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もう一人の私が私を睨みつけている 完結編 

人物A ♂ のお話し   以降私をAに置き換えます。

前回までのあらまし
30年ほど以前
一人暮らしであったAのマンションでの実話です。

Aは、自ら望んだシチュエーションだったはずなのに
あまりの仕事量の多さに、なんとか状況を打開する必要がありました。
現代では人に相談しながら打開できる方法もあるのですが、
状況は「なんとかしなきゃ」を思い出すこともできなくなるほど
仕事が押し寄せ続ける昭和カオス。

Aには、お部屋をお掃除する能力はなく、ホコリが溜まってゆく。
そういう理由で、彼はフスマを隔てた隣の部屋に布団の位置を変えたのです。

そして、その3日目のお昼ごろ
Aは目が覚めたので起きようとするが 身体が全く動かない!
ピクリとも動かない。
彼は うわ!金縛りだー と恐怖しました。
Aにとって人生で初めての出来事だったのです。

しかし、本当の恐怖は ここからだった。

初めての金縛りに焦っているAは もがこうとすることよりも重要な何かを感じ、金縛りにあったままになるのでした。

数秒だったと思うが とても長い時間に感じる。
すべての雑音が消え、
異様な空間違和感に包まれている。

何? 何だ?
一人暮らしのはずなのに
フスマ越しに誰なのか、不気味な人がいる気配に包まれている。

3日前まで寝ていた場所に、もう一人のA自身が横たわっていて
フスマ越しにもかかわらず、金縛りにあっているAに気づいているのだ。

つまり、お互いにわかっている。

Aはギョッとした。
…  
まさか  起きないよな   ドキドキ
…  …  …   シーン …  … 

隣に現れたAの上半身が
ムックリとが起きある音がしてしまった。



完結編

Aの恐怖は最高潮に達した。
ぎゃーーーー 
だけど 声も出ず 身体も動いていないのでした。

ま、ま、まさか
立ち上がらないよな  

見えないはずの隣のAは 立ち上がった
(ここまで書いてて恐怖を思い出します。)

まさか まさか こっちに来ないよな。

来たのです。

無表情でまっすぐ正面を向いたまま
もう一人の本人が 隣の部屋から歩いて出て来た。

ぎょえ~  
A本人はピクリとも動いていなかったと思われます。

まさか  こっちに来ないよな (汗)

来たのです。

隣から出て来たAは
金縛りにあっているAの足元に立ち
仁王立ち状態で 腕を組み 
上から睨みつけるのでありました。


ライターである私も、気を失いかけてきたので、
楽しい思い出話も 今回はここまでにいたします。

瞑想 瞑想
皆様も ほほえみながら 気を楽に 瞑想。


サポートをありがとうございます。 感謝いたします。 まだ準備がわからなく、これから勉強いたします。