この夏再びの
埼玉の私の家に特大の大のスイカ、大栄西瓜を送ってきた夫の妹ゆっこちゃん。
帰省して夫の実家で集まって食事し、私が同じ市内の実家に帰るとき、
「うちに寄っていって〜」
と言う。
渡したいものがあるらしい。
夫の実家とゆっこちゃん家のマンションはすぐのご近所。
マンションの下に着いたら、ゆっこちゃんは車を出しに駐車場に行ってしまった。
そしたらゆっこちゃんの息子のRが、特大のまん丸スイカを抱えてエントランスから出てきたのである。
「お姉さん、持って帰ってね。」
この夏2度目の巨大なスイカ。
ゆっこちゃんは、同じ市内に住む私の両親のことも気にかけてくれる。
大きなスイカと共に実家まで車で送ってもらった。
その大きなスイカに私の両親は目を丸くした。
父が「こないだゆっこちゃんに、スイカ半分もらったとこやで。」
と言う。
埼玉にも送ってきた巨大な大栄西瓜をうちの両親ももらったそうだ。
夫の両親と私の両親の家で半分ずつにしたようだ。
我が家ですらスイカ好きの友人一家がいたから美味しいうちに消費できたスイカ、その半分でも老人ふたりで食べきれたのか?
「ほんまにぎょうさん食べたで。」
夫の実家にもそのスイカはあった。
義母はみんなにスイカをすすめたが、
ゆっこちゃん家の息子たちもうちの息子ももういらないと言って食べなかった。
ゆっこちゃん家のRくんは鳥取の高専に在学中で、ゆっこちゃん夫婦は長期休暇の度に車で迎えにいったり送っていったりしている。
Rくんが鳥取で過ごす最後の夏に、ゆっこちゃんはスイカ購入にスパートをかけたようだ。
Rが言う。
「お母さんスイカ6個買ってんで。」
爆笑だ。
車に乗せるだけでも大変じゃないか。
太っ腹すぎる。
12キロ超のスイカ1個でビビっている私なんて小物だ。
小玉スイカで十分だ。
さて、切ったら新鮮なうちに食べたいスイカ、家族だけでは食べきれない。
誰かにお裾分けだ。
まず近所の親戚4人家族をロックオン。
それから中学時代の友人にLINEする。
彼女の夫はスイカ好きとのこと。
いたいた、スイカの神さま。
仕事が終わったら取りにきてくれることになった。
私は100円ショップで大きなタッパーを4つ買ってきた。
実家にある大きめタッパーも2つ出す。
夫に押さえてもらいながらスイカを半分に切る。
そこから余すことなく丸ごと1個を切りに切ってすぐに食べられるカットスイカにした。
大きなタッパー6個分。
ゆっこちゃんの大玉スイカ6個に比べりゃ小物だが、小物なりの達成感があった。
このやったった感。
残った皮も相当な重さだった。
親戚と友人宅なら私が切ったカットスイカを気兼ねなく渡せる。
冷蔵庫のスペースを考えると皮付きのスイカをお裾分けするのは気が引けるし、カットスイカを気軽にお裾分けできる相手は限られる。
私はいつも、いいのかな、相手には迷惑じゃないかなとグズグズ考えてしまうところが小物だなとつくづく思う。
小さいことは気にせずパッパッと行動できたらいいのに。
ゆっこちゃんみたいに。
友人がスイカを取りにきたのは午後9時過ぎだった。
高校教師で部活の顧問で、大会があり、終わって帰ってきたらこの時間。
明日の朝も早くて、しかも勝ち進んで大会は3日続くと言う。
学校の先生は常にオーバーワークだと思う。
ちょっと立ち話して、スイカ2パック喜んでもらってくれた。
その日のうちにLINEがきた。
「甘くておいしい🍉
切ってあって食べやすいです!」
よかった。
小玉スイカだったら家族で食べ切るところだが、ゆっこちゃんのスイカのお陰でお互い忙しくて会うのをあきらめていた友達にも会えた。
1年半ぶり?
スイカは品種改良されて昔より断然おいしくなったと父が言う。
父も母もよく食べた。
ゆっこちゃんがもたらした2個の大玉スイカはこの夏の思い出になった。
1度目のスイカ話です↓