「ご機嫌暮らしの必須スキル:メタ認知」
私たちは、刻一刻と変化する環境との間で絶えずバランスを取りながら日常生活を送っています。そして、ご機嫌に暮らせている、いわゆるウェルビーイングな状態、つまり心身ともに健康で充実した生活を送ることは、多くの人にとっての重要なことであろうと思います。そのための鍵となる能力の一つが、「メタ認知」能力でありその能力の向上です。
ちなみに、完全に後天的に身に付けていくもので、日本の学校教育では全く意識されていませんが、以下表のように欧州や米国の教育課程ではその獲得や育成は、主眼とする思考力の基礎中の基礎として意識されています。
メタ認知とは何か?
メタ認知とは、自分自身の思考プロセスや学習プロセスに対する自己認識、自己理解のことを指し、その認知を含め、自分がどのように物事を考え、学び、問題を解決しているかを客観的俯瞰的に理解し、そのプロセスを効果的に制御して調整する能力がメタ認知能力です。
そして、このメタ認知能力は、自己反省や自己への問いかけを通じて、意識的に育成することができます。
メタ認知がご機嫌暮らしの鍵となる理由
ご機嫌暮らし(ウェルビーイング)のための鍵となるのは、メタ認知能力を高めることで、私たちは以下のようなベネフィットを得ることができるからです。
自己理解の深化
自分自身の思考や行動パターンを深く理解することで、自己の受容を促進し、ストレスを軽減します。学習効率の向上
学習方法を柔軟に調整しながら、自分に最適な学習方法を見つけ出すことができます。問題解決能力の強化
問題に直面した際、より効果的な解決策を見つけて、対応していく能力(行動力、行動変容力)が向上します。意思決定の質の向上
自分の価値観や優先順位に基づいて、より良い意思決定を行うことができます。
メタ認知を高めるためにできること
以下のセルフクエスチョニングニングが代表的ですが、常に論点(イシュー)は何か?を意識し、そもそもそれは論点なのか?という問いや、論点に対する賛成の立場と反対の立場など、対立軸の双方の視点で一人ディベートをやってみるだけでも、自分自身を俯瞰する視座を獲得できる可能性があります。
日記をつける
日々の出来事や感じたこと、学んだことを書き留めることで、自己反省の習慣をつけましょう。セルフクエスチョニング
「なぜこの結論に達したのか」「他にどのような見方が可能か」と自問自答することで、思考のプロセスを意識化します。フィードバックを活用する
逐次アウトプットすることを習慣とし、他者からのフィードバックを積極的に求め、自己認識を広げる機会とします。目標設定を行う
短期で達成できる小さな目標を設定し、それを達成する過程で自分自身の行動や感情を自己観察し、自らへの学びを深めます。
まとめ
「メタ認知」は、自己成長とウェルビーイングへの道を切り拓く鍵です。日々の小さな実践を通じて、「メタ認知能力」を育て、他者との適切な関係を築き、自分自身との対話を深めることで、独りよがりにならない成長を獲得し、より充実した人生を手に入れることができるでしょう。
自分自身の内面と向き合い、自己理解を深めることが、真のウェルビーイングへの第一歩ということです。
そして、多くの人が持ち続ける壁を越え、思考と行動の自由を獲得してください。
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