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日記:2024.9.22~9.28


9月22日(日)

4時半起き、始発で羽田へ。7時の飛行機で新千歳へ向かう。めちゃくちゃ眠い。

新千歳についてそのまま文学フリマの会場へ向かうとまだ開いていない可能性があるため、朝ごはんを食べることに。サンドイッチにしようとしたけれど、文フリはお昼ご飯を食べるタイミングがいつ取れるかわからない。それなら先にがっつり食べておこうということでラーメン道場へ。ここはラーメン屋がひしめき合っていて、なんと朝9時からちらほら店が開いている。

人生初の朝ラー。有名でいつも行列ができている「一幻」は大好きだけど、実はソラマチで食べられるんだよな。ということで、「雪まつり」という店へ。めちゃくちゃ美味しかった味噌ラーメン。まずは味覚で北海道を感じる。

しかし食べるのに少し時間がかかりすぎ、案の定、電車を一本乗り過ごしてしまった。これがなかなか致命傷で、新札幌駅で乗り換えだったのだが、各駅停車との連絡がうまくいかない。開場5分前に最寄駅着とかになってしまう。ということで、思い切ってタクシーを呼ぶ。なんと奇跡が起きて、UVERが75%オフキャンペーン中。謎すぎる。元取れるのか? 20分くらい乗車したのに、1000円ちょっとで済んだ。

文フリ開始の15分前に札幌コンベンションセンターに滑り込み。立派な会場で、天井が高くて開放感があった。準備を急ぐ。

藍染めのテーブルクロスを敷いて、届いていた段ボールから本を取り出して陳列、陳列、陳列。お釣りをセットして小銭をきれいに並べるも、見本誌コーナーに本の見本を持っていかないといけないことを忘れていた。お金を置いたまま机を離れるわけにはいかないので、並べた小銭をエコバックに包み込んで、早足で見本を置きに行く。焦って、こそこそ小銭抱えて、なんかネコババしている気分だった。

いざ開場!ありがたいことに、すぐにお客さんが来てくださった。しかも旭川から二時間かけて。めちゃくちゃ嬉しい。standFMも聴いてくださっている方で、心を込めてサインさせていただく。

それからもたくさんお客様が来てくださって、本当に北海道に来て、文学フリマ札幌に参加して良かったなと思った。

詳しくはこちらの記事に書いております↓↓
本当に来てくださった皆さま、そして告知に協力してくださった皆さま、文フリ運営の皆さま、ボランティアの皆さま、ありがとうございました。

感謝と充実感に包まれながら、文フリ終了。へとへとだけど、後片付けが待っている。会場の後片付け、いつも最後の一人になるんだよな。みんな片付けがうますぎる。もしかしたら片付けの本を熟読してから来てるんじゃなかろうか。

やっと終わらせ、ホテルに向かう。なんと大好きな北海道コンビニ・セイコーマートの本社の真ん前。北の小売業界のボス。テンションあがる。

21時くらいまで爆睡して、スープカレーでも食べるか、ということですすきのへ繰り出す。まずは名物のNIKKAの電光看板の写真を撮る。かっちょ良い。

行きたいスープカレー屋には行列ができていたので、Samuraiへ。東京にも店舗があって、吉祥寺で一度食べたことがある。めちゃくちゃ美味しかったから、札幌でも行ってみることに。結果、最高に美味しかった。

札幌はどうやら夜パフェが有名だということで、調べてみたら信じられない値段のものがずらり。オシャレなパフェ高いのね。それにパフェを全部食べられる自信もなかったので、ソフトクリームを食べることに。黒ゴマミックスソフト。肌寒くなってきた季節だったけれど、アイス好きには関係がない。

最後に、事前に調べておいた24時間営業のサンドイッチ屋『sandria』で朝ごはんのサンドイッチを購入してホテルに帰着。風呂に入って、また爆睡した。

9月23日(月)

起きたらチェックアウト15分前で、散らかした荷物をダッシュでまとめてホテルを出る。セイコーマートに寄ったあと、レンタカーを借りて南へ。

定山渓温泉のローソンでアイスコーヒーのメガ購入。ローソンはメガサイズがあるんよね。温泉街やリゾートのコンビニは大きくて整備されていて良い。全商品置いたるぞ、だからウチを選べ、って意気込みが伺える。

