【読書日記】 「女50歳からの100歳人生の生き方」を読む
最近、本のタイトルに年齢が入っているものをよく読むようになりました。著者の多くは男性なのですが、これは女性。まえがきに「これからの50年が楽しみ」と書かれているのに惹かれて読みました。
第1刷:2017年7月12日
発行元:株式会社さくら舎
著者:小島 貴子
内容:いまや100歳人生が現実に!どう楽しく生きるか!50歳で生き方をリセット、自分が主役の人生を!働き方から人間関係、資産、健康などすべてを考えなおし、自ら実践している著者の極上のアドバイス!(Amazon「BOOK」データベースより)
50歳は「リタイアメント」ではなく「リノベーション」
「人生を100年としたら、50歳はちょうど半分の地点。」と書かれているのを読み、う〜ん、長いなあ・・・・と。
これまで、定年前後のことや老いることについての本をよく読んできました。これから私も迎えようとしている「定年」後は、これまでのしがらみから解放され、いろいろな面で自由に生きられるということに共感し、少し楽しみにもなってきました。
しかし、「新たな出発」とか「これまでの実績にすがらない」という言葉には、ややひっかかりがありました。
この本では、「リノベーション」という言葉を使っておられました。
リノベーション:手を加えて修復再生し、刷新すること
「リタイアメント」でも「リフォーム」でもなく、ちゃんと自分で自分をつくり直すこととありました。
全くゼロからではなく、これまでのことに価値を置き、新しいものとの融合や調和を与えるというリノベーションの理念に非常に共感しました。
これからの私はリノベーションだ。
古いものを大切にししつつ、その上に新たな価値を加えていく、そんな人生の第二ステージを作りたいと思いました。
キャリア心理学からの提案
著者は、専門であるキャリア心理学にある説を2つ紹介されています。
一つは「プランドハップンスタンスセオリー」で「人生の8割は計画した通りにはいかない」という説です。そのため、「偶然を積極的に自分で起こし、その偶然で起きたことを一生懸命やってみれば『行き当たりバッチリ』になる」ということです。
もう一つは、「不確実なことに挑戦しなさい」という説です。「21世紀は、予測できない非常に不確実な時代。・・・不確実であることをラッキーだと思って、いままでやったことがないようなことをぜひおやりなさい。」ということです。
正直言って二つとも私には少し難しいと思いました。
しかし、後で述べられている「50歳からは、小さな目標を一個一個クリアしていくことで、人生の道標のようなものが見えてきます」という言葉にとても共感し、励まされました。
私の人生の第二ステージのモットーである「リノベーション」を実現していくために、やることリストを作りました。
「今はこれ」「ひとつクリア」と一つずつリストをこなしていっているところです。まさしく「小さな目標を一個一個クリア」です。
自分のやったことのない領域にも踏み入れ、新たな学習もできました。
そうやって、第二ステージの「道標」が見えてきました。
この本に感謝です。
先日、こんな記事も書きました。よろしければ読んでくださいね。