0159;革靴による足の疲労から、疲労と浮腫みと足部のアーチ構造を考える
ども、動いてみることの大事さを知った、佑吉です。
本日は、昨年末までお世話になっていた先生方に、ご挨拶をしてきました。
片道100キロ以上ありましたが、行って良かったです。
しかも、先生方だけでなく、義肢装具養成校時代の旧友にも会えて
たくさん話が出来て、とても有意義な時間になりました。
そんな一日でしたが、久しぶりにスーツを着て革靴で歩いたため
ついスニーカーと同じような感覚で歩いてしまったため
変な所に負荷が掛かってしまいました。
この負荷とは、前脛骨筋というスネの前側にある筋肉で
歩行時、踵を地面についた際
足の裏が地面にたたきつけられることのないように
じわっとゆっくりおろす、ブレーキの様な役目を持った筋肉です。
そのため、革靴などのソールの硬い靴を履いた場合
スニーカーと同じ感覚で踵を着いてしまうと
靴に引っ張られて、地面にたたきつけるテコが効いてしまうため
たたきつけられるのを防ごうと
前脛骨筋がいつも以上に頑張ってしまい、負荷が掛かってしまうのです。
この前脛骨筋、たたきつけるブレーキになるだけでなく
足部の内側縦アーチを形成する筋肉の一つであるため
連動するように、内側縦アーチを形成する他の筋肉にも
負荷が掛かってしまい、足の疲労感を高めてしまうだけでなく
この疲労が蓄積すると、浮腫みの原因にもなってしまいます。
なぜ内側縦アーチを形成する筋肉の疲労が
浮腫みの原因になってしまうのかというと
筋肉に疲労が溜まると、柔軟性が低下し硬くなってしまうため
内側縦アーチを形成する筋肉の一部である
後脛骨筋、前脛骨筋、長母指屈筋、長趾屈筋は
下腿部で多くの動脈や静脈に接しているため
これらの筋肉が疲労し、柔軟性が低下し硬くなることによって
血流が悪くなり、水分を戻せなくなることによって
浮腫みが発生しやすくなってしまいます。
そのため、足が疲れやすく、内側縦アーチの低下している人は
足の浮腫みも併発してしまうのです。
特に女性の方は、筋肉量が少ないのと
靭帯などが男性と比べて柔軟性があるため、足部が柔らかく
アーチ構造が崩れやすいため
足の疲れや浮腫みが発生しやすくなるのです。
そのため、足をマッサージしたり、青竹を踏んだりして
少しでも緩和しようとしていますが
足部のアーチ構造を整えてあげなければ
いつまでたっても同じことの繰り返しの、対処療法になってしまうのと
アーチ構造の崩れが続くと、外反母趾や胼胝、鶏眼などにより
まともに歩くことができなくなる場合もあります。
このようなことにならないために
足の疲れや浮腫みがひどく、いつまでたっても緩和されない場合
足部のアーチ構造を形成してやることが必要です。
このアーチ構造を形成するためには
先ほど出てきた筋肉たちを鍛えてやることが重要です。
しかし、普段からの疲労で、鍛え前に壊れかけているので
まずはストレッチを行い、柔軟性を取り戻した後に
筋肉を鍛えていくのがいいと思うのですが
一朝一夕で出来上がるわけではないため
ストレッチで柔軟性を取り戻した後
足部のアーチ構造を支えるインソールを使用することにより
筋肉の伸長による疲労を抑え
足部本来の機能を取り戻してやることが重要です。
そして同時に、筋肉を鍛えることにより
インソールが無くても問題がない状態に持っていけることが理想です。
ヒトはもともと靴など履かず、地面の上を裸足で過ごしていました。
そのため、基本的にはこんな小細工をしなくても
問題なく過ごせるポテンシャルを持っているはずです。
そのため、ベアフットと呼ばれるソールが平らで薄い
まるで地面の上を裸足で過ごしている様な靴があり
それを推奨している先生方もいます。
この考え方は間違っていないとは思います。
が、いきなりここに到達させるのではなく
その人その人に合った状態に対して対応し
少しずつ時間をかけて持っていく事が
挫折せずに到達できる手段になるのではないかと考えています。
ではでは。