生きてるだけで、愛
朝だ。正確に書くと、10:00ちょっと過ぎくらい。お向かいさんの洗濯物が、大小さまざまなピンチハンガーにぶら下がってゆらゆら揺れている。
今日はあまりにも天気がよかったので先日届いたばかりの新しいワンピースをおろし、しっかり化粧をして(マスクで隠れてしまうけど)、ウエストのリボンをきゅっと結び外に出た。コンビニでコーヒーと惣菜パン、それにおやつのケーキを買う。
焼きそばパン、明太子パン、エクレア、ロールケーキ。見ているだけで胸が高鳴るラインナップだ。
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ここ最近、まいにちがすこぶる楽しい。無理をしない程度に仕事をして、映画をたくさん観ている。隣には、オットさんがいる。それだけでもう、満たされている。しあわせだ。
今日観た映画『生きてるだけで、愛』がとてもよかった。菅田将暉演じる津奈木と、趣里演じる寧子、どちらにも共感できるポイントがあった。
実際にやらないだけで、寧子のように「ダメだダメだー!」って叫んで窓辺から何もかもほっぽりだしたくなるときも、夜の歩道橋を全力で走りたくなるときも、屋上から全裸で街を見下ろしたくなるときもある。
津奈木のように、相手を傷つけたくないから、一歩踏み込みたくないし、踏み込まれたくもないから、無難な言葉でかわしてしまうことだってある。
どこまでもまっすぐで、どこまでも不器用なふたりの物語が愛しかった。青いスカートがゆらゆら揺れるシーン、ふたりで駆ける夜の街が走馬灯のようにきらきらしていた。きっと数年後に何らかの形で思い出すんだろうな。すべての、今を生きる人に観て欲しい。
今日はこのあたりで。あでゅ。
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