「わかってるならやろう/やめよう」
私もリアルでの記憶にないような古い話で恐縮ですが、植木等さんのスーダラ節という歌の歌詞にある「わかっちゃいるけどやめられない」ってフレーズだけは今でも時々耳にします。
お酒とギャンブルと女をやめられないダメ男をコミカルに表現した歌ですが、本能と欲望に支配される人間という生き物の本質をよく表していると思います。
心理的に言えば、「意識の80~90%を占め、理屈を超えたところで動く潜在意識下においてメリットのないことはしない、メリットのあることしかしない。」ということだとあります。
やるべきことを先送りすることなくやる。やめるべきことはわかったらやめる。そのために大事なことは、意義や目的をしっかり腹に入れるということなのでしょうが、今まで生きてきた過程において主体性を失った人達にとってみれば、如何にして不安や恐怖から逃げるかと欲望しか残っていないので、意義や目的など潜在意識にとっては何の意味もないということなのではないかと思ってしまいます。
特に不安遺伝子を持つ人が圧倒的に多い日本人はその傾向が強くなってしまうのではないでしょうか。
まずは主体性を取り戻して、いつのまにか便利な奴隷にされてしまっている自分を解放するところから始めるのが早道に思えますが、どうなんでしょう?
正直言って、今の私にはその答えはわかりません。でも、取り戻さないとみんなで仲良く沈没してしまう流れを変えることはできないように思います。
少なくとも、こんな世界は真っ平ごめん被りたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?