ポケモンWCS2024「ポケモンユナイト」部門 出場チーム紹介 ~後編~
皆さんこんにちは、eスポーツキャスターの水上です。
この記事は今週末からスタートするポケモンWCS「ポケモンユナイト」部門の出場チーム紹介記事、その後編です。
日本を含めてアジア圏を中心としたチームを紹介した前編もございますので、良かったらこちらも合わせてご覧ください。この記事の主旨や理念も前編に書いてあります。
前編と同じく
「選手はリザーブを除いた5人を記載」
「出場しない事が解っているチームについては記載しない」
「使用ポケモンや戦略はWCS権利のかかった公式大会での試合を資料とする」をルールとしております。5~6月あたりの試合を参照しているので今とは環境が違いますが、使用ポケモンの傾向とかを参考にして頂ければ。
また、長くなっちゃうんでWCSの試合形式説明などは一旦無しで。1日目に沢山勝つと2日目に行けて、2日目は負けなければ優勝です!グループリーグの組み合わせは前編の最後に記載してます!
この後編ではアメリカやヨーロッパを中心とした以下のチームを、それぞれ地域ごとにご紹介します。
長くなるとは思いますが、多少なりとも見ればWCSユナイト部門をより楽しめるようになる記事を目指していきますので、よろしくお願い致します。
今回、時間がちょっと足りなくて一部地域(大体南米周り)をたきしまさんにも協力してもらいました。サンキューたっきー……
ブラジル
Legacy
BabyMazo/エーフィ・ウーラオス(いちげき)・ウッウ・ニンフィア・リーフィア
WulfSlim/インテレオン・ミュウ・サーナイト・マフォクシー・グレイシア
Souto/オーロット・カビゴン・ブラッキー
LeL/フーパ・ワタシラガ・ハピナス
FalbziN/ニンフィア・カメックス・バシャーモ・ギャラドス・ミミッキュ
れがしー。ブラジル地域代表。
昨年のWCS2023でMjkに敗れ5位となった00 Nationというチーム。5人一緒。
Wulfslim選手以外は2022年も「XIS」というチームで権利を掴んでおり、今年で3回目の代表となる。
昨年はヌメルゴンの使用率が高く、加えてシャンデラやサーナイト等、
終盤に強いポケモンを好んでいるチームだった印象。もうこう系のアイテムもチームでかなり持っていた。
今回もブラッキーにもうこうダンベル、ハピナスにしんげきメガネを同編成で持たせる等そのあたりの方向は同じ。
2アタック、たまに3アタック編成とかもやっていた。ニンフィア+エーフィ+インテレオン、もしくはサーナイトとかも。サポートの枠はキュワワーな事が多かった。けどカメックス+フーパとかもやる。
基本のドラフトはヤドランを禁止にする事が多い。もう一枠はリーフィア・ニンフィア等。
ディフェンス・サポートラインのSouto・LeLがやっぱり上手い。
Souto選手は凄く良い捕まえ方をして試合を動かすし、LeL選手のサポートは味方を助けながらも、少し前に位置して相手の視線を貰いながら、自身のわざやユナイトわざを活かして相手の攻めを捌く自衛能力が高く見えた。
Wulfslim選手も多くのアタック型を使うが、特にマフォクシーの活躍が目立った。Souto選手がCCの濃いエンゲージディフェンスを上手く使うので、ほのおのうずと合わせての行動妨害が強烈。Mazo選手のウーラオスとWulfslim選手のマフォクシーは途中から禁止される事が多かった。
GFではDREAMMAXESPORTSの前に0-3でリセットを受けるが、その後
リーフィアで序盤を作る構成、相手の2アタックに対してミミッキュで封じながらウッウマフォクシーの2アタックで戦う構成、そしてカメックス・フーパ・ブラッキーといちげきウーラオスのカチカチフィジカル構成と使い分けて見事リセット戦を3-0で勝ち切った。
Dream Max Esports
Olivotec/オーロット・ラプラス・ヤドラン・ブラッキー・イワパレス
Antharas/キュワワー・フーパ・ハピナス・ピクシー
F3rZera/ミュウ・ジュナイパー・シャンデラ・フシギバナ・インテレオン・ピカチュウ
Caduzera/ゾロアーク・ミミッキュ・カメックス・バシャーモ・ギャラドス・ドードリオ
GuizinN/ミミッキュ・エーフィ・グレイシア・ニンフィア
ドリームマックスイースポーツ。ブラジル代表。
チームとしては2023年から活動しているが、去年は予選で敗れ代表権利を逃している。
Antharas・F3rZera・Caduzeraの3選手は2024年から加入。そのうちF3rZeraとCaduzeraの2選手は2023年の頃も同じチームにいた。
GuizinN選手のみ、2022年にXisとして、2023年にRiseとして代表経験がある。GuizinN選手はチームを変えながらも3年連続で代表権利を掴んだ。
2アタックが多い。ただミュウやニンフィアの序盤構成も使うが、インテレオンやシャンデラ、フシギバナ等進化の遅いポケモンを2匹選択する事もあり、序盤よりは終盤を意識したポケモン選択が多い。
