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力技ホラー名作になる予感「サユリ」が楽しみになってる理由

お疲れ様です。
暑苦しい日々が厳しい今日この頃。当ブログオススメは納涼筋肉映画なわけですが、今回はシンプルに力技で何とかしようとする系映画を推したいわけです。


あらすじ

夢のマイホームで生活を始める5人家族の神木家。そこに優しい祖父とぼけてしまった祖母も一緒に住むことになる。

夢のマイホーム

幸せな時間

正気を失っていく家族たち。

新しい生活が不穏な気配と共に始まり、消えていく家族達。残ったのはボケたおばあちゃんと神木長男の則雄の2人のみだった。

恐怖に震える 則雄に落ちる影は、ぼけてしまっていたはずの祖母の物だった。

「祓って済ませるつもりはねぇ。地獄送りにしてやるんじゃぁ!!!」


予告編の見事な導入


こちらを覗き見ている異形は
派手な怖さがない分恐ろしい

ホラーアイコンとしてもイメージ深いジャパニーズホラーを大事にしている冒頭が中々にいい。
どこにでもある平穏の中に、実はずっとそこにいて隠れ待ち構えている恐怖がある。
日本人らしい奥ゆかしさのジメッと感を、神木家祖母の覚醒によって覆るのが面白い。

予告編だけでおなかいっぱいの情報量だが、僕が驚いたのは監督が白石昇士だった事だ。

・白石昇士監督のパワータイプオカルト

白石監督と聞いて見聞きした人はいるのではないだろうか。
ホラー映画に携わり続ける彼の作品は心身気鋭。パワー型オカルトと言っても過言では無い。   
所謂モキュメンタリー系ホラーや、素直にホラー映画からキャリアを伸ばして今日のサユリに至る。 

カルト的人気を誇るコワすぎシリーズの他、みんながよく目にしていたであろう作品とは、貞子VS伽椰子だ。

・貞子VS伽椰子


肉薄した反応に加えて
奇抜なラストが話題をさらっていた。

呪いのビデオを見てしまった女子大生と呪いの家に入ってしまった女子高生を助ける為、霊能者と助手は同時消滅させる為に2つを一つの場に合わせてしまうという力技にでる。

まるでゴジラ映画にでもありそうな、誰も考えが及びそうで及ばない大人の悪ふざけ的映画。

普通の映画監督なら到底許容できそうにないストーリーテリングも白石監督なら許されるし俺は許した。

・不能犯

松坂桃李主演
GLIM SPANKYが主題歌を務める

電話ボックスの男に殺しの依頼を頼むとそれが叶うが、動悸が純粋でないと依頼主も死んでしまう。
そんな噂には、黒いスーツの男がいる。
黒いスーツの男の目は赤く、それを見ると死んでしまう。

超常的な能力によって立証不可な殺人をする松坂桃李の怪演が光る。

・コワすぎシリーズ

カルト的人気を誇る
全てが癖強なコワすぎシリーズ

映像制作会社のディレクター工藤を筆頭に、怪異を捉えようとする3人のモキュメンタリーホラー映画だ。

僕が1番好きなのは、戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】

工藤ディレクターは口裂け女をフレームに収めるべく、ホームレスに金を掴ませたり、金属バットで口裂け女を追いかけ回したりする。
力技のオンパレードが目を引く最強シリーズだが、ホラージャンルだけあって、日本らしさのある陰鬱な雰囲気がカメラワークから零れ出している。



・好き嫌いが分かれる作風ではある。

この監督が作り出す映像は確かに人を選ぶ。だが今回紹介した「サユリ」に関しては、大抜擢と言わざるを得ない。

執念妄執遺恨。人間の後暗い感情が爆発する作品において、白石監督の右に出る者はいないだろう。期待して待ちたい所だ。


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