#10ゼロから公民連携にチャレンジ
皆様こんにちは。
建設会社でコンサルタントをしている鈴木戒です。
気づけば、本年もあっという間に1ヶ月が過ぎようとしてます。
そんな私は、四十を過ぎて学びの楽しさを今更ながら知ってしまい、新しい知識である公民連携や身の丈に合わない資格取得に向けて老眼と日々戦っておりますが、非常に楽しい毎日です。
もっと早く、世の中のことに興味をもっていれば、、、
しかし、そんな毎日が人生の一番若い日であるという誰かの言葉を思い出しながら「順調!順調!」と言い聞かつつnoteを絶賛執筆してます。
さて、「ゼロから公民連携事業にチャレンジ」の記事も記念すべき第10回目となりました。ありがたいことにスキを頂戴することも増えており、公民連携は皆さまの関心ごとと感じております。改めて読者の皆さまには、御礼申し上げます。
このnoteが初めましての方は、よろしければこちらもご覧いただけると嬉しいです。
時系列が前後しますが、今回は、自治体からサウンディングを依頼されているコンサルタントに事業計画を作成し、ヒアリング対応を記載します。
公募情報取得
金融機関さまより、滋賀県の職員用宿舎建替えと余剰地活用のサウンディング実施が公募されているとの連絡を頂戴しました。
金融機関さまもエクイティや投資とし、公民連携への興味関心が高まっており、情報交換や弊社が協力している勉強会にも参加頂いてます。
(次回noteテーマにします)
早速公募内容を確認
宿舎の老朽化に伴う、整備・集約をコンセッション事業の手法を用いて、民間の資金、経営能力、技術的能力を活用する官民連携により、行政の負担減、効率的な良好サービスの実現と、家賃収入で宿舎やその他付帯施設の維持管理費、運営を余剰地活用・民間付帯施設運用をコンセッション事業とすることで、民間事業者の長期に亘り高い自由度で運営できる事業とし、行政だけでなく、周辺施設利用者や地域ニーズに柔軟に応える質の高いサービスを提供することを目的となってます。
もりもりの内容であると初見の印象です。
整備内容概要
・老朽化した宿舎250世帯の解体、建替えをBTO方式の採用で検討。
・レンタルラボ、短期宿泊施設
・余剰地2000坪の活用
の基本構想中であり、民間へ簡易事業計画提案を求めるものでありました。
現地見学締め切りが公募の1週間後、、、
簡易事業計画提出が1ヶ月後、、、
という内容でした。
ふと疑問?
クレームではないのですが、毎度疑問に思う事は、民間の事業提案期間の短さです。
弊社はこのnoteのとおり、公民連携へゼロからのチャレンジをしており、実績もノウハウもない中で、短期間での提案に対するリソースやソリューションが社内に整わない事業が大半となります。そんな苦しさも一旦経験として挑戦する事で、現地見学の申し込みを致しました。
現地見学会
現地には、サウンディング調査業務委託業者立ち会いで見学を実施。
懐かしい。
築50年以上経過したRC。
職員は周辺家賃相場の1/3〜1/4の家賃で住めるらしく入居可能な宿舎の入居率は90%以上。
現地見学によりこれら複数棟を解体し、集約と余剰地活用のイメージできました。
一方では、インターからは近いものの、幹線道路ではなく、計画地に目的がないと、集客が見込めない立地であることがわかりました。
事業のイメージが全くないまま、チャレンジ精神だけで、次のフェーズであるサウンディングの申し込みをします。
事業提案シート作成
サウンディングに申し込みすると、事業提案シートの雛型がコンサルタントから届きます。
事業手法内容のフェーズということもあり、簡易的な事業計画書と参加意欲に関わる条件のヒアリングに近い書式です。書類は難しくないのですが、、、いかんせん実績ゼロの会社社内にナレッジはありません。
さらには、250世帯クラスの鉄筋コンクリートのマンションの実績がない弊社。。。
とりあえず、直近の賃貸マンション、解体費、造成費の坪単価から割返し、工事費を算出すると、、、
事業費70億、、、
弊社の売上変わらない事業規模であることが判明。ここは臆することなく、N谷くんへ
「ウチの会社の最大規模だね。これはN谷くん部長に昇格だね笑」と冗談が飛び交います。
冗談は言うものの、250世帯のマンションの企画設計をするリソースが社内にはなく、コンサルタントの事業想定図で事業計画を進めることになりました。
何かしら爪痕を残したい想いで、余剰地活用についても民間事業者に声を掛けるものの、現時点で関心度はほぼゼロ。
事業計画を想定するものの、行政が希望する条件はクリアならず、どう頑張っても建築費がペイできる事業にはならないという結果で、タイムアップ。事業性は難しいという結論の事業計画書をコンサルタントに提出となりました。
※弊社に企画力や経験、ナレッジが無く事業化が難しいのか、そもそも行政の想定が難しいのか現時点では不明です。分かり次第こちらもnoteします。
提出後、ヒアリング実施となります。
ヒアリング
コンサルタントのヒアリングがこのnote公開の前日にありました。実はサウンディングのヒアリングも初挑戦。
コンサルタント側が何人いるのか?
どんな質問をされるのか?
etc
などという不安は全くなく、ヒアリング前に大阪からでトンテキを食べ
決戦の地に到着します。
決戦(ヒアリング)は16時。
提案に手応えが無いけど1時間位ヒアリングされるのか?などと思いながらコンサルタントの会社訪問。会議室でヒアリングが開始されます。
決戦(ヒアリング)が決したのは16:30
ヒアリング内容
・受付から会議室(5分)
・事業計画書の数字の確認(5分)
・雑談(17分)
・エレベーター(3分)
以上となりました。笑
まぁこんなもんだよね。
まぁいい経験だよ。
まぁコネクションが増えたね。
まぁ完敗だね。
まぁこんなもんだよね。
などと話をしながら帰路に着きました。
サウンディングの感想
基本的に力不足を感じたと共に、「代表事業者」としての企画をするには経験不足と共に、伝手の少なさを実感するサウンディングとなりました。
代表事業者だけではなく、構成員としての参画を見据えて民間企業同士の交流や意見交換会への参加や場合によっては、勉強しにどこかの建設会社の手伝いと言ったことも、今後、公民連携を進めていくには必要かもしれません。
一方で失敗体験を今後多くすることでのノウハウやナレッジも蓄積の必要性も同時に感じております。
何にしろ、現時点ゼロなので、今後は伸び代であり、楽しみでしかありません。
今後も失敗談も含めて、明るくnoteします。
次回もお楽しみしてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。