【日記】rmp003.カイネについて
最近、カメラを買うためにメルカリを使った。
カメラを購入したあとも、ちょくちょく利用するようになった。昔欲しかったおもちゃやフィギュアを買っている。
コレクターと呼べるほど買い集めてはいない。自分のペースで少しづつ買っている。
今日はその一つを紹介する。
rmp003.カイネ
rmp003.カイネはピンキーストリートというドールフィギュアブランドの商品の一つだ。
ピンキーストリートはGSIクレオスが2003年から2009年まで展開していた。
フィギュアブランドで認知されているねんどろいどは2006年スタート、figmaは2008年スタートとなっている。
ピンキーストリートは2000年前半に流行り、2010年には廃れた。
ピンキーストリートは、5個程度のパーツから構成されていて、それぞれを交換して着せ替えができるフィギュアだ。
版権モノは少なく、オリジナルキャラクターが多い。着せ替えて自分だけの人形が作れる。
比較的安価で、子供や女性をメインターゲットにしたフィギュアブランドだった。
今、オリジナルキャラクターを推したフィギュアブランドは少ない。
版権モノは固定のファンがいて、売り上げが良くなる、あるいは販売数の決定に明確な指標があるからだ。事業としては失敗しにくい。
それでも、私はオリジナルキャラクターのフィギュアが好きだ。
他のコンテンツに依存しない、フィギュアそのもののデザインと出来の良さだけが購入基準となる。背骨が真っすぐと通った姿勢が好きだった。
上記のように書いたが、購入したrpm03.カイネはイラストレーターの村田蓮爾がデザインしたピンキーストリートだ。私は村田蓮爾のファンだ。
村田蓮爾は美少女も書くが、時計や自動車などのメカニックデザインも優れている。
rpm03.カイネは何処となくレトロで洗練された工業製品のような村田蓮爾の画風が遺憾なく表現されている。端的に言うとカッコいいのだ。
20年前の安価なフィギュアなので、製品のクオリティはそんなに高くない。最近のフィギュアに比べれば、明確に劣っている。
ブーツのジッパーは別パーツではなく靴パーツの凹凸で表現している。造形細部の緻密さはない。
塗装色も4色程度で少ない。よく見ると塗装のはみだしが全然ある。
エアブラシのような陰影を作り、情報量を増やすグラデーション塗装は一切ない。
ただそれでも、カッコいいのだ。こだわる部分はこだわっているからだ。
スカートやブーツに塗装される点線には一切の欠けがない。銀の長方形のエッジはしっかりと立っている。
ラインが走る部分は、衣服が重ね合わせられたかのように少しだけ膨らんでる。
黒地に描かれた銀色の線。それはスカートの広がりや、ブーツのしなやかな曲線を際立たせている。
安価で情報量が少ないからこそ、デザインやシルエットのカッコよさを見せる工夫がなされている。
カッコいい。良い買い物をした。
ちなみに、購入価格は750円。未開封品だった。確か当時より安い。
コレクターが少ないので状態がいいものをかなり安価で購入できた。私としてはありがたい限りだ。
rmpシリーズは3商品ほど展開されているので、時折メルカリを覗きながらゆっくりと揃えていくつもりだ。