基本的に前衛はOlivotec選手のディフェンスとCaduzera選手のバランスになるが、Caduzera選手が結構後入り寄りの立ち回りというか、相手のリソースが落ちるのを伺っているシーンが多く、Olivotec選手が1人でかなり頑張っている。フーパが選べていていじげんホールがある、もしくはCaduzera選手もディフェンスタイプを使う時は安定感があがる。
今では珍しいラプラスの採用も何回か見られた。
F3rZera選手は幅広いアタックポケモンを使うが、スピードタイプを対策するときのみピカチュウの活躍も。
余り余裕を持って終盤を迎える事は少なく、5分~不利な状況でゲームしている事が多いが、その度ラストスパート前で仕掛けたり、上手く相手の攻めをいなして何とかレックウザ状況を作ったりして勝ってる。不利展開捲るパターンが多かった。五分五分の時のレックウザ取得率も高い。ある程度運要素はあるだろうがラストヒットへの意識は高そう。
GFで敗れ2位となるが、最終戦も有利状況からレックウザラッシュを仕掛けられ取り負けてしまっていた。リセット展開には持ち込んでいたので、ブラジルの2チームはそこまで実力に差は無いかも。
ヨーロッパ
Nouns Esports
ADESu/ワタシラガ・フーパ・キュワワー・ハピナス
ToonGotW/フシギバナ・シャンデラ・ニンフィア・フーパ・エースバーン・マフォクシー
Bruv/オーロット・イワパレス・カビゴン・バリヤード
Sareyu/リーフィア・ゾロアーク・バシャーモ・ルカリオ・エーフィ・ニンフィア
Ghatlue/ニンフィア・カメックス・リーフィア・ヨクバリス
ナウンスイースポーツ。ヨーロッパ1位。
おなじみナウンス。2022年は3位。2023年もDay1敗退ではあるが出場と、チームとしては3年連続。2022年ではT2を倒した。
ADESu・Bruv・Ghatlueの3選手は3年連続Nounsとして出場。Ghatlueは今年の3~4月は別チームにいたが、5月から帰ってきたっぽい。
ToonGotwはWCS2023の強豪チーム、Taliboboの選手。Sareyu選手は今年から加入し、2022年から競技シーンにいるもののWCS経験は初。
そんなSareyu選手が現在は中央エリアを担当。リーフィアやゾロアーク、バシャーモ、神速ルカリオ等豊富なポケモン選択で序盤から試合を組み立てていた。どんどん強気に前に出て相手をかき回している。pyi選手とかVitoppo選手を見てる気分になる。
ToonGotW選手もフシギバナを中心に活躍。はなびらの舞で勝利した後、相手が2アタックを出してきたのを見てソーラービームに切り替えるなど、ドラフトやわざのフレックス性能を活かして有利に立ち回った。新しく入った2人がかなり活躍している。
昨年はジュナイパーやウーラオスを使用していたADESu選手も今年はサポート担当としてかなり上手くなってる。Bruv選手はディフェンスが多いがバリヤードが得意な選手で、予選でも出していた。今地味に注目されてるポケモンっぽいので本戦でも出るかも。
去年中央を担当していたGhatlue選手はファイターディフェンスやアタック型として構成の足りない部分を埋める存在に。スピード型も衰えておらず、Sareyu選手と2スピードをやったりとダブルエースの様な形でバランスを取っている。
ドラフトではヤドラン・ブラッキー・リーフィアの禁止率が高い。EUは2アタック構成が多かったけど、それに対してヨクバリスを出すなど、珍しいポケモンでもしっかり対策。ドラフトの上手さが光ってEUを制した。
ゴールをあえて壊さないで相手のイエッサン分の経験値を出さない戦略を取ったり、ユナイトを昔から見てるとちょっとニヤリと出来る戦略もちらほら。
GFはフーパ・ハピナス・イワパレス・ヨクバリス・バシャーモをやったりエースバーンを選んだり結構空気感の変わるポケモン選択を見せた。
YALLA BINGO
Internal/ワタシラガ
999Marv/カビゴン・イワパレス・ブラッキー・オーロット・マンムー
Sixsies/ニンフィア・リーフィア・エーフィ
Lunderu/ミュウ・フシギバナ・マフォクシー
PotatoUwU/マッシブーン・カメックス・メタグロス・ドードリオ
やらびんご。ヨーロッパ代表。
PotatoUwU選手と999Marv選手は昨年の代表チーム「Team Peps」Sixsies選手は昨年「Nouns Esports」Lunder選手は「Time To Shine」とそれぞれの代表チームから強豪が集まった。Internal選手は代表は初だが、2023年から活動している。
基本的にはLunderu・Sixsies両選手による2アタック構成。遠距離から攻める。ドラフトもリーフィアやゾロアーク等のスピードタイプを禁止にする事が多い。後はオーロットとか。自分達ではあんまりスピードタイプは使わない。
2アタックの構成は他チームもやる(今回は特に色んな所がやっている)が、このチームは特にアタック型を守ろうとする動きが目立つ。Sixies選手は1人でも動き回れるニンフィアをメインとし、Lunderu選手をチームで守っていた。
