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#6ゼロから公民連携にチャレンジ

皆様こんにちは!
土木作業員からコンサルタントになった鈴木戒です。

5月、6月と様々のご縁を頂戴し、公民連携を実践されて行政や民間企業様との面談が多くありました。
・賃貸マンションの設計施工のノウハウを持って、公営住宅のPFI(BT方式)へ挑戦されている建設会社
・東日本大震災で被災した市有地に市民の賑わい施設をSPCにて運営されている建設会社
・弊社の取り組みであるマルシェ開催にご興味を指名して頂き、にぎわいを創生したい自治体
・過疎化が進み、交流人口から定住人口へのボトムアップを目指す自治体
民間企業、自治体も課題感を感じながら、情報収集されておられるようです。

今回は、福井県高浜町の視察とディスカッションについてnoteします。

前回の記事はこちらから


福井県高浜町高浜地区

福井県の嶺南地域にある高浜町は、京都府の舞鶴市を隣接している人口約10,000人の自治体です。主要産業は漁業と原子力発電。
国道27号の開通に伴い、22年間に間で市街が発展し、1963年から1990年まで人口増加(12,310人)。
その後人口減少に転化し2060年は5420人と人口減少とともに、老年人口もほぼ横ばい予想がなされており、少子高齢化が深刻化しております。

高浜地区市街化活性化基本計画より

ピーク時の昭和46年時の海水浴客数は150万人。僅か2か月の間に海水浴客150万人押し寄せる観光地は当時、「竹下通り」のようであったと行政のご担当者さんはお話されておりました。

高浜地区の課題

高浜地区のまちづくり活動団体へのヒアリングの概要によると
【地区の課題】
・閉鎖的な気風
 →新しい人の受け入れには、受け入れる環境づくりやコーディネーター
・地区の回遊性が乏しい/限定的である
 →空き家の有効活用(ゲストハウスなど)
・住民、生業の担い手の高齢化
 →若手プレイヤーの育成が必要 高浜明日研究所への期待
  (関係人口の拡大、プレイヤーの育成を担う役割)

【公有地活用について】
旧役場跡地、城山公園、各ゾーンでの関係人口、定住人口拡大と新たな賑わい創出

課題である「人口減少」「少子化」「高齢化」「海水浴客の減少」「産業再生」に対し、
高浜町総合計画2021年度~2030年度では、
【将来像】まちの資源を生かした公園のようなまち 高浜
以上を掲げ3つの基本方針が設定されています。
1.ひと・もの・ことが循環する緑のコンパクトシティへ
2.つながりを感じ利便性と快適性のある歩きたい健康的な市街地
3.賑わいと楽しさあふれる海辺

民泊見学

高浜町で民泊経営されている株式会社fuu Resort Groupの代表取締役 角谷様とご面談。なんと角谷様、元役場勤務かつ書家でもあり、コロナ前までは、海外でも活動されておられ、高浜町の民宿・空き家でのオーベルジュなどを経営されておられます。

民泊2階より海を臨む
民泊1階
民泊1階

地元ご出身の方が、課題解決をされる取り組みに筆者の地元である大船渡と重ね、角谷社長さまの行動力に感服と刺激を頂戴しました。
福井県にはオーベルジュ建築への補助金があり、行政支援と民間企業の想いが形となった素晴らしい建物と事業でございました。

ここでも地域課題を伺うことができ、ホテルの掃除やリネンなどされるスタッフが不足しており、昨年同町に完成した大手ホテルチェーンですら採用に苦戦しているとの現状のようです。

海が目の前

町全体を望む

行政ご担当者様がお寺の住職をされているとのことで、青葉山 中山寺をご案内頂きました。ご担当者様も様々な構想されており、お寺でのイベントや露天風呂などを設け交流人口(観光客)を増やせないだろうかなど、楽しそうにお話されていたことが印象的でした。

中山寺から町を望む

青葉山 中山寺の開祖は、奈良時代、平城天皇の時代(西暦807)今から1200年くらい前に、白山を開かれた越の大徳泰澄大師が中山寺として創生されたお寺。
昭和58年に、いまの天皇陛下がご休息遊ばされましたお部屋が当時のままにしてあり、その部屋の欄間には、中国の大革命家「孫文」と大文学者「魯迅」の直筆の書や裏千家千玄室大宗匠に「望洋案」と命名された立礼式の茶室があります。

望洋庵


午前中の視察は、ここまでで、この後は昼食となります。
昼食以降の未利用地見学や役所でのディスカッションは次回noteに致します。
最後まで御覧頂きありがとうございます。


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