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自分のキャリアを模索中のあなたへ。日本介護センターのベテランスタッフが語る「介護の魅力」とは?

多くの人が生涯で何かしら関わることになるであろう、介護。
少子高齢社会に突入し、介護職のニーズはますます大きくなっている一方で、「仕事が大変そう」「資格がないとできないのでは…」というイメージも根強く残っています。

そこで今回、東京都内14拠点で訪問介護や通所介護等のサービスを行っている株式会社日本介護センター(通称、ニッカイ)から、居宅支援事業部の堀井さん訪問介護事業部の大宮路さんのお二人にインタビュー。

介護の仕事を始めたきっかけやお仕事のやりがい、ニッカイならではの取り組みについて聞きました。

*プロフィール(写真右から)
堀井麻記さん/居宅支援事業部
歯科衛生士として15年以上勤務した後、介護支援専門員(ケアマネジャー)を取得。知人の紹介で日本介護センターに入職し、介護の仕事をスタート。それ以来17年在籍している大ベテランで、現在は居宅支援事業部の事業部長としてケアマネージャーの指導や相談業務を主に担当。
大宮路香代さん/訪問介護事業部
福祉系の高校に進学し、卒業と同時に介護福祉士の国家資格を取得。特別養護老人ホームなど多種多様な施設で介護の仕事を経験し、27~28歳から訪問介護事業に関わる。2015年からは介護施設の立ち上げや経営コンサルの仕事にも携わり、現場運営だけでなく、経営者視点も持てるように勉強中。

“何となく”始めた介護の仕事が、気づけば天職に。それぞれが思う「介護の魅力」とは?

ーーお二人はどんなきっかけで介護の仕事を始めましたか?これまでのご経歴を教えてください。

堀井さん:私はこの仕事を始める前、歯科衛生士として15年以上働いていました。2000年に介護保険制度が始まりケアマネージャー資格が新設されたことを知って、何か新しいことに挑戦してみたいという気持ちで勉強をはじめました。無事に資格を取得した後、日本介護センターでケアマネージャーとして働いていた知人に声をかけてもらって、最初はパートとして入職しました。実際に仕事を始めるまで、介護の知識はほとんどありませんでしたし、正直に言えば、この時はまさか17年も勤務することになるとは想像していませんでした。(笑)

◎ケアマネジャーとは??
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(居宅サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリスト。

大宮路さん:私は福祉系の高校を卒業すると同時に介護福祉士の国家資格を取り、それから20年以上、介護に関わる仕事をしてきました。そもそも福祉や介護に携わろうと思ったのは、中学校の恩師より福祉の仕事を進められ、高校の恩師から福祉の仕事への魅力を教わったからです。特別養護老人ホームなど多種多様な施設で介護の仕事を経験し、27~28歳から訪問介護事業に関わることに。2015年からは介護施設の立ち上げや経営コンサルのお仕事にも携わっています。

◎訪問介護とは??
利用者が在宅のまま自立した日常生活が出来るよう、訪問介護員などが利用者宅を訪問して、介助面における「身体介護」や家事面における「生活援助」を行うサービスのこと。

ーーふとした興味やチャレンジ精神で始めた介護のお仕事が、続けるうちに天職になっていったのですね。そんなお二人が思う、介護職のやりがいや魅力は何ですか?

堀井さん:私の場合は何より、このお仕事を通して日々たくさんの方とお会いできるのがとても楽しいんです。利用者様は人生の大先輩ですから、介護の相談以外にも、時には戦時中のお話や私が知らない時代のことも色々と教えてくださって、とても勉強になります。中には関わりが大変な方もいますが、会う回数を重ねるうちにその方が段々心を開いてくださったり、心身ともに元気になっていかれるのを見ると「頑張ってよかったな」と思いますし、逆に私が元気をいただいている気がします。

また、利用者様のご家庭ごとに事情は異なりますから、ケアマネージャーとしての携わり方にも一つとして同じパターンはありません。それが難しさでもありますが、一つひとつ多職種との連携をしながら課題を解決していく面白さも、この仕事の醍醐味かなと思います。

大宮路さん:訪問介護というお仕事は介護職の中でも特殊で、1人の利用者さんに対して1人のヘルパーが決められた時間内に全てのサービスを提供します。幅広い介護のスキルや臨機応変な判断力が必要とされますが、だからこそ大きなやりがいを感じることができます。

また、訪問看護は多職種と連携する場面がとても多く、ケアマネージャーさんや訪問看護師さん、訪問リハビリのスタッフさんなど、さまざまな専門職の方々と協力しながらチームで仕事を進めていきます。この連携を通して知り合った方々から自分の専門外の知識も学ぶことができるので、特に向上心や探究心が強い方にはとても魅力的な仕事だと思います。

無資格・介護未経験からわずか3年で管理者に!日本介護センターならではの育成制度「ケアビジョナリー」とは?

ーー「介護職に興味があるけれども、現時点では資格や経験がない」という方もいると思います。無資格・未経験からでもキャリアを作っていくことは可能なのでしょうか?