特にPotatoUwU選手のカメックスはファイター枠でもなみのりを採用し、的確に後衛に近寄るポケモンを引き剝がす。他にもメタグロス等キャリーに回る試合もあったが、ユナイトわざや妨害のタイミングが良く、集団戦を始める指針になるシーンも見られた。
999Marv選手も昨年からディフェンスタイプを使用し、妨害を当てる精度の高さが目立っていた選手。カビゴンで昨年環境の中心にいたゾロアークの素早い動きを何度もキャッチしていた
Internal選手はワタシラガ使いで、ついぞ大会ではワタシラガ以外見られず。ワタシラガが選べない時に誰を選ぶのかは興味深いポイント。
レックウザ取得率が高く、EUの大会ではほとんど相手のチームにレックウザを取らせず戦ってきたらしい。
Lunderu選手はXで「世界で戦う以上、自分がキャリーして勝つ」と気合じゅうぶんのコメントをしていた。実際Lunderu選手がじゅうぶんに動ける事がチームの勝ちパターンの一つとしてあり、このチームが試合をする際は注目選手の1人。
Rival Esports
SadRekirr/ミミッキュ・サーナイト・ニンフィア
Kayyto/ハピナス
borty/ミュウ・エーフィ・リーフィア・ニンフィア
Oskitar/カメックス・アマージョ・フシギバナ
Crinski/ヤドラン・オーロット・イワパレス
らいばるいーすぽーつ。だと思う。予選でのチーム名は「Vamoss」
新しいチームで、全員WCSの代表となるのは初。SadRekirr選手とborty選手は去年も一緒にやってた。
Crinski選手は14歳からポケモンユナイトをやっていて、今年で17歳になるみたい。
このチームのエースはSadRekirr選手のアブソル。予選大会ではアブソルを取れた試合は大暴れして勝利してきている。しかしそこで警戒されたのか、代表決定戦となる大会では対戦チームのアブソル禁止率脅威の100%。EU全体から「SadRekirrのアブソルはヤバイ」と認められているとも言える。
アブソルが使える時は序盤勝ち切る構成を使うが、使えない代表戦では終盤に重きを置いてポケモンを選んでいた。軸になるポケモンはOskitarのはなびらのまいフシギバナになる事が多かった。
実はEUの3位は元々Taliboboだったが、TaliboboがWCSに出場できず辞退した事かた繰り上げとなり、決定戦自体は負け負けで終わってしまっている。それでもEU4位なので強い事に変わりは無いと思うけど、試合からチームの強みが感じられるシーンは見られなかったので情報が少ない。
EU以外と戦うWCSではアブソルを使えるかもしれない。正直1回見てみたいと思っています。SadRekirr選手のアブソル。
余談として、4月ではABCDEFGHIJKというチーム名で出ていた。
Latin America North
Tiburones Rojos
Texas/ハピナス・ワタシラガ・ピクシー・フーパ・ブラッキー・バリヤード
Frank/
Froy/ガブリアス・ギャラドス・フシギバナ・ルカリオ・カメックス・バシャーモ
DonLux/ニンフィア・エーフィ・アローラキュウコン
Pachy/ブラッキー・オーロット・ヤドラン・イワパレス・カメックス
ティブロネスロホス。だと思う。予選の時は「E7 Janus」と言う名前で出ていた。スペイン語で赤いサメ、と言う意味があるらしい(たきしま情報)
前身としてあるのはWCS2023に出場し、多くのチームに善戦するもあと今の「FUSION」の面々に敗れDay1落ちとなったチーム「Hoenn」Pachy選手以外の4名はHoennからの続投。
Pachy選手は競技シーンの参加記録は2024年から。Rojosに入ったのは2024年の4月で、それまでは別チームで同地域の予選に参加していた。
2024年の3~5月に行われたLAN地域のWCS大会では全て優勝しており、同地域では屈指の実力チームな事が伺える。
LANは結構スピードタイプが強いとされている環境だったが、このチームはリーフィアを中心にスピードタイプの多くを使用禁止にしてニンフィア・グレイシア等の2アタックで戦ってきた。
特にDonLux選手は選べるならニンフィア一択に近かった。
が、↑でFrank選手の使用ポケモンが空いているが、理由として代表決定戦にはJAX選手というプレイヤーが参加しており、その枠がWCSではFrank選手になった(っぽい)から。なのでメンバーが変わっており、JAX選手は遠距離アタックとしてめちゃくちゃ活躍していたので、かなり話も変わって来そうに感じている。
去年の資料だとFrank選手はスピードを中心としていた選手だったので、そこを軸に戦い方を変えてくるかどうか。
ただTexas選手のサポート力は高く、ハピナス等の単体回復でも10万近い回復量を出したり、Pachy選手も相手に応じて様々なディフェンスを使ったりとチームを支える2人は頼もしい。Froy選手もバランスタイプの選択幅は幅広く、色んな構成が出来そうなチームだと思うので、資料に無い戦い方をWCSでは見られる事が楽しみ。
