見出し画像

3度目のS/Jリーグ観戦 前編

バドミントンS/Jリーグ戦、トナミ運輸対コンサドーレの試合を観てきました。観るというか、このようにドラムを持ち込んで、そして叩いて応援してきました。
それには大きな2つの理由があってのことです。

1.選手からの言葉

去年までのノートに書いたように、自分とコンサドーレ・バドミントンの選手とは会社の同僚です。その経緯から書きます。
自分は2016年に12年間勤めた東京の会社を退職し、実家のある札幌に戻りました。その後、2018年に派遣会社から「前職の経験からこの会社が良いのではないですか」と紹介を受けたのが現在の勤務先です。最初は派遣社員として三年間働いたあと、上長から「これからもお願いしたい」と言われて直接雇用に切り替わっています。直接雇用になってからは、会社事情で隣接する二つの部署の仕事を受け持っています。
一方、派遣会社から紹介された派遣先、つまり今の会社は、コンサドーレ・バドミントンチームのパートナー企業の1社でした。選手を社員として受け入れる代わりに、選手も平日午前9時から他の社員と同様に仕事をして、昼食を摂ってから練習に向かっている様子を見ています。会社を出てからの動静は直接見ていないものの、チームのインスタグラム等を見る限りは、練習や筋トレをしたり、バドミントン教室を開いたり、学校や各種施設への訪問をしているようです。まさに“二足のわらじ”で、知れば知るほど「大変だ」と思ってしまいます。
でも、それらはすぐには気づかず、働き始めて数ケ月経過してから徐々に知ったこと。サッカーの北海道コンサドーレ札幌のことはかなり知っていても、バドミントンのコンサドーレ・バドミントンチームのことは存在しか知らなかったのが実際のところです。

そんなわけで、派遣先の会社がコンサドーレ・バドミントンチームのパートナー企業だったという偶然が自分と選手を結び付け、新入団の選手とも一緒に仕事をするようになり、お互いの顔と名前も自然に覚え、宮の沢やプレミストドームで会うと「お疲れ様です」と会社内と同じ挨拶をすることもあります。そして、身近に選手がいることもあって、自分の中でバドミントンチームの存在が大きくなりました。
ただ、普段はコンサドーレもバドミントンも出てきません。なぜなら、仕事内容とは関係がないからです。また、自分は会社内で同僚という意識で選手を見ています。むしろそのほうが、仕事はお互いにやりやすいのです。休憩時間なども交代制なので、一緒に雑談することもあまりありません。選手とサポーターという立場で考えても、つかず離れずの距離感を保つことにしています。
雑談はあまりしないといっても、バドミントンのリーグ戦が始まると仕事前に試合のことが話に出ます。勝った翌日には拍手があったし、負けたら「次こそ」というエールもあります。そんなリーグ戦を控えた去年11月、バドミントンチームの選手と一緒に社内研修を受けることになり、始まる前の待機の2分間に選手と話すことがありました。


自分「次の試合こそ勝利を期待してますよ。2月の札幌での試合は行きます」
選手「ありがとうございます。応援は力になります」
自分「そうなんですか?1+1=3になりますか?
選手「3どころか4にも5にもなりますよ


そのとき、自分の心の中で思っていたことが音を立てて崩れました。
自分の中では、選手が「応援は力になる」と言ったところで、スタジアムに来てもらうための“おべっか”と思う部分がありました。サッカーの場合、プレーに集中するから「応援の声は耳に入ってこない」というコメントを読んだことがあるし、厚別のゴール裏で叫び続けてもシュートが決まらずに負けたことは数知れないから、勝敗に応援は関係ないと思う部分がありました。それでいて、テレビ等でのインタビューで「応援に来てください」と言ったところで、うわべだけと斜に考えていました。
それを競技が違えど選手が明確に否定したことで、自分の中での考えは“おべっか、ではない”へ考えが変わりました。

2.去年の様子を見て

選手から「応援が力になる」と言われたことで、自分は厚別で使っていたメガホンを引っ張り出し、2月の札幌での試合のときに持ち込みました。大きな音を出すことで選手を鼓舞しようと思ったのですが、それ以上に、隣のコートでの企業チームの組織的な応援の音量に負けました。そのときの様子をノートに書いています。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n4062068a47a1
それから、バドミントンチームにも熱心なファンがいます。自分はバドミントンチームのファンの応援にのっかるつもりでいたのですが、実態はバドミントンチームの応援に形がないことに気づきました。せいぜい、ピンチのときにもチャンスのときにも「コンサドーレ」コールが自然発生するくらいです。年に1回の札幌での試合なのに、これではホームゲームっぽくないし、盛り上がりに欠けると感じました。
そうなると、選手から「応援が力になる」と言われた手前、

自分が応援のリードを取るしかない

と腹をくくりました。
北海道コンサドーレ札幌の応援を、コンサドーレ・バドミントンチームの応援にも使うのです。

5月にS/Jリーグ戦の日程が発表になったあと、ネットで応援に使うドラムのことを調べました。その過程で、使うのが「フロアタム」という種類だということ、中古品なら5000円程度で入手できること、肩から掛けるようにするには改造が必要なこと、などがわかってきましたが、道内で1試合しかないのに用意するのは負担が大きいので、ドラムをレンタルしているお店を探して申し込みしました。快く貸し出してくれた楽器店にこの場を借りてお礼申し上げます。

ドラムと付属品はレンタルし、吹奏楽をやっていた弟からスティックを借り、手を痛めないための手袋を百円ショップで買って、準備を整えました。
あとは、ぶっつけ本番です。結果がどうなるかわからないけれど、1+1=3にするための応援をするまでです。
当日のことは後編に続きます。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n04d3b1242aa1

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?