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浮世絵がもっと楽しく!「広重おじさん」の魅力 #中山道広重美術館コラボ

歌川広重うたがわ ひろしげが風景画の中に描く、名もなき人々=「おじさん」の魅力を知れば、きっと昨日より浮世絵が好きになるはず……!

みなさまこんにちは。ミュージアム部mitu.です。今日は中山道なかせんどう広重ひろしげ美術館×ミュージアム部のコラボ企画(2023年7月20日ウェブリリース予定)のきっかけとなった「広重おじさん」についてご紹介します。

「広重おじさん」との出会い

ある日、私の心をつかんだツイートがありました。それが岐阜ぎふ恵那えな市の浮世絵専門美術館「中山道広重美術館」さんのツイートです。

#広重おじコレ
広重作品にしばしば登場する名もなき人物に焦点を当てた、SNS限定の企画。毎週(だいたい)土曜日に更新。この企画では、登場するすべての人物に、親しみと愛着を込めて「おじさん」と呼んでいます。

ツイートで紹介されている浮世絵は、江戸の絵師・歌川広重「木曽きそ海道かいどう六拾九次之内ろくじゅうきゅうつぎのうち 伏見ふしみ」。中山道 50番目の宿場・伏見宿ふしみじゅく(現在の岐阜県可児郡かにぐん御嵩町みたけちょう)を描いた一枚です。

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 伏見」中山道広重美術館蔵(田中コレクション)

街道を歩く人々と、画面を見切れるほどに大きな杉、そして平野の遠く向こう見える山。手前の人々とダイナミックな大杉、そして山に向かって奥行きを感じさせる街道風景画です。

この作品を “おじさん” に注目してみると、どうでしょう?

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 伏見」中山道広重美術館蔵(田中コレクション)部分

旅の途中のひとやすみ、何とも気持ちよさそうに横になっているおじさんです。ツイートで紹介されているこのおじさん以外にも、目を向けてみましょう。

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 伏見」中山道広重美術館蔵(田中コレクション)部分

こちらは、荷物をわきに下して座り、お弁当を食べている様子の二人組。「おいしいなぁ~」などと話しているのでしょうか? 何やら和やかな雰囲気です。

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 伏見」中山道広重美術館蔵(田中コレクション)部分

そして、こちらはおすまし顔で街道を歩くおじさん。背中の荷物に、手には傘と扇子。服装もなんだかきちんとした印象ですね。

表情・ポーズ・服装……。見れば見るほど味わい深く、一人一人魅力的な広重が描くおじさんたち。なるほど! おじさんに注目すると、浮世絵はさらに面白い!!

そこで、この感動をみなさまにお伝えするべく、「広重おじさん」に注目したグッズ企画を開始。 きっかけであったツイートの主、中山道広重美術館さまへラブコールを送り、今回のコラボが実現したのです!(ばんざーい!)

広重おじさんの聖地・中山道広重美術館へ

中山道広重美術館なかせんどうひろしげびじゅつかんは、中山道46番目の宿場・大井宿おおいじゅくとして栄えた岐阜県恵那市大井町にある浮世絵専門美術館です。

中山道広重美術館(岐阜県恵那市)

希少な「雨の中津川」を含む「木曽海道六拾九次之内きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち」全71図をはじめ、歌川広重の浮世絵版画を中心に所蔵・展示されています。

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 中津川」中山道広重美術館蔵(田中コレクション)

館内には作品展示以外にも、浮世絵の制作工程についての展示や、制作を疑似体験できる「重ねり体験コーナー」も人気。

版木ごとに摺ったものと、摺りを重ねたものを比べて見ることができます。
私も重ね摺り体験をしてみました! 青→赤→黒の順に重ねます。

また館内にはあちこちに「広重おじさん」の姿も! 訪問の際にはぜひおじさんたちを探してみてください。

どの作品出身のおじさんかわかるようになれば、あなたもおじさん通!?

「観覧無料デー」にもご注目を!

そして、私が中山道広重美術館さんについて、さらにご紹介したいのが、現在は毎週水曜・金曜に実施されている「観覧無料デー」!
これは企業スポンサーを募り、より多くの方が気軽に来館できる環境を作る試みです。

詳しくは美術館の公式HPTwitterをご覧ください。

中山道広重美術館
〒509-7201 岐阜県恵那市大井町176-1
開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※最新の情報は公式HPでご確認ください。

企画展「うきよえ“う”づくし」開催中!
2023年6月22日(木)~7月23日(日)
詳しくは公式HPをご覧ください

企画展「うきよえ“う”づくし」中山道広重美術館

コラボ企画は、発売前の最後の準備中!

「広重おじさん」をテーマにした、中山道広重美術館×ミュージアム部のコラボ企画は、2023年7月20日ウェブリリース予定!
どんなグッズができあがるのか? 楽しみにお待ちください♪

\発表します!/
2023年7月20日追記



おまけ*大井町プチトリップ

中山道広重美術館への訪問の際には、大井町の街歩きもご一緒にどうぞ! 私が美術館を訪問した際の写真で、少しだけ旅気分をおすそ分けします。

中山道が通る街、恵那市大井町。
街の中には中山道についての案内看板も。
阿木川あぎがわにかかる大井橋。橋の高欄には「木曽海道六拾九次之内」の陶板が!
「木曽海道六拾九次之内 大井」については、詳細な解説付き。
米をつぶしたものを串に巻きつけ、たれをつけて焼いた郷土料理「五平餅ごへいもち
恵那駅近く「あまから」さんの五平餅はだんご型。
ごちそうさまでした♪

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