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「メタ認知獲得を妨げる不確実性の恐怖」

最近、メタ認知に関する記事を精力的に書いていますが、それは、私が最も大切な能力だと考える成長力の前提条件であり不可分の関係にあるからです。
しかし、メタ認知の獲得を最も邪魔をするのは、心理学の概念である「認知的不協和」にあり、それについては、以下の記事でご紹介いたしました。

加えて、メタ認知における「自己調整」のみならず、成長力における行動変容を妨げるのが、「不確実性の恐怖」です。

「不確実性の恐怖」は、未来の出来事や結果が予測できない、あるいはコントロールできないと感じるときに生じる不安や恐怖のことで、人は一般に、予測可能で安定した環境を好みますが、変化や未知の状況に直面すると不安を感じやすくなります。

したがって、メタ認知における「自己調整」のプロセスにおいては、「不確実性の恐怖」が大きな障害となり得ます。たとえば、新しいスキルを学ぼうとしたり、既存の習慣を変えたりするとき、成功するかどうか、努力が報われるかどうか、変化によって起こる可能性のある否定的な結果などが予測できないため、その行動を躊躇したり、完全に避けたりしてしまうのです。

また、人は一般に、新しいことに取り組む場合には、それによるメリット(効果)は過小評価し、デメリット(コスト)は過大評価する傾向があるので尚更です。

この「不確実性の恐怖」を克服するには、まずそれを意識することが重要です。恐怖を認識し受け入れることで、それに直面し、それに対処するための戦略を考えることができます。小さなステップで変化を試み、それぞれのステップで得られた結果から学び、次第に自信を築いていくことも有効な方法です。また、失敗を学習の機会とみなし、失敗から回復する力、所謂レジリエンスを育むことも、「不確実性の恐怖」に対処する上で役立ちます。

「不確実性の恐怖」を乗り越えることは、自己成長と発展のためには不可欠であり、メタ認知能力の獲得、および「自己調整」のプロセスをうまく機能させるためにも重要な要素となります。

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