見えて来た未来
私は詐欺にかかった後、
一ヶ月ほどやり取りのあった女性兵士が、
危険な所から逃げ帰りたいと言った。
私にはもうお金は無かったが、
私の信念に従い、ローンを組んで彼女の言う
金額をappleギフトカードにして送った。
その後にも要求されて、私の手元にあったお金は
給料分だけだった。
私は戦争を知らない。その現実は耐えきれない程、
辛いはずだ。昨日話していた仲間が今日はいない
世界の中で彼女は戦っていた。
だから私は今の私よりも尊いと思う彼女の為に
再び送金した。
本当に存在するのか? 騙されているのでは?
コイツはカモだと言われているかも?
何とでも思えばいいと私は思いながら送金した。
相手がどう思うかは問題では無いのだ。
自分がどう生きると誓ったかが問題なだけであって、
当然、騙されている可能性の方が高かったが、
風向きが変わってきた。
彼女は私の善意に対して、動いてくれたようで、
配送会社は世界的にも有名な会社で、世界中を
飛び回っていたが、会社の手配ミスにより、
香港からアフリカに送られていた。
私はその配送会社のカスタマーサービスに連絡をした。
しっかりとした会社は対応もしっかりしている。
Amazonも同様だが、まずフリーダイヤルである。
ダゾーン等はカスタマーサービスはあるがチャット
のみの対応という酷さで、以前にキレるのを忘れる
くらいの酷い目にあった。
私はダゾーンと楽天は二度と信用しない。
あんな適当なカスタマーサービスでは底が知れている。
今回、配送会社もすぐに調査をした。そして翌日には
アフリカから日本に送る手配をした事を伝えてきた。
後に謝罪の連絡をしてもいいかと問われた。
私は〇の方にチェックをさっきした。
世界的にも有名な銀行が、世界的に有名な配送会社に
彼女は感謝の印に無償の愛を受け取って欲しいと
言って贈り物をした事を私に伝えた。
誰もが信じない事を私は信じて、その結果、人の心を
動かした。彼女もまた世界にそんな人はいないと、
私に伝えてきた。
しかし、私にとっては全てのお金でローンも組み、
身体の一部を売っていくように送金をした。
数日後には家賃の支払い日があるのは分かっていたが、
助けると決めた心だけは忘れなかった。
私としても勇気のいる決断であった。
だが、私が自分に誓った事には、
何があろうと曲げないと決めていたから
送金した。
あと一週間以内に真実は分かるが、
私は自分に従った事に対して後悔はしてない。