あと、定山渓って「じょうざんけい」って読むんだね、知らなかったよ。ていざんけいだと思ってたけど、低山系しか変換で出てこなかったよ。

旅系YouTuberの動画を見て予習していた中山峠の道の駅・望洋中山に到着。行列に並んで「あげいも」を食べる。めっっっっちゃくちゃ美味しい。そりゃ人気だわ。芋に衣をつけてあげてるだけなんだけど、ホクホクで最高。ケチャップやらマヨネーズやら、ケイジャンパウダーやらチリパウダーやらを置いていて、いろいろな味付けをして楽しんだ。道の駅の向かいの店では「あげじゃが」の幟が立っていて、呼び方で一悶着あったのかなと想像した。

さらに南を目指して南下。羊蹄山が美しく映えていて、運転しているだけでテンションが上がる。裾野まで見える、たった一つの山。富士山・磐梯山・開聞岳とかもそうだけど、独立峰は本当に孤高で、凛としていて格好良い。

到着したのはまた道の駅・とうや。トイレ休憩のつもりだったが、売り場に入ると、なんとポップコーンを発見!初めて見たぞ。さやに入ったままのポップコーンを。迷わず購入。ここに寄らせてくれた尿意に感謝。

そしてやっと目的地の一つ、サイロ展望台へ辿り着く。洞爺湖が見渡せる展望台で、湖とその真ん中に浮かぶ中之島、奥には洞爺湖温泉の街並みが見られる。売店のお土産コーナーも充実しまくっていた。外の芝生の上にはなんと観光用ヘリポートがあり、申し込んですぐに乗ることができる。ヘリってそんな気軽に乗っていいの!?申し込みは2名からで、3分10,000円。見ていると1分でかなり遠くまで飛んでいくので、3分でも十分と思われた。乗りたかったなあ。

レークヒル・ファームという店でソフトクリームを食べ、庭にいたヤギを可愛がり、洞爺湖温泉街までハンドルを握る。

「わかさいも」という銘菓の本店で、いもてんを食べる。これも美味。そして洞爺湖の湖畔を散歩。水も空気もきれいし、公園内には彫刻が点在していて楽しい。かつて船を作るドックから船を湖面に送るために敷設されていた線路が残されていて、近年、映画『千と千尋の神隠し』の最後の方のシーンの光景に似ているということで映えスポットになっている。これを信じられない技術で加工して超絶いい感じにした画像がインスタに溢れていたが、僕にそこまでのテクニックはなかった。これを機にadobe使いになるべきだろうか。

フェリーに乗って中之島まで行けるんだけど、朝寝すぎて最終便に間に合わなかったので、これで洞爺湖はおいとまする。昭和新山の熊牧場もあきらめる。

明治新山・昭和新山は洞爺湖に、平成新山は長崎の雲仙にあり、どちらも火山の噴火によってできた山。令和新山ができないことを祈っている。

飛地で有名な伊達市を通過し、室蘭に向かう途中、車を停めて噴火湾に沈む夕陽を眺めた。圧巻だった。都会で見る夕焼けも好きだけど、なんせ普段行動している場所は建物が高くて、そのせいで空が狭くて、空全体を見渡すことができない。夕日は都会の低地暮らしにとったらめちゃくちゃ貴重なのだ。ましてや水平線に沈む夕日なんて!

人生初の室蘭で、白鳥大橋の壮大さにうっとりする。自然と人工物どちらも好き。写真は撮れなかったけれど、工場夜景も有名で、製鉄所から炎が上がっていてびっくりした。パフォーマンスなのか、必要に駆られてのファイヤーなのかはわからなかった。

目的地にしていた回転寿司に到着し、北海道の海鮮を体に放り込む。いくら、にしん、マグロなどなど。疲れが一気にぶっ飛ぶ。三千円くらいなのに信じられないくらい美味しかった。

スーパーに寄って、北海道のものをいろいろ物色してからホテル着。ふぞろいピーマンに「中身で勝負!」とシールが貼られていて、ピーマンは中身空洞やろ、と思った。種か。

9月24日(火)

室蘭から新千歳までの道中をいろいろと楽しむ日。

まずは白老町の虎杖浜へ。たらこが名産で、たらこ丼を食べられる店があるのだ。こんなに食べて大丈夫なのか?というくらい乗っていた。美味しいに決まっている。口の中でたらこが縦横無尽に駆けまわる。致死量に達するんじゃないかというほどの塩分を感じたので、2本は持ち帰ることに。トランクの中に保冷バッグを忍ばせていてよかった。コンビニでカチコチに凍ったアクエリアスをゲットして、保冷剤がわりにする。

白老はかつてポロトコタンというアイヌ文化村のようなところに修学旅行で行ったのだが、数年前に『ウポポイ』という名前でリニューアルした。ゴールデン・カムイ好きとしては是非とも訪れて、伝統的な衣装を見たり、チタタプしたりしたかったのだが、なんと定休日。下調べなしのバチが当たる。

