一昨年まではこの中

午前、家から一番近いバスターミナルに立ち寄ったとき、たまたま新千歳空港行のバスが到着してどこかの家族連れが乗り込むときでした。子供が小学校低学年の男の子と女の子だったあたり、おじいちゃんの家に帰省していたのが、これから東京かどこかに帰ろうというところなのは想像がつきました。お父さんとお母さんが運転手に頼んで大きなキャスター付きスーツケースをバスの床下トランクに積み込んでいる様子を見て、

「一昨年まで、自分もこの中の一人だったんだよなあ・・・」

と感慨にふけってしまいました。と同時に
「親御さんは大変だ」
と、同情じゃないけど心中も察してしまいました。
なぜならば、経験がある人ならお分かりと思いますが、年末年始の帰省は一人でも大変なのです。空港までと空港からの電車やバスは混んでいるし、手荷物検査場は列が途切れないうえ、待合室は子供がはしゃぎ・ぐずり・走り回り、機内でも子供がソワソワ動くから、親御さんが注意や躾しても“非日常”だからか言う事はきかないというもの。自分は一人だから他人事のように子供vs親御さんのバトルを空港等で見ていましたが、当事者だったらクタクタになっていたでしょうね。

それとともに飛行機の予約も大変で、二ケ月前に予約しないとすぐ満席になるんです。毎年チキンレース状態で、東京から札幌に戻ってきてチキンレースから解放されただけでも、心情的に無茶苦茶ラクになったんです。

わずか数十秒間の何気ない光景を見ただけでいろんなことがフラッシュバックしたし、ボストンバッグを肩にかけながら混み合う空港の中で先を急いだ様子を少し懐かしく思ったのでした。
けど、また東京に移るような考えは・・・持てないな・・・。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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