Latin America South
Panda a GOGO
Atited/イワパレス・ハッサム・ニンフィア・ギャラドス・サーナイト・ジュナイパー・カメックス
El_a_ch_ch/ドードリオ・グレイシア・リーフィア・ミュウ・エーフィ
imdama/フーパ・ハピナス・ブラッキー・ピクシー
Ceebus/オーロット・イワパレス・ブラッキー・カビゴン
Yorch/グレイシア・カイリュー・マスカーニャ・エーフィ・みみっきゅ・リーフィア
パンダ ゴーゴー。たぶん。予選の時は3Digitosという名前で参加していた。
「Team GOGO esports」というチームがあり、名前が変わったのはそこが背景にありそう。加入したのかな。パンダがどこから来たのかは解んない。
2022-2023から活動が見られる選手が多いが、WCS出場等の経験は無さそう。ceebus選手のみ2023年にSTMNにおり、権利を掴んでいた。
見た感じかなり上手いチームだと思った。
ドラフト禁止はニンフィア+何かが多く、チームではグレイシアを中心に戦う事が多かった。グレイシアを使えるプレイヤーがチームに複数おり、相手の構成次第で他のポケモン選択を変えて「グレイシア枠」をスイッチしていたのが印象的。
どの試合においても存在感を出すのはCeebus選手のディフェンス。カビゴンやオーロット等妨害の濃いポケモンを使う事が多いが、スー―ッと効果的なポジションに移動して多くの相手ポケモンを妨害に巻き込む。集団戦を始めるタイミングも良いし、戦闘が発生しそうな場には遅れず必ずいる。
Atited選手もバランスやキャリー型ディフェンスを使い前線で戦う。この2人が相手に妨害を入れつつ戦い、良い所でimdama選手のサポートがしっかり回復して、非常に安定感のあるフロントラインが出来ていた。
と思いきやAtited選手はサーナイトなど遠距離のアタックも使える。WCS出場チーム全体で見てもポケモンの選択幅が広い選手。アタック型の際はサーナイトが多いが、相手のシャンデラを見てジュナイパーを出すなどドラフトのカウンターも柔軟。
相手にフーパを使われた際はYorch選手とEl_a_ch_chで2スピードをし、足の速さでフーパの機動力に追いつく戦い方をしてた。Yorch選手は味方の妨害に合わせる判断がとても上手く、小さなチャンスをものにするシーンが多い。
カイリューやマスカーニャを使用する試合でも最初は4レベルで強いポケモンを中央に回し下ニャオハとかで戦い、後から中央エリアの経験値を交代して貰う。
ゴールサポーター持ちのイワパレスや、学習装置一枚の構成を出したり等、他に見ない戦い方も何度かあった。
imdama選手がサポート、Ceebus選手がディフェンスな事以外はロールが固定されておらず、他三人が相手の構成に合わせて広くポケモンを選択する。同じポケモンが連続して出る事は少ないチームだった。
GFではEUICを制したFUSIONをリセットに持ち込んだ末2-3で惜敗。
不利状況から勝ったり、ラストスパートの集団戦で一回負けてから残ったメンツで時間稼いで逆転、みたいな試合も何度かしている。粘り強い。
4月予選の時、Kabichanchosというチーム名で出て来た。そんな彼らはZETAと同グループです。
PERÚ
Riolu/ニンフィア・ゾロアーク・ミュウ・ドードリオ・リーフィア
Marpher/フーパ・ワタシラガ・ハピナス
PapiYanG/マフォクシー・ミュウ・インテレオン
Daystark/イワパレス・ブラッキー・オーロット・ヤドラン
puanitoP/バシャーモ・リーフィア・ギャラドス・オーロット・マッシブーン
ペルー。予選時の名前は「Imperio Esports」
PERÚは昨年も出場しており、おやすみマクロとAkjilに敗れ7位タイの成績を納めたチームだったが、去年のメンバーで在籍しているのはPapiYanG選手のみ。
Riolu選手は2022年までSTMN esportsにいたが、他3人は解らず。
PapiYanG選手は2022年はQLASHとして権利持ちで、3年連続で権利を掴んでいる。ちなみにPapiYanG選手の予選でのPNはToriyamaAkiraだった。
ドラフトで禁止にするのはほとんどミミッキュ+何かだった。
自分達は2アタックや2スピード等の攻撃的な構成が多い。多くは2アタックで、YanG選手は禁止・選べない限りはマフォクシーを使用するが、同地域内でも警戒されていたのか禁止される事が多かった。そうなった場合はミュウやインテレオンが出てくる。インテレオンは10万ダメージとか出してて、動き回るゾロアークにもしっかりねらいうちを当てていた。去年はシャンデラとかもかなり良く使っていたので、強化された今の環境なら出てくるかもしれない。
puanitoP選手がバランス型で序盤育つことが出来た場合は良い流れで試合が進み、逆に凹んでしまうとそのままズルズル負ける試合もちらほらで、彼のバリューに展開が左右されがちな印象はあった。
