【アート日記】 雨粒までも美しい 佐川美術館へいく
普段は一人で行く佐川美術館へ友人と二人で行きました。
ここは私の県内一押しスポットです。
初の友人に「佐川美術館大使」のごとく、紹介しながら回るのも楽しかったです。
佐川美術館のホームページはこちら。↓
作品だけではない、建物環境がすばらしい
佐川美術館は、展示作品はもちろん素敵なのですが、建物そのものや建物を取り巻く水庭、そのコラボレーションがすばらしいところです。
私は、この場にいることで頭の中がスッキリ、アートにどっぷり浸ることができ、貴重な時間を過ごすことができます。
水、光の美しさが時の流れともに味わえる
建物の周りをぐるりと水庭が囲んでいるため、建物の外、中、いずれも、どこからでも水庭が見えます。その日の天気や時間帯によって、漣の様子が変わったり、水庭に立つ彫像の姿が異なって見えたりし、いつでも楽しむことができます。
突然の大雨・・・雨粒が宝石みたいだった
水庭を見ながらカフェでランチ。野菜たっぷりの豆乳麺がさっぱりと美味しい。大好きなイノダコーヒーの香りを楽しんでいると、突然の大雨が降ってきました。
水庭の水面に大きな雨粒が一直線に落ちてきて、圧巻。水面の光と反応してまるで宝石の粒がたくさん落ちているように見えました。私たちの他にも写真や動画を撮影している方もおり、皆さんが釘付けになっていました。雨の日さえも美しい佐川美術館の一コマを見ることができました。
その時の雨の様子はこちらです。↓
企画展示「ピカソ展」
今回は「ピカソ展」が企画展示されていました。
私はこれは二度目。
一度目はじっくりゆっくり味わいました。
二度目は、特に気になる作品を中心に見ます。
今回は友人が一緒なので、時々、コソコソと話をしながら・・・。「ピカソって若い女の人とばかり一緒になってるんだね」「この辺からよく知られているピカソっぽい絵だね」など。
時の流れと共に、ピカソの画風が変わっていく様子がよく分かりました。ピカソは生涯、いろいろな女性と一緒に過ごし、モデルになってもらい、描いています。モデルによって画風が変わっているような気もしました。
版画もたくさん展示されていました。版画にはいろいろなやり方があるのだと初めて知りました。同じ題材を3種類の版画の方法で制作している展示があり、面白かったです。
絵画だけではない作品展示
佐川美術館は平山郁夫さんの絵画、佐藤忠良さんの彫刻、樂吉左衛門さんの茶碗と、3種類の常設展示があるのも変化に富んでいて面白いと思っています。
最近、お茶碗の美しさに魅かれるようになり、「このピンクの色はどうやって出すのかなあ」「線が入っているのも面白いね」などと言いながら味わうことができました。
そして、お茶碗の展示室もまた「素敵」の一言につきます。
展示室がほの暗く、「静寂」を十分に醸し出しています。
また、遠国の木材が展示台やベンチに使用されており、風情があります。
お茶碗を360度の角度で見られるように展示されている作品もいくつもあります。真正面だけでなく、裏側の色や形を見たり、底の方から見上げるようにして眺めたりすることができました。
今回は友人と一緒だったり、宝石のような大雨を鑑賞できたりと、新しい発見や楽しみがありました。
美しい場所へ行き、美しいものを見ると、心が少しきれいになったような気がします。