引き寄せの法則、を私はしたのかもしれない話。

自傷行為が止められず、寮生活が苦痛になり、高校中退。1年の引きこもりニート生活後、高卒認定試験を受け合格。その後半年ほどニート生活をしたあとに、郵便局の短期バイトをする。短期バイトが終了し、別のバイト面接をするも、5つほど落ちる。1ヶ月ほど経ち、やっと面接に受かる。

この期間、私はたびたび暗い自室で自身を刻みつけながら、

愛されたい
たった1人に愛されたい
私を見て欲しい

そう泣いていた。

実家暮らしで、その家には母、妹、弟がいる。3人との関係が悪いわけではない。それでも、会話のなかに入っていないとき、私はひどく疎外感を感じていた。

面接に落ち続けた先で私がたどり着いたバイト先は、私の人生に大きな影響を与えた。

人との向き合い方。会話の仕方。自分を大切にする方法。

私に欠けていたものが埋まっていく感覚があった。

その最たるものが、パートナーとの出会いだ。

私より2ヶ月ほど先に働き始めていた彼に、私はわずか半年で好意を抱くようになった。付き合いたいとは思わないけれど、私に興味を持って欲しい。その一心で何度も話しかけた。数ヶ月後、彼と外出し、交際を提案された。

嬉しくて嬉しくて、あの泣いた日々は良かったんだ。ずっと思い続けていたのはこの人に出会うためだったのだと、全身が今まで感じたことの無い感覚に陥ったのを、今でも覚えている。

それから3年。私と彼は結婚した。

交際を始めてまもなく、彼の部屋に入り浸るようになった私は、気づけば半同棲していた。
この間も自傷行為は止められず、脈絡もなくパニックになっては自身を切りつけていた。
ある日、そんな私を見かねて彼は、結婚するか、と言った。私がバイトに落ち続けたのは、すべて彼に出会うためだったのだ。

泣いて、泣いて、首を吊るして、切って、切って、切って、切って、泣いて、泣いて。

そんな日々を送ったのと同じ年数、彼と一緒にいるのだと気づいた。

きっと、切るのはすぐには止められないし、自分が嫌いにもなるけれど、泣くのは少しずつ減っている。

すがるような、願うような、脅すような、そんな私の泣きながら放った言葉は、隣を歩く大切な人と出会わせた。

泣いた日々は苦しかったし、二度と味わいたくはないけれど、そんなときも含めていたの私なのだと、少しずつ自分を認めたい。そんな今日。

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