよ!ゴーゴー!」
と、スキップしながら山村エリアに突進していく、山猫少尉。

ウヒー!上り階段、キライ( ;  ; )

ポツリポツリと、小雨も降ってきた感じ。

天気良かったら、ステキ森林景色やったやろなー。
山小屋、伐採小屋とかを巡る。
坂を登ったりー、道を下ったり。

木材を運搬する、森林鉄道。

札幌農学校『恵迪寮』で、おもしろ展示。

バンカラな寮自治会の大騒ぎの歴史やら、謎のポエムやらが面白すぎて、山猫少尉と2人で、キャッキャと笑ってしまう。
ここは、いずれまた、ゆっくり見学したい!!

少し、農学校寮に長居し過ぎた。
ペースを上げていきましょう!
雨風がキツくなってきた。

いつの間にか、遠足の小学生たちの姿が消え、かわりに、道民高校生の集団がウロチョロしてる。

漁村エリアのニシン御殿を見学。

ボランティアのおばちゃんから話を聞いて、興味深く見学してたら、男子高校生の一団が、動画撮影しとる。

「オレたちはーー、JKが大好きだーーー!」
と、一斉に叫んでる。

そりゃまあ、そうやろけどさ。
それ、なんの動画やねん。

雨も激しくなってきてるのに、高校生らは奇声をあげながら、市街地エリアの通りを走り回ってる。元気だ。

テンション上がるのはわかるけど、こんなご時世やねんから、傘くらいさせよ。風邪ひくで。

「うおー!この建物って土方一派が作戦会議してたシーンですよ!?なんで覚えてないんですか!!」
と、こっちはこっちで屋内で興奮してる、山猫少尉さん。
あー、そーいえばあったカモ。

夕方に近づくにつれ、本格的に雨が降り出し、風もキツくなってきた。

暗くなってたからか、山猫少尉は、官舎の玄関口前の水たまりに足を突っ込んで、底浅パンプスごとビショビショになってるし。

名残惜しいけど、開拓の村を出て、札幌市内中心部に戻ろう。

ホテルに荷物を置き、前から行ってみたかったアイヌ創作居酒屋へ、札幌の地下街をぶらぶらしながら向かう。

アイヌ創作居酒屋『海空のハル』に入店。
オシャレなギャラリーカウンター席に通してもらった。

雰囲気えーなー。

クマの置き物が、心和ませる。

お飲み物は、山猫少尉がポン酒。
私は、サッポロビールクラシックを。

アイヌ創作料理がひと通りそろったプレートを注文してみた。

鹿肉、熊肉、ウサギ肉。
チタタプ、子持ちコンブの串揚げ。
美味しいお酒と珍しい料理に、2人してヒンナヒンナと舌鼓を打つ。

「あ、このネギは嫌いなので、羊好大尉にあげます。」
札幌でも、好き嫌いを大いに発揮する、山猫少尉。

今日は朝から飛行機乗って、半日村内を歩きまわってたので、随分と疲れた。

最後に、ゆっくりお酒が飲めて、ホントうれしい。

山猫少尉と、明日のバスツアーの予定やら、ゴールデンカムイ作中の話やらお仕事の話をしながら、楽しい夜は過ぎていくのでした。

おつかれさまー。

「おつかれさまー、やないですよ。すすきので、夜飲みの後は、締めパフェでしょう!!」
と、隣のビルにある、オサレなパフェ屋に行く。

だいぶん待たされて、出てきたパフェは、火の鳥みたいな映えなヤツ。

「ゔーむ、映えパフェはともかく、お冷の水がマズイ。」
長いスプーンでパフェをグリグリしながら締めパフェをいただく、山猫少尉と、羊好大尉なのでした。

明日からが、聖地巡礼バスツアー本番だ。

【つづく】

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