時間が空いたので、少し経路を戻って、登別温泉へ。温泉街の「からくり閻魔堂」で、飛び出る閻魔様を演目を見たあと、湯澤神社へ。階段を登って境内に辿り着き、参拝を済ますと、近くに鹿がいて驚いた。めちゃくちゃ神秘的。足に疲れは溜まっていたけれど、階段を登ってよかった。

登別の有名な観光地に『地獄谷』という温泉が湧き出している山肌があるので、見にいくことに。数年前に摩周湖と屈斜路湖の間にあるアトサヌプリという場所で、似たようなものを見たことがあるのだが、本当に圧巻すぎる光景だったことを思い出す。まさに地獄で、気持ち良いくらいの殺風景で、爆発するんちゃうかという怖さもあって、もっともっと北海道を代表する観光地になってもいいのになと感じたのだった。

登別の地獄谷はアトヌサプリよりも整備されていて、観光客用に作られた木の板の上を歩いて奥の方まで行けたのがとてもよかった。グツグツグツグツと、ところどころ温泉が沸く可愛い音が聞こえて心地いい。地球を感じる。温泉地特有のガス臭さは、今日はほとんどなかった。

ボランティアのガイドさんがいて、話しかけていろいろと教えてもらった。クマは出ないけど、シカは出る。崖の中断を横切っている時があるらしい。

山肌に生えている赤い木の実はナナカマドという名前で、7回かまどに入れても燃え尽きないことから名前がつけられたのだとか。実はクソまずいらしく、鳥でさえも最後の最後に食べるものがなくなった時にしか食べないと言っていて面白かった。

ここからは完全な帰路。屋根の上にはシャケとヒグマがいるのになぜか蟹を売っているお店に寄り、苫小牧のパン屋に寄り、スーパーで食品を買い込み、車を返して新千歳空港へ。

文フリと北海道観光、充実した三日間だった。

9月25日(水)

ピストジャムさんにセイコーマートで買ったお土産の「ようかんツイスト」を渡す。「ようかんパン」のスピンオフの商品。甘すぎず、美味しい。初めはパンにようかんを“塗る”という発想にたまげた一品。

standfmで紹介した本は、行き帰りの飛行機で読んだ『コカ・コーラを日本一売った男の学びの営業日誌』。ビジネス書だけれど、ストーリー仕立てで面白かった。他社より安い、他社よりクオリティが高い、それ以外の差をどうやって生み出すのか。ドラマがあった。

9月26日(木)

J-WAVE『GRAND MARQUEE』への出演のため、六本木へ。

六本木は、街の中心を高速道路がぶった斬ってしまっていて「それは街としてどうなの?」といつも感じる。高速道路が視界に入ってきて仕方がない。池尻大橋とか三軒茶屋にも同じことを思っている。日本橋にも少し思っている。

早く着いたので、路地裏にある出雲大社東京分祠に参拝する。出雲大社なので、二拝四拍手一礼。もうすぐ10月。全国は神無月、出雲の国は神在月になって全国から八百万の神々が集まる。出雲大社東京分祠に行くことで済ませる神様もいるのだろうか。

ハワイにも神宮や出雲大社あるし、面白いなあ。行ってみたい。

ラジオ局へ。番組のテーマは「読書の秋」ということで、第一芸人文芸部をゲストで読んでくださった。五月にも出演したので、2回目。本好きのあるあるや、「秋におすすめしたい本」のプレゼン。僕は彬子女王の『新装版 京都 ものがたりの道』を紹介。これ読んで秋の京都をめぐったら充実感が半端なさそう。

タカノシンヤさん、セレイナ・アンさんのMCが心地良すぎて、やりやすすぎる。ありがとうございました。

9月27日(金)

人形町のカフェでただただ集中して執筆をした一日だった。

夜に北海道で買ったホワイトコーンをゆがいて食べたら美味しすぎて止まらなくなり、一本まるまる平らげてしまった。

9月28日(土)

執筆のため、ホテルを予約して籠る。もうすぐ締め切りのものがあるため、設定は出ているので清書を始める。たまにやるホテル籠り。

東京のホテルは高いので泊まらない。神奈川は中華街と厚木が安い。埼玉はあまり知らない。千葉は千葉駅周辺と成田が安い。特に成田。ということで、成田だ。

成田から北海道にも沖縄にも、台北にもソウルにもバンコクにも飛んだことがあるけれど、良い原稿が完成したらもっと遠くまで僕を連れて行ってくれるはず。飛行機では届かないところまで。




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ファビアン_ ✍🏻第一芸人文芸部
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