50歳からの新たなチャレンジ
フリーランスという名のほぼフリーター状態を数ヶ月経て、ようやく少しづつだけど自分がやりたいことが形になってきたように思う。
先日50歳になった。
息子を亡くしてから1日でも早く息子の元へ行きたいと願いながら過ごす日々。それは今でも思っている。
なのに50歳になって新たな分野に飛び込むことになった。
そこはこれまで経験したことのない児童福祉分野。
家庭や学校に居場所のない子どもたちに関わる仕事。
勤務初日は小学5年生女児とバレーをし、公園まで競走するという老体にはなかなか厳しい洗礼を受けた。
そこでの私の任務は、そこに通われている児童の保護者や学校、関係機関との連携を図るソーシャルワーク。
まずは子どもたちと触れ合い、関係性を構築していく期間として積極的に関わるようにしている。
そこに通っている児童たちは、いろいろな大人の事情で本当に過酷な状況を強いられている。
性被害者の支援員としての活動でも思うことだが、今の子どもたちはいろいろな危険に晒され、生きづらさを感じながら生きている子どもが多いことを実感する。
自分がそういう関わりをしているから思うことなのかもしれないが、日々を生きることにこれほどまでの試練を小さな子どもたちが背負っている現実を目の当たりにするたびに胸が締め付けられる。
こんな子どもたちが死にたくなるような今の日本。まだまだ生まれて10年そこらで、なんで死にたいと思うくらい苦しく辛いことを一人で背負わされているのだろうか、と。
殺伐とした社会、SOSを出せない空気、誰も助けてくれない絶望感・・・
私なんかができることなんてたかがしれている。そんな大層なことはできない。
しかし、手を差し伸べ心から寄り添うことで、少しでも「こんな大人もいるんだ」と思ってもらえるようになりたいと思う。
私の活動のポリシーでもある「寄り添い」
言葉ではいうのは簡単だが、実際に私はそういった方々に寄り添っているのだろうかと不安にもなるが、関わった方々が少しでも笑顔になったり、生きる希望を見出すことができたと感想をいただくことで少しは貢献できているのかもしれない。