「王子と護衛騎士の秘密の絆」前篇（閲覧注意）
（王子の居間）
今日、俺――王子である俺に新しい護衛がつくことになった。彼は俺と同い年くらい（確か一つ下だったかな？）、黒髪短髪で、真面目で端正な顔立ちをしている。鍛え抜かれた体つきだということが一目で分かった。こいつの名前はリョウ。俺はリョウを一目見た瞬間から、仲良くなりたいと思った。名前はすでに知っているが、この場ではあえて聞いてみることにする。
「お前、名前は？」
「リョウです、王子様。」
「ふーん、リョウか。いい名前だな。今日からお前は俺の専属の護衛騎士であり、こ
