低偏差値高校から早稲田に入学した話
こんにちは!僕は早稲田大学に通う学生です!
突然ですが、僕の通っていた高校の偏差値は48でした!(神奈川県)
偏差値48が低いのかどうかは人それぞれだとは思いますが、難関私立、ましてや国公立になんて行く学生は本当にごくわずかでした。
これから詳しく、高校に入学する前、入学した後、早稲田大学合格後の時系列順に話を進めていきます。
長いですが、どうぞ読んでいってください!
高校に入学する前
中学三年生の時、僕は受験校について真剣に考えていました。
もともと内申点は低く、入試でも高得点を取れる自身は無かったので、比較的近場にある偏差値45〜50位の高校について調べていました。
夏ぐらいに、各高校の見学・体験授業が受けれる機会があったので、いくつかの高校に行きました。
突然ですが、そこで僕の勉強に対する意識が変わった出来事がありました。
とある公立高校の授業体験を受けた時です。
確かその時受けた授業は世界史の授業だったと思います。
参加してきた30人ほどの中学生の前で、その高校の先生が世界史の授業のテーマについて黒板に板書していました。
授業のテーマは、"諸外国の歴史"とかだったと思います。
そのテーマを板書した先生は、右端先頭にいた生徒に、「このテーマを読んでください」と指示を出しました。
するとその生徒は分かりませんと答えました。
すると今度は、後ろの席に座っていた生徒にも同じ指示を出しました。
その生徒も分かりませんと答えました。
その次の生徒も分かりませんと答えました。
その次の次の生徒も分かりませんと答えました。
僕は教室の左端一番後ろ席に座っていました。
僕は”諸外国の歴史”を”しょがいこくのれきし”と読めていたので特に困ってはいませんでした。
そして思ってもいなかったことが起きました。
教室の左端一番後ろの席に座る僕に指示がされるまで、誰1人としてそのテーマを読めた生徒がいなかったのです。
多分"諸外国"の"諸"が読読める生徒が僕以外いなかったのです。
いちいち漢字を知っていなくたって、別に生きていけないわけではないので、そこまでおかしなことだとは思いませんが、ちょっと違和感を感じました。
また、教員もわざわざなんで生徒が答えられるまで永遠と指示をし続けたのか意味がわかりませんでした。
それを機に僕は、「このままだとまずいかも」
そう思うようになりました。
結局、そことは違う偏差値48の公立高校に入学することにはなりましたが、この出来事が受験勉強の原動力になっていたことは確かです。
高校入学後
受験を終え、無事に高校1年生になることができました。
早速友達もでき、クラスの雰囲気もよかったため、良い走り出しができたなと思いました。
でも、授業風景はなかなかのものでした。
その中でも特に記憶に残っている授業について話します
ある日、物理の授業がありました。
僕は物理の授業が楽しいなと思っていたため、いつも通りノートを開き先生の話を聞いていました。
ある時、自分の机にしか視線が行っていなかった僕は、クラスの静けさに気付き、ぐるっと視線を教室に向けました。
すると、僕以外の全員の生徒が机に突っ伏しています。
普段から寝ている生徒はかなりいましたが、その授業はなぜか異様でした。
先生も気にせず授業を進めますが、多分僕しか聞いていません。
ほぼマンツーマンの状況です(笑)
中学の頃はこんなことが起きなかったので、ものすごく新鮮な気持ちになり、笑ってしまいました。
それでも生徒は休まずに授業に参加するので、そこは真面目だなと思いました。
でも、2年生になると、生徒の授業態度が明らかに悪化していました。
まだ静かであった1年生の時とは違い、ものすごいうるさいクラスでした。
基本的に授業を受けているときは人の話声が四方八方からします。
また生徒も教室を歩き回ったり無断で自動販売機に行ったりしていたため、動物園みたいな状況でした。
一番前の席に座っているのにもかかわらず、お菓子とモンスターエナジーを机に置いて、ipadで音出して音ゲーとかクラロワとかやってる奴もいました。
その生徒は先生に注意されてもやめず、むしろ論破しようとしていました。
(個人的にその生徒と先生の言い争いは呆れるを通り越して見ていて面白かったです。)
授業をちゃんと受けようとしていた生徒にとっては酷だったと思います。
これを見た僕は、中学3年生の体験授業の時と同じように、「このままじゃやばいかも」と思い受験勉強を始めました。
高校2年生の夏頃には早稲田大学を第一志望に設定していました。
当時、早稲田大学を志望していることを親に伝えると、「恥ずかしいからやめなさい」と言われました。
