天体の象徴・第40回

画像1 柵、それは内側と外側を隔てる物。外側から見れば内側へ入ることを制限される物。内側からすれば柵より先に進む事を制限される物。柵、或いは塀や壁は土星の象徴。以前よりは西洋占星術の土星=制約や制限、人生の障害‥と考える事は減ってきている様に感じます。古いテキスト等を読むと、凶星(malefic)マレフィック、トラブルや災いを招く天体と呼ばれ、悪者扱いされています。しかし、西洋占星術の考え方として「相対的」という概念があります。天体も一方的に悪い・良いとは考えず、コインの裏表の様に二つの面があります。
画像2 写真の山羊(今回は太陽の喩えにします)はフェンス(土星)に囲まれています。これは山羊(太陽)からすれば、これ以上先に進めない(土星の制限)の様に感じますが、同時に外側から外敵の侵入を防ぐ防御壁の役割もあります。土星とは、私達の人生に障害や制限をかけているだけではなく、土星によって守られている(太陽=自己実現のため土星から訓練されている)面もあるのです。土星とアスペクトしている個人天体は土星=指導者に特訓されているのです。その指導が厳しいと感じる場合もあるし、厳しさがあるから成長したなと思う場合もあります。

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