「琵琶湖の水止めたろか」の日本と国際問題
ペットボトル数滴分しかない水の量は、もはや見えない
地球の表面は3分の2は水で覆われています。しかし、その大部分は海水であり、淡水はわずか2.5%程度に過ぎません。
また、この淡水の大部分は南極や北極地域などの氷や氷河であるため、地下水や河川、湖沼などの水として存在する淡水の量は、地球全体の水の約0.8%に過ぎずません。
さらにこの大部分は地下水であるため、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%でしかないのです。(1.5㍑ペットボトル数滴分)
この3段階を分かりやすく表現したのが、以下の図ですが、
もはや、利用できる水の量は見えないレベルのサイズ感となります。
国際版の「琵琶湖の水止めたろか」
日本は島国ですので、国内の河川は全て「日本の川」となります。
「琵琶湖の水止めたろか」は、歴史的に琵琶湖や淀川水系の治水・水利をめぐる対立相手であった京都・大阪府民から馬鹿にされた際に、対抗心を表すために用いられたとされています。
今では、滋賀県民が用いる決まり文句やジョークみたいなものですが、外国では「いくつかの国にまたがって流れる国際河川」が原因で、紛争にまで発展することがあります。世界に約260本ある国際河川では、その利用をめぐって争いも生まれているのです。
代表的な水をめぐる紛争は、水ジャーナリストの橋本淳史先生が、わかりやすくまとめています。こういう現実を知らないと、日本人は、安全な水を豊富にたたえた井の中の蛙となってしまいます。
■イスラエル・パレスチナ紛争も、実は、ヨルダン川を巡って水の取り合いも絡んできたことが説明されています。
■エチオピアが建設中の大ルネサンスダムを舞台に、エジプト、スーダンなど下流の国家間とナイル川の水の取り合いを続けています。
■インドとパキスタンは、インダス川の水管理条約を締結していますが、ダムや運河などを建設をめぐって、紛争を続けています。
■メコン川では、上流でダムを建設した中国によって、下流のタイ、ラオス、カンボジア、ベトナムらが大きな影響を受けており、国際的な問題となっています。
日本の水の身近な問題
ひるがえって国際河川のない日本に目を向けます。
現在の日本の抱える大きな水問題は、水道管路をどのように維持するかや、その影響による水道料金の値上がりではないでしょうか。
水道料金の決まり方を踏まえると、将来にわたり大きな問題であることが明白になってきます。
ポイントは、水道料金は税金で賄うのではなく、自治体単位でかかった費用を使用者で割る、つまり、自治体単位でペイさせる必要がある点です。
この為、人口が減少してゆく日本において、水道料金値上げはどうしたって避けられません。足元でも次々とニュースになっています。(下記は、値上げ予定率)
各地の水道料金値上げ予定
物価高で水道料金を値上げする自治体も出てきていますが、現在の値上げの理由は人口減や設備老朽化に伴うものが多く、将来的には数十パーセントの値上げになるようです。
大きなインパクトが、私達の生活にあるので、別の投稿でまとめた動向もご参照いただけるとわかりやすいと思います。
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