それを聞いて悔しかったので、たくさん勉強しました。
そんなこんなで高校3年生になりました。
高校3年生といえば、受験学年です。
こんな高校でも、受験への意識の高まりを感じることが増えました。
高校3年生のクラスも相変わらずうるさかったですが、2年の頃ほどではありませんでした。
おそらく指定校推薦を狙っている学生がかなり多くいたため、自然とそうなったのだと思います。
ほとんどの学生が指定校推薦や公募推薦で大学または専門学校を目指していたため、一般入試で大学を受ける生徒は本当にマイノリティーでした。
(専門学校>指定校・公募>一般入試といった感じでした)
ある日、同じクラスの生徒に、「推薦で大学入るの?」と聞かれて、「一般だよ」と答えました。
するとその生徒は、「そうなんだ、大変だね」と可哀想と言いたいような感じで返事をしてきました。
僕の学校では、一般入試を受ける人=成績の悪い人という認識をしている生徒が多くいました。
一般入試で大学に行くことが難しいと考え、推薦を狙って評定を上げようとする生徒が多かったからだと思います。
先生も、評定が高い生徒には指定校推薦を推していました。
(ついでに言うと僕の平均評定は4.7くらいだったのでそこまで悪くはありませんでした)
推薦で大学、もしくは専門学校を志望している学生の割合が多いと、受験直前期は地獄です。
彼らは年が明ける前に合否が決まるため、気が緩んでしまいます。
すると授業なんか聞かずに永遠とでかい声で会話し始めます。
教室で一般受験を目指して勉強している生徒にとっては、ものすごい邪魔です。
この時僕は内職をバンバンしていましたが、先生には内職は禁止だとかなんとか言われるし、教室もうるさいので学校を休むことが多くなりました。
早稲田大学合格後
今でも合格した時のことを覚えています。
家族みんなで合格を喜びました。
やっと早稲田生になれると思うと、ワクワクが止まりませんでした。
4月になり、学校に通い始めます。
同じ授業のクラスで出会った学生と仲良くなり、受験期の話とか色々しました。
どの学生もレベルの高い進学校出身であったため、僕の高校の話をすると驚かれました。
僕がまず最初に感じたことは、学生との話しやすさです。
話のテンポが良く、言葉選びも上手いため、話していて楽しいと思うことが多かったです。
学力だけではなく、コミュニケーション力も高い人が多いのだと思いました。
そして何よりも、経済的力のある家庭で育った学生が多いなという印象を受けました。
奨学金を利用しているかどうかを親しくなった学生数人に聞いてみると、全員が奨学金を利用していないと言っていました。
それを聞いて僕は少しショックを受けました。
高校生の時、進学するに当たって奨学金を借りる予定の学生が招集されることがありました。
招集場所に行ってみると、学年の半分以上の学生がそこにいました。
僕の友達もほとんどが奨学金を借りていました。
これが普通だと思っていたいんです。
(今は給付制の奨学金がありますが、当時はありませんでした)
しかし、早慶に入るような学生はそうではありません。
中高一貫校の私立から入学してきた学生の割合が高いです。
また、大半の学生は予備校・塾で学んだことがります。
これを知ったとき、受験における格差を強く感じました。
僕の通っていた高校の生徒のほとんどは私立高校、ましてや中高一貫校なんて通う余裕のある家庭で育ってはいないと思います。
また経済力のない家庭で生まれ育った人は、私立大学ではなく国公立大学を目指すケースも多いですが、そもそも5教科7科目(少ない科目で受けれる国公立大学もありますが)の成績を満遍なく上げれるような努力のできる学生はほとんどいません。
経済力が子供の教育に与える影響の恐ろしさを実感しました。
ちょっと休憩
よく塾とか予備校の宣伝で、「偏差値35から早稲田合格」といった文章を見かけます。
それを見ると、その偏差値30は何の偏差値ですか?と疑問に思うことがよくあります(笑)
その人の出身高校を見てみると、偏差値60後半とか、70くらいの高校だったりします。
もともと受験に対するポテンシャルがある人々です。
しかし、あたかも逆転合格をしたかのように見せかけられています。
終わりに
ネガティブなことばかり書きましたが、大学受験でも何でも目標に向かって全力で突っ走って得たものは、かけがえのない財産になると思います。
僕にもまだまだやりたいことがたくさんあるので、何にでも挑戦していきたいです。
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