意識不明の重体から目が覚めた日
一瞬で世界が変わることがある
2008年5月31日わたしは、意識不明の重体から目が覚めた。
「お母さん運動会終わったよ」娘の一言。
え?なに?どういうこと?
運動会の一週間前。わたしを突然激しい悪寒が襲い39度の発熱。
風邪ひいてしまった。解熱剤を飲んで休むも、熱が上がるたびに激しい悪寒。次の日、熱を測ると40度。これは何か変だと思った。
休日診療の病院へ行く。インフルエンザの検査は陰性。ただの風邪?
「とにかく悪寒がひどくてつらい」と訴えるも熱が上がるときは悪寒はするものとあまり真剣に聞いてはもらえなかった。点滴をして帰宅。
その日の夜、ベッドで休みながら来週運動会があるのに子どもに風邪をうつしたらどうしよう、と考えていた。わたしの記憶はここまで。
次に目が覚めたら、運動会は終わっていた。
意識不明の重体になり一週間寝ていたのだ。
家族や周りの人にとっては長い一週間だっただろうがわたしにとっては一瞬。運動会が終わったなんて信じられない。
自分の置かれている状況も信じられない。
しゃべれないのだ。喉に管が入っていて。
もちろん寝たきり。高熱が出たのは覚えているけど、一週間飛んでいる。
意味がわからなかった。
この日からわたしの試練がはじまることとなる。