序盤展開も8:50に上ルート4人で押し、序盤を上から作っていく戦い方。
North America
Orange Juicers
Kraitos(タイレーツ・バシャーモ・サーナイト・ドードリオ・ニンフィア・バンギラス
zugrug(カビゴン・イワパレス・ラプラス・オーロット・ヤドラン
Rollinitdown(ハピナス・フーパ
Flareons(ウッウ・ニンフィア・ミュウ・シャンデラ
machizzle(バシャーモ・オーロット・マッシブーン・ギャラドス・ガブリアス
オレンジジューサーズ。NA1位。一時期「オレンジ」が名前だったが、いつしかジュースになった。
Kraitos選手は2022年のWCSに「IX Gaming」として5位タイ。2024年の2~4月まで「Alter Ego」にいて、5月から加入した。
zugrug選手は強豪チーム「TTV」としてWCS2023に参加。その後一時Luminosityにいたものの、4月から加入。
Rolinitdown選手はWCS2023で「Amaterasu」として参加。2024年の4月までAlter Egoにいた。machizzle選手も同じくAlter Egoだが、Kraitos選手
Rolinitdown選手と同タイミングで加入している。
Flareons選手は2024年から競技シーンへ参加と、様々な経歴のメンバーが加入したチーム。日本だとREJECTに近い感じかも。ちなみに「Flareons」はブースターの英名。
かなり前評判も高くて、恐らく優勝候補とされているチームの一つだと思う。特に名前に上がるのはzugrug選手で、世界一のディフェンスタイプの使い手だと評する声も。実際どんなディフェンスを使っても妨害や味方を守る動きは的確。いじげんホールの帰還を止める制度も高く存在がフーパ対策として機能していた。
殆どの試合でスピードを使わず、代表決定大会で出したのはドードリオ一回のみ。禁止枠はリーフィア・ウッウ・ニンフィア等環境で強いポケモンが多い。ディフェンス2+バランス2のフィジカル押しが多いが、スピード無しを突かれて遠距離アタック型2匹を出された試合ではミュウとサーナイトで射程勝負の土壌を作り、+ラプラスを選んで後衛を狙う戦略を取り対応した。
当時の環境はタイレーツが強く、下タイレーツ+中央ニンフィアで下ルートから攻めていた。タイレーツが育ったら後は勝つ。なので現環境だとちょっと違う作戦を立てていそう。
GFでは1度リセットされたが、バンギラス・ガブリアスを中心とした構成に切り替え勝利。経験豊富な選手が多いだけあって連携の上手さは勿論、開幕相手エリアに攻めたり、一気に下を押したり戦略幅も広いチーム。
Fluffy Aimers
Reckzz(ハピナス・フーパ・ヤミラミ・キュワワー・シラガ
Aznable(ヤドラン・カメックス・イワパレス・オーロット
TrainerLGC(バシャーモ・グレイシア・ゾロアーク・リーフィア・ミミッキュ
YeatFan(シャンデラ・ニンフィア・インテレオン・フシギバナ
Metallic(メタグロス・タイレーツ・ギャラドス・バシャーモ・バンギラス・アマージョ
ふるっふぃあいまーず。たぶん。NA2位。
予選の時はNEMESISと言う名前で出場していて、これはEUICでも見られたあのNEMESISと同チーム。ZETA(当時はかびちゃんず)と戦い1-2で敗れたもののギリギリまでZETAを追い詰めた。
Metalic選手は今年から競技シーンに参加した選手だが、それ以外の4人は2022年からプレイしている。TrainerLGC選手とYeatFan選手の2名は「Amaterasu」としてWCS2023に参加。更にその2人とReckzz選手、Aznable選手の4人は2022年に「Aphelion Esports」という所でチームメイトだった時期があり、再結成に近い背景があるチームかもしれない。
このチームもあまりスピードは多く使わず、禁止枠はブラッキー+何か。何かはバンギラスやオーロットが多かった。
基本はグレイシア+ニンフィアの2アタックで戦う事が多く、構成幅自体はあまり無いかな~と思いながら見てたら急にアマージョやヤミラミが出てきたりかなり色んなポケモンを使ってNAを戦った。
ダメージの要は特にTrainerLGC選手で、グレイシアで上手く立ち位置管理してダメージを出し続ける。一度だけゾロアークを選んだが、だましうちを使ってかなり丁寧な立ち回りをしており、スピードの練度も高そう。Reckzz選手のヤミラミが視界を取り続けゾロアークが暴れる構成はそれだけでもう1つの戦術として成立しているように見えた。
相手の妨害をする意識は高く、例えばゾロアの様な5レベルで進化するポケモンが相手チームの中央エリアと見たら初手から2人で入り込んだりしていた。
集団戦では相手の攻撃を捌くのが上手い。わざと少し前に出て相手の攻撃を誘い、それを受けてから1人をフォーカスして人数有利を作り勝つ形は綺麗に決まる。そのあたりの戦い方は少しFENNELに似てるかも…?
