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「DXの本質と未来⑥」
確かに、「問い」をもち、かつデジタルリテラシーをもったトップがいれば、もちろん、完全主義者でも正解主義者でもないことが前提ですが、環境も整えるようにするでしょうし、右に倣えの社員たちは置いといても、「問い」をもっている社員と連携して競争力を大きく向上させていくことができるでしょう。
しかし、そういう競争環境は長くは続かないと思います。
次はAI自体が人間に「問い」を投げるようになるからです。つまり「問い」を持つ人がAIの起動条件をデジタル環境内に仕込めばいいのです。
すると、組織全体として一気に底上げが図られ、「問い」を持つか持たないかの差が小さくなります。AIが仕事のパートナーになることで自発的問題意識をもち、課題解決に向けた「問い」をもつ人の数も日々増えて行くでしょう。
そうなってくると、つまり、競争力の差は「人」、できれば「問い」を持つ「人」が集まるかどうかに収斂されてくるのではないかと考えます。
続く