きのことココダトレイル「二日目の冒険」
二日目に入れるような、入れないような。
(1) イオリバイワとは…
ココダトレイルは第二次世界大戦の戦地を歩くトレイル。昨晩我々がテントを張ったのはあのイオリバイワ村。かつて日本軍の陣地があった場所です。
ポートモレスビーの灯りが見えた…
と日本兵が呟いた言葉で有名な場所です。
この言葉に込められた想い、想像できますか?
日本軍の精鋭部隊である高知の南海支隊がニューギニア島でオーストラリア軍をジリジリと追い詰めていく、ポートモレスビー攻略を目前とする。オーストラリアの領土をこれで手に入れることができる、あのマッカーサーの首を取ることもできる。※1
戦局で最南下地点とされる場所。多数の同志を失い、負傷した兵士も多く、ほぼ半数は南国特有の赤痢やマラリアなどに罹患し苦しむ。地獄のような戦闘。ポートモレスビー攻略だけを夢見て、それだけに希望を持って苦しみの中、前進した部隊の陣営があった場所。
そこから「転進」「戦略的転進」の命が下る。
プライドがあって退却とは言えないんですね。
海岸地帯に上陸したのは1942年7月21日、9月14日に転進の決定、17日に日本軍の前進が止まる。27日にオーストラリア軍がイオリバイワを奪還する。
日本軍の転進の理由は食料や物資の供給が出来ないから。以上。ガダルカナル島の戦局が厳しくなっており、そちらに注力という判断だったそうです。
考えただけで、、戦士の置かれた状況を想像しただけで苦しくなります。戦地トレイルというのは体力的なチャレンジだけでなく、その場に置かれた双方の兵士達の苦悩に想像を巡らす、気持ちに寄り添うのは涙の連続で精神的な挑戦でもありました。
イオリバイワでは朝一番、ポートモレスビーの方角を向き、静かに1人慰霊祭を行いました。
何処の文献で日本軍が見たのはサーチライトだったとかそんな記述もありました。
(2) セクシーボイスの冒険
話は変わって、大好きすぎる愛すべきキャラ、
セクシーボイスの話題に戻ります。
戦場では戦闘の説明を受けます。
皆で説明を聞いたあと、しばし歓談。
そんな中でセクシーボイス、
「実は僕はこれ初オーバーナイトキャンプ、テント泊なんです」
と…カミングアウト。
はっ?!なにそのカミングアウト!!
みんな目が点👀
初めてのオーバーナイトハイクでココダに来るとは。
軍曹失笑。我々爆笑。
僕はちゃんとトレーニングしたんだアピールもしていまして、平らな場所を重い荷物を持って一回歩いたとか歩かなかったとか。
いやきっと歩いたんだと思います。
セクシーボイスー!!笑
そして実は、、
半年後に軍曹と会って会話していた時のこと、
1日目の日記に彼は
僕はもうこれ以上歩けない、、、
と書いたらしいです。
もうツボすぎて、まずいです…
セクシーボイス、、大好き。面白すぎます……
🤣🤣🙏🙏
あの合同慰霊祭キョカの会話の前かな?会話の後かな?
なんか妄想が炸裂してしまいます。
あのね、こう言って揶揄っていますが
本当に素敵な人なんですよ。
(3) トレイルについて
二日目は6:00am出発の10.5hrのウォーキングだったと日記には書かれています。
この日も、登ったら下り、川を渡りまた直ぐ登るを繰り返していました。少しずつ高度が高くなっていきます。
パプアニューギニアの有名なバードオブパラダイス🐥もつがいでトレイルの上方の木の上で鳴いていました。見たい見たいと騒いでいたので、見ることができて嬉しかったのですが、次は至近距離で見たいのでよろしく!と現地の方にお願いする。
ブラウンリバーでは、皆、普通に渡れたのを見て私も渡り始めたが、足を攫われて流されそうになったところを、ポーターのバニラ畑のヒーローにがっしり掴まれて救出される。助かった。そのままオーストラリアに漂流し帰還しそうな勢いでした。
沼地では、後ろを全く振り返らないでさっさか歩く軍曹に、なんとなくね、負けん気みたいなものがムクムクと湧き上がって、前回のトレイルでもやったんですが、天パ坊やとデンタルモデルと私3人で、軍曹を抜いて大人気なく後ろを振り返らずさっさか歩いたら、
みんな一緒に歩きなさい!
と、自分が普通にやらないことを我々に理不尽にも要求してきたのでイラっとした。🤣日記には書いていませんが記憶が甦りました。
沼地には野生のクレソンがびっしり生え、クルーは嬉々として沼に入り、クレソンを大量に収穫する。夜ご飯にするんだと嬉しそうでした🌱
その晩に眠気に襲われて寝ながら日記を書いていました。
ミミズみたいな文字で書いてるなという記憶は残っています。
解読すると、、
「
-沼地は思ったよりは辛くなかった…
-さようかい?!_φ(・_・
(空白)
」
汚い字でスミマセン。
お休みなさい。
※1
私見を差し挟みます。大変申し訳ないのですが、公人なので通信簿は公開されて良いと思うので、はっきり言っておきたいと思います。オーストラリアの文献を読めば読むほど奥様含めて、マッカーサー司令官は人間的に嫌いになります。知れば知るほど、あの日本に降りたつ時のパフォーマンスも、パイプ咥えた姿も冗談じゃない、、バカにしてるよね…と思ってしまう気持ちが今の時点では何処にあります。因みに海軍司令官ニミッツは好きです。私の中での第二次世界大戦、太平洋戦争の理解はまだ薄っぺらいです。先々意見がどんどん変わる可能性もあります。
(おしまい)
読んでくださりありがとうございます。