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夏の終わりがみえてきた
お盆が終わって風が変わった。
朝晩が肌寒く感じるほどだ。
金木犀の北限の奥はもう秋目前だ。
ナナカマドの葉も色づいてきて、1ヶ月後には紅葉も楽しめそう。
短い夏がすぎていく。
濃い青だった昼間の空が薄い青に変化していくのは、なんとなくさみしい。
暑い暑いと言いながらも夏は気持ちが明るくなるものだ。
今年は子どもたちとプールへ行った。
海にも行った。
お祭りも花火もバーベキューも楽しんだ。
まるで小学生の絵日記のようだ。
持病のめまいは良くなったり悪くなったり、正に一進一退。
すぐ治ると思っていたのに意外と根が深い。
眼の前がグルグルと回るように歪む浮遊感と不快感には慣れたが、もちろんスッキリ治ってくれたほうがいいに決まっている。
大した治療法もないこの病気は気休めの処方薬と休養あるのみ。
いやぁ。わりとずっとダラダラしてるんだけどなぁ……
ダラダラが足りないのかもなぁ。
白々しく主張するわたしに夫の目が冷たい。
わたしの夏はめまいに翻弄される夏だった。
不便もたくさんあれど、外に出られないからこそオンラインでのあたたかい出会いをたくさんいただけた。
おかげさまで今年の夏はずいぶん賢くなったみたい。
9月が終わるとケアマネの試験だ。
もう趣味のように受けて趣味のように落ちているが、今年もきっと趣味のように受けるのだろう。
試験2週間前にあわてて問題集を開くのだ。
学ばないわたしが学ばないなりに少しずつ前に進んでいる。
ケアマネの勉強だけは来年の夏も同じことを言っていそうだ。
なんとも情けない。
小学生の上の子が夏休みのドリルを19枚残している。
外出の予定もあるので正味で使えるのはたった3日。
似たもの親子と断じるのもバカらしくなるほど、わたしの少女時代をなぞっている。
そんなとこばかり似なくても……
でも母は最終日は徹夜してでも終わらせる根性はあったのよ。
そんな自慢しかできない母でもいいじゃないか。
なんてめまいの渦中で自分を励ます。