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ヨシュア・ケイロン

 

 ”人間とは水流の如く 時として静かに進み、
時として激流のように荒れる霊長類最たる生物である”


私が彼の言葉を書こうと思ったのは、
今の時代を生きていたからであろうと
思われる。

とは言っても、我々は実際には何を懸けて
世界が争っているのかを知る由も無い。

ある人は国を守ると言う名目上戦っていたが、
支援を受け攻勢に出た。
しかし、相手国は支援国に対して、牽制も兼ねて
武器支援をすれば核の使用を示唆した。

他の彼の地では暫定軍とは言えど、国連加盟国である
自軍を襲ったと我々には伝えられているが、
あの地は我々の知らない複雑な関係性で成り立つ面も
あるので、あくまでも結果しか分からない。
理由はそれぞれにあるのだろうが、それが宗教による
ものであったとしても、正当派、改革派、保守派が
いるとされてはいるが真実は分からない。

人は人が考えるほど簡単な生き物では無いが、
ある意味では簡単に理解できる生き物でもある。

誰もが成功を予定して行動に移すが、あくまでも
それらは机上の話に過ぎない。

「進撃の巨人」で巨人から内部の人間たちと敵対する
事になった時、隊長であるリヴァイは部下たちに覚悟を
決めるよう伝えた。

あの世界では巨人が最初の敵であった。
しかし、結局は人間が元凶の元であった。

アルミンは躊躇わずに銃を放ち仲間を助けたが、
あの一発で彼の中で何かが変わったのかは分からない。

最前線では一瞬の躊躇いも許されないと知った訳でも無い。
それを知っていたのは殺しに慣れていたリヴァイだけだった。

だからと言って彼が人殺しに対して、何の感情も無い訳では
無い。ただ、そうしなければ生き残れないからそうしただけ
であって、常に選択を迫られる世界に順応する事が生き残れる
事を理解していただけだ。

多くの戦いの実話映画や、創作映画を観てきたが、
実話は全てを語られず、創作は現実で起きたであろう話が
ほとんどだった。

創作と言っても結局は人間の考える事である以上、
どこまで残酷に描かれていても、それは想像の範疇を
越えることは無いからだ。


最近、久しぶりに「インファナル・アフェアⅡ」を見た。
私はあの三部作の中でⅡ、Ⅲ、Ⅰの順で好きなので、
よくⅡを観ることが多くなる。

Ⅱは過去、Ⅲは未来、Ⅰは現在を描いた映画で、
Ⅰが公開された頃の近年では、日本の正月ドラマとして
Ⅰをパクって放映した。

しかし、Ⅰだけではあまり良い映画とは言えない。
だから三部作にしたのだろうと思う。

あの映画ではマフィアと警察の潜入のし合いによる
戦いと、苦悩、愛、偽りが描かれている。

私がよく見るのはおそらく一番自分の人生に似た
ものであったからだろうと思われる。

Ⅱのラストでは1997年の香港返還式典が出ており、
イギリス領土であった香港が中国領土となった映像が
出ている。

それを観る視点は以前とは違って、今は現実的な話と
して見てしまうようになった。
もうこんな事は無いだろうと思っていたが、
今はそれが現実のものとなっている。

更に戦争は拡大することは分かっていたが、
ここに来て問題はただの戦争では無くなる兆しが大きく
なってきた。

急激に激化し始めた温暖化現象に伴う食糧問題である。

”人間とは水流の如く 時として静かに進み、
時として激流のように荒れる霊長類最たる生物である”


彼の時代は人間は自然と共に生きていた。
しかし、長年に渡り、人間は世界を破壊してきた。
地球は今や人間を滅ぼす程までに怒っている。

温暖化現象の問題が起きたのは約50年前だったが、
人は誰もが目先を優先するため、遠い未来を予測はするものの
後まわしにしてきた。

その最たる問題はこれまで人間は何度も繰り返してきた。
快楽を得るためだけに種を絶滅させ、生態系を狂わせ、
戦争を繰り返してきた。

だが、今回の問題では将来的に見て絶対的に食料が足りなく
なるため、人間たちがどう動くかは今の流れで行くと戦争に
なる可能性は高い。

現在の想定でいくと、2050年には東京の数カ所が浸水し始めると
予測していた。東京湾からは魚は冷たい海を求めて消えていき、
漁業は壊滅的になるとのものであった。

三大穀物である米、小麦、トウモロコシ。
この中で米とトウモロコシは問題は無いと今はされているが、
どうなるかは分からない。

現在では米が世界の人口の約半数の主食であるが、二位の小麦は
熱に弱い。今のまま進めば、小麦は育たないものとされている。

魚に関しては海域的に冷たい場所に行くのが有力説とされている。
深水に潜る種も多数いるとも考えられる。

現在、戦争が各地で起こる中、海域問題が重要にもなってきた。
これまでは陸地の領土問題であったが、温暖化現象はもう速度を
増し始めた以上、これより速度を下げることは出来ない。
本気で取り組んだとしても、毎年確実に熱量は上がっていく事に
なる。つまりは年々暑さが増して行く事になる。

想定は出されたが、あくまでも2050年の仮想定でしかないので、
年々問題は増える事になる。
こうなると世界は荒れてくるのは確実なものとなってくる。

日本では2020年代内に、最低賃金を1500円にすると最近発言された
ばかりであるが、理由としては働き過ぎない社会と銘打っていたが、
明らかに海外の働き手を意識したものである。