Luminosity Gaming
Overlord98(リーフィア・ゾロアーク・ドードリオ・バシャーモ
Lutano(タイレーツ・ニンフィア・サーナイト・バンギラス・バシャーモ・ミミッキュ・フシギバナ
Joey(バリヤード
JL(ハピナス・キュワワー・フーパ・ピクシー
Otter(ウッウ・リーフィア
ルミノシティ。NA3位。WCSを見ていた人なら誰もが知っているであろう、2022年、2023年を2連覇したチーム…なのは間違いないが、去年Luminosity、そして2022年のBLvKHVNDの面影はなく、OverLord選手以外は全員メンバーが入れ替わっている。実質名前が同じの別チーム、くらいの認識が正しいと思う。
とはいえ強豪選手の集まりには違いなく、WCS2023では「TTV」として出場したLutano選手とOtter選手、同じく「Amaterasu」として昨年出場したJL選手、EUICでは「Alter Ego」として活躍したJoey選手が集い、一周してドリームチームの様な様相を見せている。余談だが「Amaterasu」は去年の所属選手殆どが今年もそれぞれのチームで権利を掴んでおり、総合力の高いチームだった事が伺える。
それぞれの個人技もかなり高く、それ前提で戦術が組まれている事も多い。ドラフトでは大体ブラッキー+何かを禁止していた。
基本的には序盤重視の構成。4レベルに強いポケモンを中心にアタック型2匹を組むことが多く、初手は積極的に相手の中央エリアにも行って経験値を奪う。3人で行くシーンも。
Otter選手は殆どの試合でウッウを使っているが、毎回安定して育ち相手によってダイビングとエアスラッシュ・ぼうふうを使い分けて柔軟な活躍を見せていた。
ウッウのユナイトわざを前線で撃ち、狙いに来た相手をハピナスユナイトでサポートして返り討ちにする…といった戦い方もしてた。ハピナスがいる時はウッウがユナイトわざの選択先になる事が多く、この時のJL選手のタイミングも絶妙。けど、この戦い方はウッウのユナイトわざのダメージがアップデートで減少したので変えてくるかも。
スピードをあまり使わないNAにしては珍しい2スピードの構成やドラフト1巡目でバンギラスを選択したり等、色々な戦い方をした。バンギラスは何度か使用したがかなり安定して育つ。7分でバンギラスに進化する試合も。
Joey選手は代表決定戦ではバリヤード一本で通した。枠としてはディフェンスとして採用しており、ねんりきと強化攻撃の妨害・ユナイトわざを上手く扱いチームの前線を支え、集団戦のタイミングを計る。性質上集団戦の戦い方がバリヤードのユナイトを起点にしたオールインになりがちで、そこが通らず3位で敗退となった。
Lutano選手は去年だとインテレオン等遠距離アタックのポケモンが多かったけど、今年はタイレーツやバンギラス等バランス型も使っていた。ちょもすさんによると2022年ではルカリオを使っていた事もあるらしく、これまでの経験を活かしてチームを支える。
そしてOverlordの全てを薙ぎ倒すような技術も勿論健在。LuminosityがこのメンバーになったのはNA決定戦の一か月前の事みたいなので、今の彼らはもっともっと強く完成されたチームになっていると思う。
今の形になるまで相当な苦労があったと思うけど、Overlord選手の存在を含めこのチームは全ての選手が意識していると思うので、2年連続優勝のチームとして、そして新たな強豪チームとして、Luminosityの試合を楽しみにしたい。
オセアニア
Ground Zero Gaming
Wazzup/ワタシラガ・キュワワー・フーパ
JOMEGALULE/マリルリ・イワパレス・ハッサム・ミュウ・オーロット・アマージョ・メタグロス
Ombeagle/エーフィ・ゾロアーク・ドードリオ・ミュウ
Cruely/リーフィア・カイリュー・エーフィ・シャンデラ・ジュナイパー・ニンフィア
coluen/オーロット・カビゴン・カメックス・ヤドラン・イワパレス
ぐらうんどぜろ。オセアニア地域代表。記事内では以降GZGと記載します。
このチーム自体は2022年からユナイトで活動しているが、2023年は競技シーンへの出場記録がほぼ無い。2024年になって、また大会に参加するようになっていた。2022年はオセアニア地域3位で、代表の権利は掴めず。
JOMEGALULE選手は2022年はGZGとして活動。2023年は代表権利を掴んだチーム「iClen」に所属しており、2024年からGZGへ戻った。iClenの際はPNが「joe」だった。
Wazzup選手は2022年で選手活動があるが2023年は無く、2024年にまた本チームで活動。
Ombeagle、Coluen選手は2023年にTeam Gapというチームでチームメイト。
Cruely選手は2022~2024でチームを転々としつつ、オセアニア地域の代表決定戦前にGZGに加入した。
OmBeagle選手は2016年までVGC部門の選手だった。時期的にはORASくらいで、VGC側の経歴はあまり調べていないけど、WCSをこの頃から目指していたとしたらアツイ。
リザーブの Nuggie_Dさんは普段はオセアニア地域のキャスター。
ドラフトでは長射程のポケモンを良く禁止にしていた。一番多かったのはミュウ+インテレオンで、他はリーフィアとかをたまにという感じ。