大宮路さん:そのような方に介護のお仕事を始めていただけるように、日本介護センターには主に20代の方を対象とした「ケアビジョナリー制度」という独自の育成制度があります。

ケアビジョナリーの受講生は、まず初めに1〜5ヶ月間の初任者研修を受け、実務を行うために必須である介護福祉士の資格取得を目指します。無事に合格できたら、さっそく先輩と一緒に訪問介護のお仕事をしながら、並行して約半年間の実務者研修を受けて知識を深めます。現場で一人前の働きができるようになった後、その先のキャリアとしてサービス提供責任者・管理者を目指す場合は、管理者研修によってチームマネジメントや経営の知識も学ぶことができます。この一連のカリキュラムを通して、無資格・未経験の状態から3年間でサービス提供責任者・管理者にまでキャリアアップしてもらうことを目指しています。

大宮路さん:介護職は始めるのに資格が必要なだけでなく、仕事を始めてからも勉強を続けてスキルをアップデートする必要があります。自分なりに学習計画を立てたりキャリア目標を掲げていても、一人で学び続けるのは簡単ではありません。ケアビジョナリー制度ではその人に合わせた教育体制を考えて提供していますし、安心して介護の現場に出られるように、先輩たちのフォロー体制も充実しています。

この制度は2024年7月に始まったばかりですが、すでに6名が初任者研修を修了し、そのうち3名が実際に現場でサービスを提供しています。

ーーすでに現場に出ている修了生がいるのですね!3名は、どんな様子でお仕事をしていますか?

大宮路さん:訪問事業所を回った際に、修了生の方たちとお会いしたのですが、みなさん本当にイキイキとした表情で一生懸命に働いていました。元々は派遣事務や飲食店のウェイターなど、全く異なる職種から介護の世界に飛び込んできた若者たちだそうですが、まるで「やっと自分の居場所を見つけた」というように、熱心に訪問介護の仕事に取り組んでいるのを見て、私もとても嬉しくなりました。

ベテラン揃いの職場にフレッシュな若者たちが入ってきたことで、職場に新しい風が吹き込まれたのを感じます。私たち先輩スタッフにとって、とても可愛く頼もしい後輩たちです。

▼初任者研修を修了した訪問介護ヘルパーが書いた、実際の業務日報(一部抜粋)

◼️今日は初めてモニタリングに同行させていただいた。(中略)プラン内容と実際のサービスがどうかの確認をするという点は以前から耳にしていたが、今日はその他にも「デイでのお食事の量はどうですか?」「新しく点眼薬が出されたということでデイに伝えておきますね」などの話もあった。(中略)研修で「利用者の思っていることを代弁するのも介護職の役割のひとつ」という話を耳にしたことを思い出した。利用者様とサービスを繋ぐケアマネージャーの仕事の重要性を実感した。

◼️訪問先で要介護5の奥様を介護していらっしゃるご主人から(中略)「経口での食事・水分摂取が難しく点滴で水分摂取をしており、一度は胃ろうの話も挙がっていた奥様が、食事に子供用ゼリー飲料や子供用イオン水を取り入れたことで今までより食が進むようになり、経口摂取出来るようになったことで栄養状態が改善し点滴も取れた」というお話を聞いて、ご主人の介護に対する試行錯誤の姿勢が本当に素晴らしいと感じた。何事もやり方は一つだけではないし、ご主人が介護食品のみならず子供用栄養補助食品に目を向けてみたように時には視点を変えてやり方を模索してみることも有用なのだなと感じた。

顧問の指導のもとで、法改正にも慌てず対応。ITの導入による働き方改革も推進中!

ーー「ケアビジョナリー制度」の他に、日本介護センターならではの強みや特徴はありますか?

堀井さん:実はこの9月に、介護事業に精通する菊地 雅洋さんを顧問としてお迎えしました。自治体への助言や指導を行うレベルの方が顧問についてくださるというのは、他の事業所ではあまり聞いたことがないので、これは私たちの大きな強みだと思います。

ケアマネージャーについては3年ごとに法改正があり、計画書の立て方や点数の付け方が変わります。私たちもその度に行政に確認を取りながら運営してきましたが、自治体によって法令の解釈や指導が異なることもあり、対応に迷う場面が多いのが実情でした。そのため「どこから見られても法令遵守できている状態」を目指した結果、ケアマネージャーの業務が増えてしまうことが課題だったんです。

今は顧問のご指導の元、ケアマネージャーの業務の一部を簡略化できましたし、今まで以上に安心して、自信を持って業務を進められるようになりました。

つい先日には、「居宅ケアマネに求められる役割と対策」というテーマで菊地さんによる勉強会も行いました。とても内容が濃く、贅沢な学びの時間でした。これから新人や中途入社、管理者向けにも様々な勉強会を整備していきますので、キャリアアップを目指して学びたい方にはもってこいな環境だと思います。

▼日本介護センター顧問 菊地 雅洋氏のプロフィール

ーー介護職といえばハードワークのイメージもありますが、職員のワークライフバランスのために実施していることはありますか?

堀井さん:居宅支援事業部では職員全員にiPadを支給し、業務のデジタル化に取り組んでいます。介護ソフトも新しいものに替え、利用者様の状況をどこからでも共有・確認できるようになりました。新人や未経験の職員も安心して働けるように、インターネットさえあればいつでも先輩スタッフに相談できる環境を整備しています。

ケアマネージャーに関しては1年以内にリモートワークを可能にすることを目指していて、もし実現すれば、子育て中や時短勤務の方にも働きやすい環境にできるはずです。

ーー最後に、応募を検討している方へのメッセージをお願いします。

堀井さん:介護職は人相手のお仕事ですから、利用者様やご家族と信頼関係を築いていける、誠実な方を求めています。今の時点でスキルや経験がなくても構いません。入社してから学ぶことができる制度が整った会社ですから、まずは一生懸命で前向きな方にご応募いただけたら嬉しいです。

大宮路さん:私も堀井さんと同じく、誠実で向上心のある方と一緒にお仕事をしたいなと思います。私もまだまだ、日々新しいことを学んでキャリアを広げている途中です。介護に限らず本当に幅広いことを学べる環境ですので、チャレンジ精神がある人からの応募を心よりお待ちしています!

日本介護センターの職員一同、皆さんのご応募をお待ちしております!

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