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高柳製茶~創業明治35年の老舗茶屋に行ってきました!~

この記事の目的

皆さんこんにちは!ともひと と申します。
このnoteでは、地域のものや人、お店など気になったものについて、調べたり、インタビューをして、その内容を発信します。
今回は、自分が大好きなお菓子の「お茶つぶクッキー」を販売している会社がどんな会社なのか知りたかったので、静岡県の牧之原市にある高柳製茶様にお邪魔し、お話を伺いました!

お店の歴史

お店の歴史について触れる前に、そもそもお茶にかかわる業種がどんなものがあるか紹介したいと思います。

茶畑の写真

①生産家

こちらはイメージしやすいと思います。茶畑でお茶を育て、収穫し、茶問屋などに納品する人です。

②茶問屋

こちらは、いろんな生産家からお茶を買い取り、小売り業者に販売する、生産家と小売業者との仲介者です。

③小売業者

茶問屋や、生産家から買ったお茶をお客様相手に販売する業者です。

他にも、お茶にかかわる業種はたくさんあるかと思いますが、今回はこの3つの紹介とさせていただきます。
さて、高柳製茶様の歴史の話に戻りますが、創業当初は、①の生産家から歴史が始まったそうです。
そもそも、高柳製茶様のお店がある「牧之原台地」というところは、江戸時代より昔は、荒れ果てた土地が多く、お茶が生産できるような場所ではありませんでした。では、どのようなきっかけで、現在のようなお茶の産地になったのでしょうか。

牧之原台地はどうやってできたのか

牧之原台地がお茶の産地になった経緯について説明するためには、江戸時代まで歴史をさかのぼります。
江戸時代、慶応3年(1867年)に江戸幕府 第15第将軍の徳川慶喜 は大政奉還を行い、政権を朝廷に返還しました。そのタイミングで、駿府(現在の静岡市)に隠居し、その身辺警護を行う武士を一緒に連れて行きました。しかしその後、版籍奉還が行われ、身辺警護をしていた武士たちがその職を解かれ、職を失いました。その解決策として、勝海舟の勧めにより行われたのが牧之原台地の開墾であり、その労働力として、武士たちが活躍し、現在の牧之原台地ができました。高柳製茶様については、明治35年創業であるため、牧之原台地でお茶が収穫できる状態のときには生産家として創業されていたそうです。

高柳製茶様の歴史に話が戻りますが、その後時がたち、平成に入ると今まで生産のみを行っていた農家が、製品の加工や販売を行ったりという「6次産業化」が進んでいったそうで、静岡県内の大規模なお茶農家は、生産する人、加工する人、販売する人など分業化が進んでいったそうです。
そのような中で、現在の高柳製茶様については、加工、販売する部分を行っていくようになったそうです。

お茶の加工等を行っている工場の様子

会社のこだわりについて

「牧之原のお茶」を売ることに誇りをもっている

高柳製茶様は牧之原のお茶を売ることに誇りをもって、販売・製造を行っています。そのため、お茶を生産する「生産家」の方たちとチームを組んで、その生産家が作ったお茶を使用した製品を販売しています。

製品について

お茶つぶクッキー

高柳製茶様で一番人気(僕も大好きな)の「お茶つぶクッキー」について、製品ができるまでの歴史を伺いました。
お茶菓子を作るようになったきっかけ
当時の社長(現在の会長)の奥様に、「お茶の小売店をやってみたい」という思いがあり、現在行っているような、お茶の製造直売を行う業態を始めたそうです。当時では、そのような業態とても珍しい業態だったそうです。
始めてみると、たくさんのお客様が訪れるようになり、来てもらったお客様に出せるお茶菓子を一緒に出せないかと言うことで、クッキーを作ってみたところ、大人気で、最初は販売はせずお店での提供のみでしたが、販売をするようになったそうです。
なぜたくさんあるお菓子のうち「クッキー」を販売したのか?
当時の社長(現在の会長)が、出張?旅行?で北海道に行っていたときに、たまたまある場所でクッキーを製造する会社の社長と出会い意気投合し、お茶菓子としてクッキーを製造することになったそうです。
このクッキーを製造する会社については、某有名ホテルの業務用としてクッキーを製造している大阪のすごい会社で、北海道で出会うということは本当に奇跡で、そんな奇跡があってこの製品が生まれたことがすごいと思い感動しました。

