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GOING サブマリン 5

(最大加速!約20ノットか…このポッドの限界値…)

アルバイトで使用しているポッド…多くの人に使用してもらいたいという事もあり、大量生産された代物。

そのため性能は至って普通、しかしレッドリヴァイアサンに立ち向かうにはこのポッドしかない。

(おう!お疲れさん!トム! 今日の運送はどうだった?)
運送会社、アルバイト先の上司リックさん!
人当たりの良い人だ。

(お疲れ様ですリックさん!いつも通りでした。今日も無事配送することができました。)

このアルバイトを始めたおかげで、ポッドの操作・バランス調整を覚えることができた。

(トムには、ポッド操作にセンスを感じるよ!
成人したらウチで雇いたいくらいだ!)

そう言ってくれる、リックさんは出世するたびに、ポッドに乗らなくなっていって、少しばかり僕の事が羨ましいんだろうと思う。

正直、社内でデスクワークより、ポッドの操作をしている方が楽しいに決まっているからだ。

(すみません!リックさん、今日はこのくらいで上がらせてもらいます。)

僕は、やるべき事を踏まえ、アルバイト先をあとにした。
そう!リヴァイアサンの攻略準備だ。

先ずは、必要な物を準備する所からだ。

(脂の乗った魚)

(引火に使うオイル)

(オイルを入れる容器)

(頑丈なロープ)

(次元式小型爆弾 用意できる数量)
正直、爆弾は民間人、しかも普通の学生には用意できる代物ではない。
なんとかしなければ…

アルバイト代もそこそこ貯めてきていたので
それも資金として使う予定だ。

ロープに関しては、直ぐに調達することができた。

引火に使うオイルと容器は、バイト代をはたいて
なんとか調達。

残りは好物の魚…この時期はブリブリルという
まんまるに太った魚が旬で、スクエア1の地域ではよく食べられる魚だ。

ブリブリルは、見た目通り太った魚で泳ぎも早く無い…そのため捕まえる事は用意で、1日あれば必要量は確保できた。

次元式小型爆弾の事を話したら
(小型爆弾ね〜それはワイの方で用意したる)

パスカルに話して良かった!
そこは大人に任せよう。

次に仕込みだ!
ブリブリルのハラワタを取り除き、その中に容器に入れたオイルを入れ込む!そして封をする。

その仕込みブリブリルを30匹ほど制作した。

作戦としては、猟で手に入った魚を全て紐でくくり
ポッドへ!、リヴァイアサンの目撃情報付近で動き回る。

リヴァイアサンが火を吹く前に、仕込み魚達をうまく切り離し、すべて吸い込ませる!

吸い込みが上手くいったら、時限式爆弾でふっとばす!

時限式魚爆弾!とでもいうのだろうか。

一発勝負!
もしも失敗した場合の事も考えてはあるが
それは作戦失敗を意味していることになる。
なにせ…ポッドを囮に逃げる算段だから…

僕は、作戦前にパスカルの所へいっていた。

(パスカル!明日レッドリヴァイアサン攻略行って来るよ!)

ひたすら電磁シリンダーの調整をしているパスカル。

(トム…ここ半年、おまえさんが準備してきていた事は知っていた…もちろん!あと少しで完成するこいつの為なのもわかる、それに俺はお前の家族では無いけどな…ノットから託された相棒である事は忘れるな! …………生きて帰ってこい!)

あまり人の事を心配したり、励ましたりすることが得意では無いパスカル!
恥しくて顔も合わせづらいのだろう…

頼んでいた時限式爆弾を受け取った。

(ありがとう)

小型爆弾はパスカルのおかげで5個確保することができた。

さっそく、仕込み魚に全てセット!

準備はオールオッケー! 

(じいちゃん!見守ってててね…行ってくるよ)

さっそくポッドに乗り込み、動作チェックを終え

巡航を開始した。

第6話へ!潜航

https://note.com/preview/n6294a5cba122?prev_access_key=93b56a88fe795c3729cd58ed61a0d486



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