FabCafe Kyoto

京都・五条のものづくりスペース🎨コーヒーや季節のフードメニュー☕デジタル機材がご利用いただけます。 日々のイベントやマシンを用いた企画の裏側を発信中!📝✒️ https://fabcafe.com/jp/kyoto/

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マガジン

  • 特派員がゆく

    FabCafe Kyotoで日々開かれるイベントや展示をレポートするマガジンです。FabCafe Kyotoってどんなところ?デジタルファブリケーションってどう便利なの?など、ものづくりに関わってみたいあなたの「?」に少しの刺激と新たな目線をお届けします。

最近の記事

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カレーうどんをすすって飛び散ったシミを刺繍にする ─刺繍ミシンワークショップレポート

はじめにカレーうどんをすする時、ぼくらのシャツは汚れやすい。箸やうどんの先端から放たれた流動体は、緩やかな放物線を描きぼくらの服に着地する。小沢健二はシングル『流動体について』の中で「躍動する流動体 数学的 美的に炸裂する蜃気楼 彗星のように昇り 起きている君の部屋までも届く」と歌ったけど、カレーうどんの汁もまた彗星のように昇り、起きている僕のシャツにまで届き、数学的、美的に炸裂するのである。たまったもんじゃない。 できるなら届いてほしくないけどいつの間にか届いてるのがシミ

    • 下を向いたら、空が見えた。─「レーザーカッターで水たまりの鏡をつくろう」レポート

      何かを作る行為には、「できた!」という気持ちには、誰かの気持ちを少し上向きにする力があるように思う。2023年7月22日、快晴の大阪・鶴見緑地公園内に位置する「TSURUMIこどもホスピス」の中庭には、この日、たくさんの水たまりが並んだ。線を引いたら形になる、下を向いたら空が見える。そんな、施設を利用する子どもたちに向けて行われたFabCafe Kyotoによる出張ワークショップの様子をレポート。 「できた!」のためにできること 2016年に開設した日本初のコミュニティ型

      • クッキーから広がる選択肢。 ─ものづくり探訪vol.2 『ovgo B.A.K.E.R』

        日々FabCafe Kyotoから発信される、ものづくりにまつわるあれやこれ。ついイベントやワークショップが目立ちますが、お店の名前に「cafe」と入っている通り、居心地の良さやおいしいドリンク、つい手が伸びてしまうフードメニュー……などなど、そんな「カフェ」としての側面にももちろん気を配っています。 実験的な物事が生まれる場としてどんなメニューがあるとお客様に喜んでもらえるのか、作られ方やその背景までもが見えるようなものを提供できたら……私たちが『ovgo B.A.K.E

        • 福祉にいくつもの方向線を。 ─ものづくり探訪vol.1『GoodJob!センター香芝』

          FabCafe Kyoto編集部が、関西近郊のものづくりにまつわる施設を探訪するこの企画。多様なものづくりの場に伺いながら、その姿勢や哲学を学びます。第一弾は、奈良県香芝市にある『GoodJob!センター香芝』(以下、GoodJob!センター)にお邪魔しました。 GoodJob!センター香芝とは GoodJob!センター香芝とは、ものづくりを通して障がいのある人とともに新たな福祉の可能性を開拓している施設です。作業所のほか、カフェ、ショップスペースがひと所に集まっていたり

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        カレーうどんをすすって飛び散ったシミを刺繍にする ─刺繍ミシンワークショップレポート

        • 下を向いたら、空が見えた。─「レーザーカッターで水たまりの鏡をつくろう」レポート

        • クッキーから広がる選択肢。 ─ものづくり探訪vol.2 『ovgo B.A.K.E.R』

        • 福祉にいくつもの方向線を。 ─ものづくり探訪vol.1『GoodJob!センター香芝』

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        • 特派員がゆく
          5本

        記事

          手と目に重心を移すこと。 ─3Dプリンターと一緒に土を捏ねる話

          はじめに FabCafe Kyotoで日々いろんな人がものを作る様子を見ていると、しばしばその創作物のクオリティに驚くことがある。レーザーカッターや刺繍ミシンに勤しむ手元を覗いては、メーカー品と遜色のない製品や作り方に出会う。プロトタイピングの域を出て、高いクオリティを保ちながら何かを作る行為が市井に開かれている空気は健康的だ。 しかし、そんな日々の連続の中で、無性に機械から離れてみたくなることがある。指先でボタンを押してから作用が起こり、形が生まれるまでの時間や距離をもど

          手と目に重心を移すこと。 ─3Dプリンターと一緒に土を捏ねる話

          めんどうくささを抱きしめる ─3Dプリントワークショップ 「人という字は」 レポート

          1:とかくめんどうな人の世で はじめに 人と生きることはめんどうくさい。 相手の表情を読み取って、間合いを読んで、ちょうどいいところに言葉を投げて、言葉では追いつかない部分は手とか表情筋を動かすことになったりすると、とても体力を使う。うまくできないと落ち込むし、知らない人とたくさん話した日はどっと疲れる。FabCafe Kyotoにインターンとして参加しているぼくも、この記事を読んでからお店に来ようとしてくれている読者のみんなを爽やかな笑顔と完璧な接客で迎えられるかといえ

          めんどうくささを抱きしめる ─3Dプリントワークショップ 「人という字は」 レポート

          人という字は、 ─3Dプリンターのワークショップを考える話

          はじめに  「人という字は、人と人が支え合ってできている。」 かの有名な金八先生の名言が最初に飛び出したのは、1985年12月27日放送の「3年B組金八先生スペシャルⅣ イジメられっこ金八先生」内のワンシーン。「人という字は、人と人が支え合ってできている。人と人の間で磨かれ、人は人間になれる。」こう続く台詞はその後劇中で何度も使われることになり、金八世代ではない年齢層にも引き継がれる馴染み深いフレーズになった。実際の「人」という漢字は支え合っているわけではなく、「ひとりの人

          人という字は、 ─3Dプリンターのワークショップを考える話

          たとえば、石が雲になること。 ─「新工芸入門」のせ物WSレポート

          はじめに 長方形のベッドから起き上がって、四角いテーブルで四角い食パンを食べる。薄っぺたい板をスクロールしながら適当な音楽を聞く。Lo-fi Hip Hopはどこでも定番で外さないとかなんとか、曲に身を任せてまっすぐな道を歩き、高速で走る箱で皆と揺られる。いつもと変わらないルーティーン通りに、僕は今日も大きな直方体の建物に吸い込まれる。きっと明日も、明後日も。いつもなんとなくやり過ごしている毎日の中で、ふと、これでいいのか、と考える。 利便性やシステムは確かに僕たちの暮ら

          たとえば、石が雲になること。 ─「新工芸入門」のせ物WSレポート

          「ちょうどよく作る」適量生産の未来。 ─Chain&co.ワークショップレポート

          「ちょうどいい」で果たせる責任  ものづくりには往々にして、作る責任が伴う。人体に害のない製造プロセスか、世界の誰かが不幸になっていないか、地球に優しい素材かどうか、その責任の種類は多様だ。環境的にも人道的にもヘルシーな制作過程が踏まれているものづくりを、皆が共有できるようになれば、世界はもう少しずついい感じにできる。例えば大量生産や大量消費に頼らない方法を探して、ちょうどいい量を必要な分だけ作る、みたいなこともぼくらが責任を果たすために打てるひとつの手かもしれない。 手

          「ちょうどよく作る」適量生産の未来。 ─Chain&co.ワークショップレポート