中国は大変だとニュースでは流れているが、日本も相当大変な状態で
ある。
問題は世界中を巻き込む問題が出てきた事が起因となる。
食糧問題は数年前までは人口100憶人を超えた場合に問題視されていたが、
人口が想定よりも増えていかないデータが出た。

増えないよう調整したのか、裏は分からないがとにかく世界では
人口を増やさないようにされたが、日本と中国にとっては大問題と
なってしまった。日本はまだ良いとしても、中国は人口の桁が違う。

だからと言って、仮に世界が日本に人口を増やす事を許すような
公言すれば、当然、中国がついてくる。

現実的には日本は日本人の人口を増やす事は不可能な程までに、
金銭的問題、思想的な問題、小児科医師減少問題、
産婦人科医師減少問題等、多数の問題点があるため
日本人の人口増加は現実には難しいものとなった。

増やす方針を完璧に固めたとしても、最低でも25年以上経たないと
日本人の働き手が増えることは無い。
つまりは将来的に見ても、日本人は純血種では無くなると考えるのが
妥当と言える。

日本人が増えないことは流石の日本政府でも気づいたはずだからだ。
そのため最低賃金1500円アピールは日本国内に向けての発言よりも、
世界に向けてのアピールだと言える。

これが世界であれば、日本人は世界に向けて出て行く人も多数出る
事になっていたのだが、間違った教育方針により日本人の多くは
母国語しか話せないのが、逆にプラスとなった。

しかし、日本国民たちの不安が消える事は無いのが現実である。
どこからどう見ても泥船でしかないからだ。

日本の漫画が世界で評価されている一因には、
現実世界をよく知っている人が多いからだろうとも思う。

例えば漫画家の富樫氏は昔からよく世界をよく知っていた。
現実世界を漫画の世界に取り入れる事により、より面白い
話にしていた。

逆に圧倒的な世界観で描かれていた「ベルセルク」は、
日本よりも海外でのファンの方が大勢いた。
海外では日本の漫画の中で一番人気があったのは
「ベルセルク」であったので、著者が死去した時には
世界が涙を流した。
今後はどうなっていくのかに期待が寄せられている。

しかし我々にとってはやはり海域問題が重要になって
くるのだろう。予想が正しければ、海域を懸けた戦争にさえ
なりかねない。小麦に関しては、遺伝子操作で熱に強い
小麦ができなければ、パンやパスタ等が世界から消える
ことになる。

以前、温暖化現象の問題を指摘されたが、結局は緩やかに
対応した。今度は30年後の予想を上げられたが、
もう食い止める事はできない。

そもそも、日本も浸水領域が出て来るほどまでになるまでに、
夏はどうなるのかも不安である。
2024年では40℃を超えた地域が9カ所も出た。

暑さだけでは無く、野外だけでなく室内での危険性も出た。
すでに予想はされていた事ではあったが、
最近、東京・八王子で降ったゴルフボール大の雹が話題と
なった。

しかしこれはあくまでも最近の話であって、
世界ではこの問題点は以前から指摘されていた。

通常の積乱雲には霰が多く含まれており、
暖かい季節には霰が上空で融けて雨として降る。
ところが、霰が積乱雲のなかで何度も上下に
移動することで雹にまで成長することにより、
本来は地上に到達する間に雨になるのだが、
大きくなり過ぎたため融けずに降ってくるという
原理になる。

先日、世界を驚かせた関連問題が発生した。
リビアで世界で3カ所目になるバレーボール球ほどの
大きさの雹が降った。
本来、砂漠地帯であるリビアで降った事も世界を
驚かせた。

2010年に最初にアメリカ、次いで2018年には
アルゼンチンで同級クラスの雹が降った。

これほどまでに大きくはないが、今年、スペインでは
10センチほどの雹が降り、1歳8カ月の子供の頭にあたり
死亡した。その他約50名ほどが骨折や打撲などの怪我を
負った。

温暖化現象の問題はこのような事態を招いている。
今後、雹はバレーボール球ほどまでに大きくなると
報告は上げられている。

野外だけでなく、室内にいても危険を伴うほどの大きな
問題となる。10センチでも速度があれば骨も折るし、
当たり所が悪ければ死因になる。

この問題も回避不可能と現在はされている事の一つである。

戦争も自然の猛威も今後更に悪化していくのは避けられない
事になっていくだろう。

人間が自ら招いた問題と、人間と人間との争いは激化して
いる。

最初は領土争いだけであったが、地球の問題を抱えたまま
世界の行く末の見通しは明るくは無いものとなってしまった。

日本人は特にパニックに弱い。それは昔に起きた米問題や、
水問題の時によく理解できた。
しかし、今度来る大問題は世界がパニックになるほどの
である。

我々、人間性の本質が現れる事になれば、世界は滅亡へと
進むことになる。パニックは人を獣へと変えてしまう。

人間性を問われる時代の到来に、我々はしっかりと対処
すべき選択を見据えなければならないのが現実となった。

”人間とは水流の如く 時として静かに進み、
時として激流のように荒れる霊長類最たる生物である”


人間による住まう地への迫害により、
まるで神の怒りに触れたように天変地異が迫っている。
日本にその片鱗が出た今、日本政府も一丸となるべき時では
ないのであろうか。

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