【ワンちゃんの水中毒に注意⁉】夏の水分補給と健康管理のポイント
この夏の悲しい事件
某テレビ局のワンちゃん撮影中に倒れ、その後亡くなってしまった事故があり、原因が水中毒と言われています。
→何があったかはこちらより
まだまだ残暑が続く中、愛犬の熱中症対策として水分補給は大切ですが、
実は「水中毒」に注意が必要です。
これは、短時間で大量の水を飲むことで起こり命に関わることもあります。
■水中毒の原因
塩分の含まない大量の真水を飲むことで
低ナトリウム血症を引き起こし、
中毒症状になることがあります。
動物の体を構成している細胞は、様々な活動を行う際に
体内のナトリウムやカリウムなど塩分を利用します。
通常、ナトリウムは細胞の外に多く存在し、これとバランスをとるように
細胞の中にはカリウムが多く存在しています。
この塩分濃度のバランスが崩れてしまうと、細胞は正常な働きができなくなってしまいます。
水を短時間に大量に飲むと、細胞の外のナトリウムが大量の水によって薄められてしまい低ナトリウム血症となり、塩分濃度のバランスが崩れることで神経や筋肉など様々な細胞の働きが妨げられるのです。
■症状
軽度の場合: 無気力、ふらつき、よだれを垂らす、腹部膨満、嘔吐など。
重度の場合: 全身の力が抜ける虚脱状態、呼吸困難、意識の低下、昏睡、
けいれん発作など。
■予防方法
・長時間ホースの水にワンちゃんが飛びついて遊ぶことで、
大量の水を摂取することがあります。
日常的な生活ではこのようなことはまずないはずですが、
長時間水の中で遊ばせるときは注意が必要です。
・水に向かってボールを投げてモッテコイ遊びをすることも
ハイリスクです。ボールを咥えると必ず大きく口が開くため、
水が入りやすくなるからです。
ワンちゃんが泳いでいるときは
口を開けていないか良く見ていてください。
※あくまで参考ですが、健康な犬の一日の飲水量が約50ml/kg、
体重1㎏あたり1日100ml以上の水(体重10㎏の犬で1リットル)を
一気に摂取すると水中毒を起こす危険性が高くなると言われています。
■塩分の補給
水分補給時に塩分を含む経口補水液を使用することが有効です。
・最近ではナトリウムなどの塩分を含んだワンちゃん用の経口補水液や
水に溶かして使うパウダーも販売されています。
人間用の経口補水液やスポーツドリンクはNGです。
どうしても必要な時は人間用のものを3倍くらいに薄めましょう。
・500mlの水に塩を一つまみ(約0.5g)加えた物でも代用できます。
■注意が必要なワンちゃん
腎臓の病気や副腎皮質機能低下症(アジソン病)、
重度の肝臓病、心臓病のワンちゃんは
もともとナトリウム濃度が低下しやすいため、より注意が必要です。
まとめ
日常的な生活ではこのようなことは無いはずですが、
犬は遊んで興奮していると、気が付かないうちに大量のお水を
飲んでいることがあります。
また、犬は体重が軽いため、人間と同じ量の水を飲んだ場合でも、
体重に対する水の摂取量が人間よりも多くなります。
その為、人間よりも血液中のナトリウム濃度が急激に変動しやすいのです。
水分はこまめに飲ませるようにして、
熱中症に気を付け、健やかに残暑を過ごせるようにしましょう!
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