カレーうどんをすすって飛び散ったシミを刺繍にする ─刺繍ミシンワークショップレポート
はじめにカレーうどんをすする時、ぼくらのシャツは汚れやすい。箸やうどんの先端から放たれた流動体は、緩やかな放物線を描きぼくらの服に着地する。小沢健二はシングル『流動体について』の中で「躍動する流動体 数学的 美的に炸裂する蜃気楼 彗星のように昇り 起きている君の部屋までも届く」と歌ったけど、カレーうどんの汁もまた彗星のように昇り、起きている僕のシャツにまで届き、数学的、美的に炸裂するのである。たまったもんじゃない。
できるなら届いてほしくないけどいつの間にか届いてるのがシミ