釣り座での準備について(第2回)
前回は、釣り座での準備の第1回ということで、釣りを始めるまでの大まかな手順の一覧と、その1つ目「釣り道具一式の運搬」についてお話しました。
第2回目に当たる今回は、釣りを始めるまでの大まかな手順の2つめ、「釣り座周囲の障害物除去」についてお話します。
釣り座での準備
釣りを始めるまでの大まかな手順
2.釣り座周囲の障害物除去
釣り座に釣り道具など一式を運び終わったら、釣り台、或いは釣り台をまだ持っていない方であれば、折り畳みの椅子を設置するために、釣り座の整備をしましょう。
川や水路の土手、池や沼の周囲の陸地部分といった釣り座を設けようとする地点には、往々にして草木が生い茂っていたり、地面に石や岩があって凸凹になっていることが多いです。
ぼうぼうに伸びた雑草をそのままにしていれば、釣りをする時になって様々な不便が生じます。
例えば、仕掛けを振り込む際に、ハリが足元や体の脇の草や木の枝に引っ掛かって、エサが取れてしまったり、仕掛けが絡まってしまったりして、それを外すために釣りをする時間をロスしてしまいます。
また、魚がハリに掛かった場合に、玉網の方に魚を寄せて取り込もうとする際に草木が邪魔になり、仕掛けが絡まって魚を逃がしてしまったり、複雑に仕掛けが絡まって取れなくなれば、無理やり引っ張ると仕掛けが切れて高価なへら浮きを失ったり、最悪の場合、竿を折ってしまうことにもなりかねません。
草木については、自分の足元や両脇だけでなく、自分の後方についても注意が必要です。特に長い竿を使う場合、仕掛けを振り込んだり、魚が釣れて玉網に取り込む際には竿を立てます。竿を立てる角度が90°より大きな角度になると、高い枝に仕掛けや竿先が引っかかり、仕掛けを回収できないこともあります。
このようなトラブルを未然に防止するために、まずは釣り座周囲で竿や仕掛けの稼働範囲に入って邪魔になりそうな雑草や木の枝は、鎌やハンディのこぎりなどで伐採しておきます。
私の場合、水中の水草を刈り取って釣り場を開拓する際に使用する藻刈り鎌を持っているので、柄から外した鎌の部分だけを持って、足元周辺に生えている邪魔になりそうな雑草を刈り取ります。
但し、鎌の部分だけを素手で持つと危ないので、皮手袋をして使用しています。
また、ハンディのこぎりは、以下のものを携行しています。
もし、自分の後方の木が枝を切り落とせないような大木の場合は、そもそもその場所に釣り座を構えずに、別の場所に移動しましょう。
次に、地面の地形や起伏についてですが、土手の状態が土に草が生えている斜面の場合、釣り台があれば、脚の先が爪を持つ可動式の円盤になっていて、それが斜面の傾斜に合わせて土をグリップしてくれるので、前後の脚の長さを調整すれば、台の自分が座る部分を水平に保つことが出来ます。
但し、傾斜があまりにも急な場合は、脚先の爪があっても何かの拍子にずり落ちてしまうようなことも起こり得ますので、可能であればスコップなどで斜面を削り、平らな場所を作っておいて、そこに釣り台を置く方がより安全に釣りができます。
また、石や岩があって凸凹しているような箇所は極力釣り座として選択しない方が良いですが、どうしてもその場所を釣り座としたい場合は、石や岩を掘り出して取り除き、平らな場所を作ってから釣り台や折り畳み椅子を設置すると良いでしょう。
土手に高さがあり、傾斜部分が長い場合、釣り道具の持ち運びの際に草で脚を滑らせて転倒すると、滑落することがあります。そのようなアクシデントを極力回避するため、スコップで斜面を掘って足場を作っておくと便利です。
自分が歩いて斜面を登る際に蹴込みになるよう、数十cm間隔で足場を作っておくと、釣りを終えて荷物を持って車に戻る際に重宝します。
今日は、2.釣り座周囲の障害物除去についてお話しました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。