#押し短歌 #読んだ本
香りつけ 肉と魚に 最適と
言われて鼻は アレルギー也
©Shanxi394J.
夕方に 二人並んで 観たものは
目の先にある 夕焼けと弓
©Shanxi394J.
#読んだ本
日本的ナルシズムの罪
堀有伸(ほり ありのぶ)著
新潮新書 (新潮社 671)
日本には昔からある
暗黙の了解の構図だとわたしは読み終えた時感じて、今風に言えば「超感動した」!
・「親分・子分」の関係
・「長いものには巻かれろ」
・「事なかれ主義」
・「御身大切」
・「忖度」
☆その他、挙げれば暇がないほどの構図、
それが自分の周りににも、自分の知ってる人の周りにも見られることの不思議の意味を知り得た。
・「頼られたい」と言う病、
その為に、がむしゃらに、自分の身を粉にしてまでも他者に仕える姿
と共に、やがて精神的な病を抱えていく
もう1人の自分がいる。
自分1人、我慢すれば、周りの人、皆が救われる。
産業医師の観たその会社における
悩める人のケースから、その病に成っていく経緯を医師としては分かるが
医師故に、患者に受け入れられないことをはっきりとは伝えられない現状がある。
こうしてやがて、何ヶ月の内にその人は会社を辞めることになる。
社内の問題を「身分を越えて抱えすぎた」抜け道の見えない患者の迷路が始まっているのに、本人にはその図式は見えない。
過去の日本の歴史の数々はこうした日本社会の特殊性の中で事件も起きている。
歴史の電車の中にいる人は、降りたくても降りられない駅がある。
リタイヤするまで働く人は、まるで戦い負傷した蟻の姿に見える。
分散脳を持つ蟻は、倒れても動こうとする。
目がなくても、前へ歩こうとするのに前に行くためには目の無い頭の脳だけでは、同じ所でもがいてるとは見えないのかも知れない。
AIならば、回避するかも知れないその「モノ・ゴト」を回避出来ずに「完遂」しようとするのが「ヒト」と言う生身の身体の人間だから
倒れるまでやり通そうとしてるのかも知れない。
自分で分かっているならば、「それを辞める」だろう。
辞められないのは、分かっていないから、そうしているだけに過ぎない。
時には、「法律」を無視してさえも、その「大切なモノ」を守り抜こうとする。
時には、「常識」の範疇を越えてでも「非常識」なことをしてしまい「不法」と他者に言われて、指摘されて、揶揄されても、「これで良いのだ」と自分に言い聞かせるもう一人の自分がいる。
ヒトは、人であり人間でもある。
社会が育ててくれた自分と、本来、生まれながらの自分と言う存在もある。
現実と理想。
善と悪。
まるで、アニメ・ドラマや小説の中のヒーローやヒロインのような役を果たそうとしているから、
この世を騒がせている現実の世界のニュースを毎日、見聞きしなければならない。
多くの人はそれを悩む人と、少しも悩まない人とがいる。
少しは感じても、時経つ内に忘れてしまう人もいるだろう。
夕焼けを見ても、明日に成れば忘れる人もおり、そもそも夕焼けに興味も無いほどの時も、人にはあるのだ。
今までに一度も見たことの無い、夕焼けが瞬間に変わりゆく虹の一色、一色のようだったことを改めて知り得た感動は、あの虹のようにはいっぺんには現れない。
こんなことって、自分が目を瞑っている間に、まさか毎日のように起きていたのか?と
自分を疑って見たりもする。
イヤ、雨の日には見えないだろう、と敢えて笑って自分を慰めていることもあるだろう。
人は産業革命で
あるモノを失い、
あるモノを得た。
あなたにはどちらの方が大きい損失度合いと獲得度合いの比率でしょう!
あなたがもう一度、自分と家族、社会と歴史、明日と今日、現在と未来を見つめ直してみたいのであれば
この優れた見方を教えてくれた堀有伸先生の本を700円と税だけで
新たな自分の肥やしと出来る、とオススメします。
少なくとも、わたしには得るものが多かったです。
なぜ、あの宮崎駿先生のベストセラーを抜いて、鬼滅の刃がヒットしたのか?
わたしは不思議でなりませんでした。
その意味を知り得ます。
なぜこの日本が経済大国とGDP第2位から
今、2桁台まで国際社会から落ちたのか?
そこには「日本的ナルシズムの罪」があるのだと思っています。
©Shanxi394J.19 October 2023.
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