部活とサッカースクール あるグラウンドの光景から
新体制発表会で、北川社長の話を聞きながら、あるグラウンドの光景を思い浮かべました。
今日はそのことを記事にします。
北川社長の話の中で
・今年春頃から、岡山大学附属中学校サッカー部の部活動をサポートしていくこと。
・学校から要望があれば、9つある岡大付属中の運動部も指導していく可能性があること。
が発表されました。
動画を参照ください。 25:20〜26:35(75秒ほど)
小6の息子が、ファジアーノのサッカースクールで活動しているのですが、同じグラウンドで高校のサッカー部が部活をしています。
競技は同じでも指導スタイルが対照的なんです。
高校サッカー部
・県大会でも上位進出している強豪
・部員は、規律正しく、礼儀正しい。私のような部外者にも立ち止まって挨拶する。
・道具やバッグは整然と並べられてる。
・指導者の話は直立不動で聞き、返す言葉は「はい!」
平たく言うと、 The 部活! 体育会系なイメージ。
片や、ファジアーノサッカースクール
・あいさつは大切にしているけれども、コーチやグラウンドに向けて号令をかけて全員一斉に挨拶させることはない。
・子どもとコーチはフラットな関係。指示は最小限。
・子どもの自主性、やる気を引き出す指導スタイル、言葉がけ。
(下の記事を読んでいただけると嬉しいです。)
指導の様子を側から見ただけなのですが、
指導の方針やねらいが対照的。
もしも、ファジスクールのコーチが、別の日に、この高校の指導に入ると、
どんな感じになるんだろう?
果たしてスクールコーチ陣はキャラ変するのか??
なことを考えてしまいます。
部活動は、学校教育の一環として、方針やねらいを持って行われています。
片や、ファジアーノやサッカースクールにも、理念やカラーがあります。
世の中や学習指導要領が変わっても、
学校が大切にしている価値は
「規律正しく、礼儀正しく」
規律と自由
そのバランスが大事だと思っています。
サッカーでも、教育でも
育成や普及のコーチとして長く活躍されている池上正さん。
千葉ではオシムさんともお仕事をされた方です。
池上氏は何冊も本を出されていて、私も数冊読んだことがあります。
ファジアーノサッカースクールの指導スタイルも池上さんの考え方に近い印象です。
池上氏の本の中によく出てくる話があります。
名付けて、トイレ行っていいですか?問題
規律を重んじる学校教育と、池上さんの指導との違いが端的に表れているエピソードです。
(池上)トイレに行くor行かないは、他人に委ねることではないよね? 自分で判断して動けば良いよね?
(学校)各々に勝手に行動されては困る。許可を取ってから動くべきでは?
岡大附属中学の指導に、ファジアーノが入るのは、休日とのことで、
サッカー部の生徒は、
平日には学校の教員から、
休日にはファジアーノのコーチから
指導を受けることになります。
同じグラウンドで、
平日は、「トイレ行っていいですか?」
休日は、「トイレに行ってきます!」
っていう面白い現象が起こる??
ファジアーノが、部活指導をしていく上で、
学校との指導方針のすり合わせはしていくんでしょうけど、
個人的には、指導方針を必ずしも統一しなくても良いのではという考えです。
6年間息子は、学校とサッカースクールで、方針の違う教育や指導を受けているわけですけど、
子どもが混乱しているわけではないですし、大人が思っている以上に適応できてるのはないかと感じます。
多様性の時代。価値観の違いに触れてほしい。そんな思いがあります。
価値観や方針をすり合わせてから指導するのではなく、
むしろ、議論やディスカッションしている場面を子どもに見せた方が教育的で、子どもに有益だと思っています。
(サッカーと一緒で相手へのリスペクトは大前提ですよ。子どもの年齢や発達段階も考慮しながら)
同じグラウンドで同じ仲間とサッカーをしながら、価値観の多様性に触れられる。
岡大付属中の生徒にとっては、貴重な機会だと思います。
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