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毎日投稿「片付けられない?完璧じゃなくていい。変われた私」11話目NO.49
毎日の物語。
『人の物語からヒントを学ぶ』
早速、始めましょう。
「またか……」
由紀は散らかった部屋を見渡して、
大きくため息をついた。
片付けても片付けても、
気がつけば、また元通り。
いくら頑張っても、
この部屋はすぐに乱れる。
「私はダメな人間なのかな……」
そんな独り言が、
ぽつりと口をついて出た。
そのとき、不意に声が聞こえた。
「君はダメなんかじゃないよ」
驚いて辺りを見回すが、
誰もいない。
けれど、
その声は確かに耳元で響いている。
「君が部屋を散らかすには、
理由があるんだ」
と言った。
誰?と思いつつ
会話と思考は続いていく。
「理由?」
「うん。君の心が、
君を守るために
やっていることなんだよ」
「守る?」
由紀は戸惑いながらも、
心の中で考える。
確かに、
散らかった部屋を見ると
落ち着かない。
でも安心感がある。
そして、
それを片付けることで、
どこか不安な気持ちに
なってるとこもある。
まるで、
何か大切なものまで
捨ててしまったかのような、
心細さ……。
「そう。君は過去に
何かを『守る』ために、
この習慣を作ったんだよ。
でも、
それに気づいていないだけ」
由紀は幼い頃の記憶をたどった。
両親の喧嘩が絶えなかったあの家。
きれいに整えられた食卓なのに、
怒号が飛び交っていた。
完璧であることが求められ、
少しのミスでも
厳しく叱責された日々。
「……片付けることが、
…整っているコトで、
怒号を思い出す」
「怖かったの?」
「そうかもしれないね。
完璧にしてることで
緊張が生まれた。
でも、散らかっていれば
『何も期待されない』という
安心感があったのかも」
胸の奥がずきりと痛んだ。
「だけど、それが今の私を
苦しめている……」
「うん。でもね、
大切なのは責めることじゃないよ。
君はそのときの自分を守るために、
最善を尽くしていたんだ」
由紀は深く息を吸い込む。
そして、ゆっくりと吐き出した。
「……そうか。私は、
私を守っていたんだね」
「そう。そして、
これからは新しい方法で
自分を守ることができる。
大事なのは、
自分を責めるんじゃなくて、
気づくこと」
「もう自分を責めなくていいよ」
その言葉に、
心がふわっと軽くなるのを感じた。
ふとスマートフォンに手を伸ばし、
昔の写真フォルダを開く。
そこには、
整然と片付けられた
昔の部屋の写真があった。
けれど、
思い出されるのは
その時の緊張感だけ。
「この部屋で、
いつも怒られないように
ビクビクしてた……」
けれど今、目の前の部屋は
多少散らかっていても、
自分の空間だ。
完璧じゃなくてもいい。
どんな状態でも大丈夫。
少しずつ自分のために整えてOK。
安心感がある。
由紀はそっと、
床に落ちていた本を手に取った。
そして、ゆっくりと棚に戻す。
「これからは、自分で私を助ける番だね」
その瞬間、
今まで無意識に続けていた
自分を責める習慣が、
少しだけ優しく
ほどけていくような気がした。
「片付けていいんだよ」
片付かない部屋で・・・
自分を苦しめていた。
そうしたくないのに、
そうなっている。
あなたも、そんな
したくないのに、
してしまうコトって
あると思います。
それって私が、
この部屋を片付けられなかった
過去のトラウマと
重ねた記憶のように
それは、
あなたの中の
何かを重ねて、
しているコト
なってしまうコト
なのかも知れません。
自分を守る為に、
無意識でしているコト。
それを気付くだけで、
意識するだけで、
改善出来たりします。
まるで、
私が部屋を片付けらるように
なった時みたいに‼️
記憶が片付けられないことを
巻き起こしてると自覚した
今回の話が出来るのは、
嬉しい。
だって・・・
無意識的な自分の行動を
意識的に自分の行動へ
気付いて伝えられるように
なったから。
あなたの記憶によって
出来ないことは
ありますか❓
そういう自分が居るのを
気付いて欲しい。
今日の話にハッとした、
気付きがありましたら、
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贅沢によろしくお願いします🙏
このストーリーの参考にした本です。