JOMEGALULE選手のポケモン選択が特徴的で、マリルリやハッサム、ファイター型のイワパレス等、他チームではあまり見られないポケモンが多い。特にハッサムの選択が多く、ドラフトで長射程のポケモンを禁止にしているのはここも関わっているのかも?自身でミュウを使う場面も。積極的に戦闘を仕掛けていくスタイルだった。
OmBeagle選手のゾロアークは今はめずらしいつじぎり型。かなり慎重にわざを使っていたように見えた。
この時の環境にしては珍しく、ニンフィアを殆ど採用しない。選んだのはCruely選手が全試合通して2回で、エーフィの方が回数は多い。
Wazzup選手がサポート、coluen選手がディフェンスは固定だが、他3人は相手の構成に応じてアタック・スピード・バランスをスイッチしていた。同じポケモンでも使える選手がチームに2人以上いたりでかなり自由に構成が組める。
GFではLEGENDS REAPPEARのカイリュー構成に大苦戦しリセットされたものの、ミュウシャンデラの2アタック、ここまで見せていなかったアマージョ、ゾロアーク+キュワワーを選んでゾロキュワと見せかけてのハッサムキュワワー等、様々な戦略で勝ち切った。
GFまで来て尚新しいポケモン選択が見れて、まだまだ底知れなさを感じさせるチーム。
Antic Esports
Challenged/ニンフイア・ミュウ
JEb/ブラッキー・カビゴン
Liz/ワタシラガ・ハピナス
Suluwu/グレイシア・カイリュー
Anonymouse/ルカリオ・ガブリアス
チーム自体は2024年に設立。
Challenged選手・JEb選手は去年の代表チーム、EXO Clanの選手。
suluwu選手・Anonymouse選手も2022年から競技シーンで戦っている記録があるが、Liz選手は何も見つからなかった。
suluwu選手は2022年にはGZGに、2023年もZenithというチームにいたがあと一歩で権利を逃していた。昨年は日本・横浜現地に来て大会を見ていたらしく、悲願のWCSかも。
ドラフトではカイリューへの禁止が中心だった。オセアニア地域はラストヒットを重視する傾向があり、カイリューは評価されていた。他はギャラドスとか。カイリューは自分達で選ぶことも多い。
ニンフィア・グレイシアを優先して選択。基本的にはChallenged選手のニンフィアとAnonymouse選手のルカリオで序盤を作る。中央ニンフィアで早めに上ルートを行く動きを基本としていて、カイリューを採用していた時も初手は中央ニンフィアの下ミニリュウだった。
Anonymouse選手は大体しんそくルカリオ。相手によってはグロウパンチを選んでいるシーンもあり、使い分けている。
かなり上ルートの展開を重視していて、8:50に上で有利を取った後7:20でも人数をかけて上を押す事が多い。
対戦相手が4ディフェンスの構成を出してきたときにカイリュー・ガブリアスという重たい構成を使用した。その時は流石に中央をミニリュウに渡して、下ルートにはミュウを選んだ。
代表決定戦では4位だったが、4月予選で1位になっていてポイントで代表枠を掴んだ。
昨年EXO ClanはNounsに敗れDay1敗退となったが、今回はNounsと同グループ。Challenged選手とJEb選手の2人にとってはリベンジマッチにもなる。
EUIC
FUSION
Tempo(ドードリオ・ゾロアーク・アマージョ・ミミッキュ・バシャーモ・マッシブーン
Zynuz(シャンデラ・ニンフィア・インテレオン・エーフィ・マフォクシー
DrakenN04(オーロット・ヤドラン・ラプラス・イワパレス・ブラッキー
Anemo(カメックス・マッシブーン・リーフィア・ストライク・グレイシア
KHEA(ハピナス・フーパ
ふゅーじょん。南アメリカ、ペルーのチーム。各地域の予選大会では無く、「EUIC Aeos Cup」という誰でも参加できるオープントーナメントを優勝して権利を掴んだ。恐らく今年1番最初にWCSを確定させたチーム。
Zynuz選手とDrakeN選手は2023年に「STMN esports」にいた。去年権利はあったが出場は出来ていない。余談だけど「元STMN」の選手は今回かなりいて、STMNが多くの有力な選手を抱えたチームだった事が伺える。
Tempo、Anemo、KHEAの3選手は2023年には「PERU」として大会出場。7位タイ。更に言うとTenpo・KHEA選手は2022年も「QLASH」として代表権利を掴んでいる(KHEA選手はスターター選手では無かった)
QLASHは当時欠場となったが、3年連続代表権利を掴んだプレイヤーである事には違いない。
PERÚはPERÚで代表になってる。
権利を取ったのは4月のEUICだけど、今回は存在する範囲で一番新しい公式大会を参考にした。
禁止にするポケモンは対戦相手ごとに結構変わり、多かったのはニンフィア・マフォクシー・ギャラドス・リーフィア等。
相手チームの得意ポケモンを封じるドラフトをする事が多く、活躍した相手チームのポケモンを次のラウンドですぐに自分達で選んで取り上げたり、というシーンもあった。それでも最終的な構成が歪んだりはせず、ドラフトの上手さや選択幅の広さを感じさせる。
チームの中心は上ルートと中央エリアを担当するTempo選手とAnemo選手の2名。この2人は構成によって中央・上をスイッチする。スピードを使う方、もしくはAnemo選手がグレイシアの時は中央グレイシアをしていた。
