命の次に大切なiCloudメモが全部消えた!復元までの道順のメモ
メモデータ(ゴミ箱にも存在しない)完全に削除されてた状態からの復元
序章
このnoteに辿り着かれた方は、macあるいはiPhoneなどをお使いのApple使いの方だと思います。中でも普段からメモアプリを多用し、電話帳よりもメモの方が大事、なんなら命の次にメモ大事とお考えの方々でしょう。
そんな方々がここに辿り着いたということは、きっとメモが綺麗さっぱり消えてしまって、凹みに凹みこの先どう生きていったらいいのか途方に暮れている方々、散々復元方法探したけど「これだ!」というものに出会えなかった方々ではないでしょうか。
でも大丈夫です。ここに書いてることを粛々と辿ってもらえれば、きっとあなたのメモは戻ってくるはずです。復活の仕組みとしては簡単なのですが、ここに至るまでに「復元は無理」という記事をいくつか見られたあなたは半信半疑かもしれません。
あくまで自己責任での作業になるのでバックアップをお勧めしますが、以下の内容をお試しいただき、もし成功したならばこの記事を盛大に共有してもらえると嬉しいです。それでは、復活物語の始まりです。
前提条件
iMac(2017,OS13.6.7)にての作業
Timemachineにてバックアップを常態化していた
作業概要
Timemachineにより、消える前の「メモアプリ」関連データを復元させ、その上でiCloudとの連携を整えていきます。関連データは以下の3つです。
復元させるデータ(パス名)
〇 ユーザー名/Library/Containers/com.apple.Notes/Data/Library/Notes/
〇 ユーザー名/Library/Grope Containers grope.com.apple.notes
〇 ユーザー名/Library/Containers/com.apple.Notes
手順
上記3つのフォルダをそれぞれ表示させ、一つづつTimemachineにて、メモが削除される前の日付にて復元(Timemachineの操作方法は割愛)させます。
対象のデータをすべて選択し、Mac内のデータに上書き(置き換え)します。
3つのフォルダ内がすべて書き換えられたら第一段階は完了です。
ここからオフライン作業にするため通信環境を一旦切断します。
”通信できる状態だとメモアプリを立ち上げた途端に、データの消えてしまったiCloud上のメモと同期してしまうので、前段までの作業が無駄になり①〜③を繰り返すことになるのです”オフラインであることを確認した後に「メモアプリ」を立ち上げると、消えていたメモが復元されアプリ内に表示されているはずです。ここでまずは喜びを噛み締めてください。
”ここで表示されてない場合は①の対象データが間違っている可能性大”この段階で左上にある「iCloud」のフォルダにメモが表示されているはずなので、このメモたちを左下に表示されている「このMAC内」に移動(ドラッグ&ドロップ)させます。すべて選択等を使って効率よくやっていきましょう。ここで一旦メモアプリは終了させておきましょう。
”「このMAC内」が表示されてない場合は、メモ→設定→「このMAC内アカウントを有効にする」にチェックをいれます”ここまでで第2段階の完了です。現在の状況としては、Timemachineで復元させたデータを、メモアプリ上にてMac端末内に保存し、iCloud上にはデータがない状態になっています。
ここまで整ったところでオンライン環境へ戻すために、通信接続を再開せせます。
オンラインにしたあと、あらためてメモアプリを起動させると「iCloud」側にはデータがなく「このMAC内」側にメモが移動しているはずです。「このMAC内」はiCloudとは同期されないので、ほかに共有させたくない、あるいはする必要がなければこのままで作業終了として良いです。
他の端末でも共有させたいのであれば「このMAC内」にあるデータを6.の手順と逆の流れ「このMAC内」→「iCloud」へ移動させましょう。この作業によって、iCloud上にオンラインでメモデータが移っていくので、iPhoneや他の端末(同じAppleID)のメモでも表示されるようになります。これでメモの完全復活です、お疲れ様でした!
思いがけずメモを消去してしまうことはそうそうないでしょうが、一旦やってしまうとApple公式でも「復元はできない」という案内しか出てこないようです。
iCloud.comでメモを削除/復元する - Apple サポート (日本)
ただ今回のトラブルは、Timemachineを使っておけば比較的単純な作業で復活ができました。Timemachineを使ってない方はちょっとがっかりかもですが、基本的な考え方は
iCloudとMac内では同じ見え方するデータでも別々に取り扱われている。ゆえにiCloud上の何か(メモ以外の連絡先等)が消えてしまった場合でも、Macをオフラインでバックアップできていれば復元できそうだということです。
20世紀末のコンピュータの出現から「バックアップはしときなさい」という先人の教え、21世紀の現代でも守るべき教えだなとしみじみ感じた出来事でした。
見事復活した皆様も今後ともバックアップな暮らしを継続していきましょう!