お茶つぶリーフクッキー
ティークッキーの販売の様子

高柳製茶のお菓子には抹茶ではなく、「煎茶」を使用している

高柳製茶のお茶菓子は抹茶ではなく、煎茶が入っているそうです。煎茶を使うことにより、お茶の風味が出やすいためです。
また、牧之原で生産される、「深蒸し茶」は苦みや渋みが少ないため、お菓子との相性が良いそうです。
実際に、マカロン、ダックワーズ、お茶つぶクッキーの3つを食べましたが、どの製品もしっかりとお茶の香りがして、上品な味わいでした!
【ちなみに…】
深蒸し茶とは?…摘み取った茶葉を加工する段階で蒸す工程があるが、その蒸す時間を長くとったものを深蒸し茶と言うそうです。
そもそも煎茶は、茶葉そのものの状態では、色が出ないため、蒸したり手揉みを行い、茶葉の組織を破壊することで、お茶の色が出るそうです。牧之原茶は、土地や気候の特性上ほかの産地の茶葉よりも大きく厚く育つので、組織を破壊するために蒸す時間を長くとるようになり、深蒸し茶ができたそうです。現在国内のお茶の60%以上は深蒸し茶だそうです。

左から、ダックワーズ、お茶つぶリーフクッキー、お茶つぶマカロン

現在は「ドリンク」にも力を入れている

現在、急須を使ってお茶を飲む人が少なくなってきているため、現在は急須がない方でもお茶を飲んでもらえるように、ペットボトル茶などのドリンク類の販売にも力を入れているそうです。
実際に自分の家にも急須がなく、お茶を淹れて飲む機会がほぼなくなってきていて、ペットボトルのお茶を飲むことがほとんどで、急須で入れたお茶はどこか訪問した先でいただく程度であまりなじみがないです。
今回、訪問した際に牧之原茶プレミアムペットボトルをご提供いただき、飲ませて頂きました。僕自身、市販のペットボトルのお茶の酸味?渋み?のようなものが苦手でしたが、今回頂いたお茶については、それが一切なく、とても飲みやすかったです。お茶の風味や味も、急須で飲むお茶に近く、本当においしかったです。

現在力を入れている「ドリンク」の商品の1つ【牧之原茶プレミアムペットボトル】
このドリンクの茶葉は100g2000円の茶葉を使っているそうで、超高級ホテルでも使用されているそうです


ドリンクの販売の様子
個人的には、お茶の炭酸があるそうで気になってます。
(ワインみたいな感じみたいだそうで、一度飲んでみたいです…笑)
左提供していただいたお茶、右市販のペットボトル茶

まとめ

今回は、自分の大好きなお茶つぶクッキーの販売を行っている高柳製茶様にお邪魔しました。自分自身、静岡に住んでいるのでお茶についてはある程度知っていると思っていましたが、全然そんなことはなく、初めて聞くことばかりで、個人的にも勉強になりました。
また、高柳製茶様のブログにもお茶つぶクッキーができた歴史について、掲載されていましたが、改めて伺うことができて本当に良かったです。(ここでしか聞けないことも聞けたので本当に良かったです……笑)
また、突然取材のご連絡をさせていただいたにも関わらず、お忙しいところ対応していただきました髙橋様ありがとうございました。

以上です。次回はいつになるかわかりませんが、また記事を書きたいと思います。ここまで読んでいただいた皆様ありがとうございました。


店内の様子

高柳製茶様HP https://www.makinohara-cha.com/

高柳製茶
牧之原本店
〒421-0406
静岡県牧之原市勝田2310-4
TEL:0548-27-2325
営業時間
9:00~17:00(平日)
9:00~17:00(土日・祝)
定休日:年中無休

焼津店 (イオン焼津 1F)
〒425-0045
静岡県焼津市祢宜島555
TEL:054-656-2413
営業時間
9:00~19:00(平日)
9:00~19:00(土日・祝)
定休日:年中無休

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