基本中央エリアに向かった選手を中心に序盤から試合を組み立てるが、Tempo選手は特に上ルートでも存在感が強い。EUICで活躍したミミッキュは勿論、マッシブーンで相手のポケモンを掴み続け試合を決める事も。スピードを使っても高い個人技を見せる。特にゾロアークは凄い。
地域としてはLatin America Southになるのだけど、LAS地域の大会は2月から5月まで全て優勝。文句なしのLAS地域最強チームだった。今回はNA最強のOrange Juicersは同グループにいる。試合めちゃ見たい。
NAIC
GEE
EggN00b(フーパ・ワタシラガ・ハピナス
slashcan(ブラッキー・オーロット・バリヤード・ヤドラン・イワパレス
OGWastaken(バシャーモ・タイレーツ・ドードリオ・マッシブーン・ルカリオ・ギャラドス
Zelot(ニンフィア・リーフィア・マスカーニャ・ドードリオ
BlackCH(ミュウ・ウッウ・サーナイト・シャンデラ・ゲッコウガ
ぎー、もしくはじー。EUICと同じくオープンの大会、NAICを優勝して権利を掴んだ。前日に行われた上位3チームが残れるNA大会(PJCSのNA版)では惜しくも4位で権利を逃すが翌日勝ち切る。WCS最後の1枠を掴み取ったチーム。
slashcan選手は2022年のBLvKHVND、2023年をLuminosityで優勝した2連覇選手。昨年はサポートとディフェンスだったが、今のチームではディフェンス一択に。
OGWastaken選手は2022年に「IX Gaming」として出場し5位タイ。2年ぶりのWCSとなる。
EggN00b、Zelot、Blackchの3選手は大きな大会入賞経歴はないものの、2022年から競技シーンにも参加している選手達。BlackCH選手のみ、短い期間ではあるものの2022年に1大会だけBLvKHVNDとして出場していた経歴があった。
ドラフトの禁止枠はかなり様々なポケモンを選んでいた。ハピナスやキュワワー、フーパ、ブラッキー、ドードリオ等…相手チームで決めていそう。
slashcan選手のディフェンスは流石の練度で、素早く相手へと仕掛けていく。見てる側の視点でたまに「行き過ぎじゃない??」と思うシーンが何度かあったのだけど、毎回しっかりリソースを受けた上で倒されずに粘るプレイをし、後続の味方が勝ち切れる土台を作り上げる。ブラッキーが選べる時はブラッキーを必ず選んでいた。
OGWastaken選手もバランスで前線を支える。バシャーモやタイレーツを中心にプレイしていたが、GFで対戦相手がタイレーツを選んだ際はしんそくルカリオで大暴れしてチームを優勝へ導いた。
Zelot選手はスピードを使うが、中でもマスカーニャの印象が強い選手。ユナイトわざの当て方も上手く、難しいマスカーニャを上手く活躍させていた。
スピードではマスカーニャの選択率が一番高く、チームでもマスカーニャを軸にした戦い方を持っている。
NAでの大会では結構色々な構成をしていて、時にはマスカーニャ+ゲッコウガ+ギャラドスという日本ではまず見られない構成も。序盤重視・終盤重視どちらも出来、相手によって使い分ける。フーパが採用出来た試合ではチーム全体が一段階前のめりになる印象。強気度が増す。
EggN00bはサポートとしても優秀なプレイヤーだが、何よりワイプに映っていたゲーム中の表情が良かった。ゼニガメの被り物を頭にかぶり、常に楽しそうにプレイをする。
ラストヒットが倒れた時はガッツポーズをし、倒された時はのけ反る。試合中も積極的に声を出しているっぽい所も見られ、チームのムードメーカー的存在なんだろうなと思った。
このチームも2連覇の選手がいて注目されているチームです。しかし「GEE」としては新しく歩み出しているチームでもあり、その活躍が今から楽しみです。
終わり。ありがとうございました。
終了です。ここまで読んでくださった方、ほんっと~~~にありがとうございました。前後編通して多分3万字くらいあります。すみません。
書いていても強く感じましたが、今年からは各選手やチームの繋がり、歴史と言ったものもかなり出来てきた様に思います。
去年は仲間だった選手が今年は敵になっている、その逆、2022年に組んでいて今年再結成した、ずっと競技に挑んでいて遂に初のWCSにたどり着いた…等々。こういった選手の背景は、当たり前の事ではありますが海外の選手も積み重なっていっているんですよね。
前編にも書きましたが、僕は選手の凄さやゲームの面白さは勿論、こういったゲームを通じたプレイヤーの歴史も伝えたいと思っています。多分他の3人もそう思っているはずです。
何故なら歴史は長くシーンが続かないと出来ないものであり、3年目を迎えた今だからこそ生まれた、贅沢な楽しみ方だからです。そしてそういったドラマの部分にこそ、競技シーンの良さと言うものが詰まっていると思うからです。
という事で、是非是非記事をX等でご拡散してくださると嬉しいです。普段ユナイトを観ない人にも「ポケモンWCS」の文脈で届いて欲しいと思っています。
と、色々書きましたが、基本は配信見てれば僕たちが極力お伝えできるよう頑張りますので、是非配信をご覧ください。初日は日本時間で8/17の土曜日、深夜3:30から行われます。
勘違いしやすいポイントですが、8/16から8/17に切り替わっての3時30分です。16日の27時半とも言えます。
少し眠たい時間ですが、絶対面白いものが見られます。僕も頑張って実況しますので、何卒よろしくお願い致します。
それでは、WCSでお会いしましょう。