#4 20歳の自分のこれから
20歳になってつくづく感じることがある。
「自分の軸って一体って、何?」
「自分がやりたいことって何なの?」
「どうやったらまともな"大人"になれるの?」
中学生とか、高校生の時の自分は、20歳になったら自然と"大人"になっていくものだと思っていた。
あの頃の自分の周りには1つ2つ上の先輩たちは自分より何倍もカッコよく見えたし、"大人"に近かった。
ましてや教育実習に来るような大学生たち、成人式に出るような人たちは自分から見たら完全な"大人"だった。
いま現在、その"大人"たちと同じ立場に立ってみて、思うのは幾つになっても
自分は"自分"で決して"大人"ではないと言うことだ。
もちろん客観的に見たら立派な大人だし、すぐ吐いて潰れるが、お酒も飲める。
1人暮らしをして、自炊して、バイトして、友達と馬鹿みたいに飲み会して、時には彼女と夜を過ごしたり。
まさに大人そのものだと思う。
でも、やっぱり思い描いていたような"大人"にはなっていなくて、あの頃の自分の延長線上でしかない。
朝井リョウ原作の、「何者」という映画を見たことがあるだろうか?
就職活動を通して自分が“何者“かを模索する大学生たちの姿を描き出す。という内容の映画なのだが
自分は高校生の当時、キャストの豪華さ
特に、岡田将生と二階堂ふみの役柄が好きで1人、映画館に見に行ったことがある。
これを見た当時の自分にはあまり理解できなかった。
就活がなにかもよくわかっていなかったし、
そもそもの意識レベルが低かったからだ。
しかし、20歳のいま、なんとなくだが、その心情が読み取れるような気がする。思い描いていた"大人"との乖離や、他の人と比較して感じる劣等感など。特に、現在はコロナの影響もあり、漠然とした不安感に駆られている。
加えて、就活には正解がない。これまでの生活では、偏差値という名のラベリングのもと、勉強して進学すること。が社会的に見る正解であったように感じる。その中で感じていた安心感もあった。
しかし、就活ではまったく違う。今後のキャリアは自分が創り上げていくものだし、その方向性も、評価方法・基準もバラバラである。
ただ一方で、大手企業に入社したら"勝ち"という考えも世間一般にはあるし、どこかで他人と比べて凹むこともある。自分自身、無意識にそういったステレオタイプが存在していて、どこかで、"何者"かにならなければいけないと感じていた。
これは就活をして初めて感じた気持ちである。
でも、自分は最近、これを不安に思わなくなってきた。
なぜなら仲間が出来たからである。
オンライン就活で出会った仲間。真摯に話を聞いてくれる人事の人。頼れる先輩やメンターの人。
色んな人と関わっていく中で、同じ悩みを抱えている人は山ほどいて、それぞれに特徴があると知った。
そこで自分が気づいたのが、
"何者"にならなくとも、あるいは"大人"にならなくとも、
"自分自身"であることが大事なのだ。と
自分はこの就活は今後の人生のスタートラインだと思っている。