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実家ダイアリー肥ゆる秋

ひと月あっという間。
月イチ実家帰省の埼玉→兵庫
母の通院と家事手伝い。
新幹線に乗る時は、いつもまい泉のエビかつサンドを買う。海老がみっちり、パンも美味しい。小さい箱でかさばらないところもいい。

10/28(月)
父は会食に出かけていて不在だった。
私が到着すれば、昼食は済んだ?と必ず聞いてくれる母だ。
母は卓球サークルから帰ってきたところで、まだユニフォーム姿だった。
「今日も楽しかったわ。ほんまにええ人ばっかりやねん。名前は知らんねんけど。」

軽度認知障害と診断されて1年半が過ぎた。
急に症状が進んだとも思えず、家族以外の人は母が認知障害だと気付かないことが多い。世間話は普通にする。
今のところ現状維持だと思いたい。

父は夕方明るいうちに帰宅した。
長崎からいらした知人の近況を上機嫌で語った。
ふたりともご機嫌だ。

両親の生活は夕食が早い。
食事を終えて18:30にはすっかり片付く。
普段の私の生活時間とは大きく異なる。
あまりにも夕食後が長く、父がもらってきた長崎のお菓子でおやつタイム。
長崎•出島に渡来したシーボルトにまつわるアジサイの形のかわいいパイ、
菓舗唐草の「おたくさ」
夜食のお菓子が止まらない。

10/29(火)
母、午前中に病院で採血とMRI検査。
母は検査室に入ってからの問診があやふやだったのか、私が呼ばれた。
中待ち合いに入っていったら、のんきなのん子さんは同じ検査着を着た同世代の女性と喋っていた。
検査の結果は来週の診察で。
診察の日は必ず父が付き添う。

会計を済ませ、病院を出たらお寿司屋さんに直行。
さすがに風はひんやりしてきた。
赤だしがしみじみ美味しい。
にぎりはもちろんだけど、穴子と胡瓜の巻物が特に好きだ。
その店は年配の女性グループが多く、支払いをめぐる光景が隣りのテーブルで繰り広げられている。
「今日は私が払うって」
「なんでやの〜。あかんあかん」
伝票を渡さない戦いがそこにある。
決着がつかないまま戦いはレジ前まで持ち越された。
おばさまAとおばさまB、ここはどちらかが折れてご馳走してもらえばいいのに。知らんけど!

夜は畑で採れたニラを大量消費するため、ニラチヂミを作った。

10/30(水)
父の菜園へ。
今年、柿は生り年だそうだ。
なぜかアジサイが咲いている。

秋なのに


父が収穫した野菜と柿とミカンを持って、お昼頃夫の実家に行く。
義父母と昼食。
行って、用意してもらったお昼ご飯を食べるだけの嫁だ。
柿とアボカドを和えたサラダが美味しかった。オリーブオイルで和えただけよと言う義母はオリーブオイルマニア。

夕方ブラブラとふたりで駅まで散歩して別れた。
私は電車で実家に帰った。

10/31(木)
母は卓球サークルへ。
週に2日、10月は皆勤したそうだ。
父の買い物に付き合った後、喫茶店でコーヒーを飲む。
家では話せない母のこと。
ふたりで、まあ愚痴をいろいろ。

お昼は父のリクエストで畑のピーマンをたくさん使ってナポリタンスパゲティを作った。
午後はキッチン大掃除。
めずらしく母も食品整理を手伝ってくれた。
夜はすき焼き。
おうどんを入れる入れないでモメる父と母。
入れたい派の母が譲らずうどんを投入したが、母はあまり食べなかった。
仕方がないので私が食べた。
ベイスターズは波に乗って痺れる3勝目。
夜、さすがにおやつは食べなかったが実家太りは確実だ。


11/1(金)
冬のような冷たい雨が降っている。
実家の寝具は冬支度完了。
ホットカーペットを出した。
最後にいつもカレーを作ってから出発する。
兵庫→埼玉
明日から3連休だ。
夕方の新幹線は静岡から満席だった。
新富士あたりで薄暗い中、富士山頂の黒いシルエットだけがくっきりと見えた。
黒い富士山を見ながら「体重減らそう」と思った。

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