バッグができるまでのAtoZzzzz・・・
2020年の3月までに発売予定(曖昧ですみません)018_Nicoというバックパックが出来るまでのお話を。
018_Nicoは同時に発売となる020_Reedというひとまわり大きめなバックパックの弟分的な立ち位置。
020_Reedは、2019年7月にブランドを立ち上げた際の第一弾として発売した020というプロトタイプの後継となる。
ネーミングは音楽好きにはピンとくるが、velvet undergroundから取っている(Nicoはそれ以外の意味も有)
話は逸れたが
バッグはどういう工程を経て完成するのか?
これを書いていこうと思う。
【順番】
1.コンセプト、ターゲットを決める。
2.仕様書を作る。
3.工場と打ち合わせをする(中国の工場なので出向いて直接ディスカッション)
4.サンプルを作ってもらう。
5.サンプルを何回か繰り返し完成。
となる。
今回の018_Nicoのファーストサンプルがこれである。
【ファーストサンプル】
ショルダーストラップ部分にかなりクッション性を機能として追加した。
背負った感じ重さもあまり感じず、肩に負担をかけない。
だが、まわりの反応はこの一言ばかりだった。
「パン?」
この部分は、泣く泣く諦めることにした。
それからしばらく”パン恐怖症”になったのは言うまでもない。
そして、セカンドサンプルができてきた。
それがこれだ。
【セカンドサンプル】
「脱パン状態」を第一に、ショルダーストラップの厚さを減らした。
重さの軽減率は下がったが、ある程度の快適さをもって仕上げることに成功。
しかし、次の課題が湧き上がる
往年のアウトドアブランドにある雨よけを採用したが、止水ファスナーとの相性が悪く見た目のバランスはいいが、ユーザビリティな箇所である「ファスナーが蓋に引っかかり開けにくい」という自体が発生。
見た目の美をとるか、使い勝手をとるか
迷った挙句、使い勝手を選び雨よけの部分をなくした。
そして、もう1点
アタッチメント部分のパーツを、より便利により美しくしたい欲求にかられてしまった。この点も変えよう。
だが、これ以上変えてしまうと底なしの欲がとめどなく溢れてしまいそうなので強引に止めることにした。
そして、出来上がったサードサンプルがこれだ。
【サードサンプル】
雨よけ部分がなくなり、可愛さが減ってしまったが、なかなか上々の出来。
ドイツのFIDLOCK社に近く、使い勝手と美を持ち合わせたアタッチメントを採用した。
使用方法は、こうだ。
底面にも同じパーツを採用した。
こうしてある程度の完成度を保ったまま、製品化につながるのである。
この試行錯誤の時間は、だいたい4〜5ヶ月ほどかかる。
こうして一つの製品の完成までなんとか、たどり着くことができる。
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