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空気を読む社会~武士の切腹~

教は空気を読む社会と武士の切腹について。

武士といえば”ちょんまげ”と”切腹”という言葉で世界中に知られている有名な社会階級ですが、その切腹という文化も我々の空気を読む文化と深いつながりがあると思っています。
切腹の目的は主に下記の三つです
①名誉の保持・・・主君への忠誠を示し、名誉を守る
②責任の取り方・・・失敗や過ちに対する責任を取り、誇りを保つ
③刑罰として・・・武士だけの特別な死に方

③に刑罰ではありますが、自ら死を選ぶという名誉が与えられており、すべて精神要素がすべて盛り込まれています。

よく海外の人が切腹に疑問を持ったという話はよく聞きますが、今の日本の現代社会では当然切腹なんて行われていないにも関わらず、少なからず切腹する意図を日本人が外国人よりは理解できるのは、文化や歴史、そして言語の使い方が影響しています。

切腹の目的は、名誉や誇りというものが重要視されており、この感情は人から人へのダイレクトな伝達ではなく、人⇒空間⇒人という、間に空間を媒介しておりこの感覚が空気を読むことと同じ思考形態なっています。

名誉⇒Honor と英訳できますが、名誉は社会やコミュニティからの評価や尊敬の意味ですが、Honorは個人に対する評価や尊敬の意味を持ちます。つまり、名誉という言葉は空間を媒介して伝わるのに対して、Honorは人から人へダイレクトに伝わる言葉なんですね。(名誉は本来の意味で正しく英訳できないですね)

武士の切腹という今の我々には全く関係なさそうな物でも、その考え方は言語ベースで今の時代にも引き継がれているのはとても興味深いですね。

また文化と言葉の関係性も紐解いていくと面白そうですね。

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