iPad Pro 10.5 からiPad mini(2019)に乗り換えた
今さら、という気がしつつも、モバイル用途で愛用していたiPad Pro10.5インチからiPad mini 2019年モデルに乗り換えました。
おりしも、iPad Airが刷新されてベゼレルレスデザインになり、シュッとした外観とA14 Bionicチップの搭載、指紋センサーの搭載など気になる性能更新が発表済みで数週間のうちには買えるようになるというタイミングでしたので、乗り換えの選択肢としては非常に迷わされるものがありました。
それでも結局、iPad Pro10.5インチの後継機として「小さい方の」iPad を選択するに至った心の葛藤を書いておきたいと思います。
本題に入る前に、スマホやタブレットの更新について、自分なりの考えを少し書いておきたいと思います。
2010年に登場したiPadのハードとしての製品コンセプトは、登場当初からブレがありません。大きなタッチスクリーンとモバイルネットワークを使って、スマホのスクリーンの小ささというデメリットを埋め、モバイルネットワークによる足回りの軽さを活かす立ち位置で、生活のいろいろなところに浸透するようになりました。そんな特長に引かれて、自分自身も5枚のiPadを購入してきました。
買い替え更新を考えるのは二つのタイミングがあって、ひとつはデザインが大きく変更になること、ふたつめはプロセッサを中心に中身が大きく更新されること、です。
2018年のiPad Proがベゼルレスのデザインで登場したり、サイズ違いが登場したり、見た目的に、「あ、新しくなったな」と感じて更新意欲をそそられるのは3年から4年に一度くらいです。無印iPadもiPad miniも、デザイン上の大きな更新を受けることなくロングセラーになっています。
プロセッサの更新も一つの買い替えタイミングです。コンピュータにとってスピードは正義です。スピードを出すには新しいプロセッサが絶対的に有利です。ではありますが、通常利用の中でそれほど性能の不足を感じることはあまりありません。昔のWindowsパソコンのように、2、3年使うとゴミアプリやゴミファイルがリソースを埋め尽くして使い物にならなくなる、というようなことは、iPadになってからそんなに感じなくなってきました。
一方で、iPad向けのアプリは年々充実してきて、iPadでできることがより多くなり、より高次元になってきています。例えば写真の加工とか、動画の編集などは、むしろiPadで作業した方が効率が良く高速になってきています。何年かたつと、やっぱり端末のリソース不足を感じることもあり、その意味では、毎年アップデートしなくてもいいくらいiPadの製品寿命は長くなってきているけれど、3、4年くらい経つと買い替えた方が幸せに使える、ということになります。
今回買い替えを検討したのは、Ipad Airが登場して、自分にとってちょうど良いサイズの機械が登場したこと、A14 Bionicで数字上は最速のプロセッサが搭載されるようになったことです。これをきっかけに、自分がモバイル用途で愛用しているPro10.5インチの買い替えを検討してみたわけです。
1. 利用目的に見合う端末性能
自宅ではiPad Pro12.9(2018)を使っています。画面が大きいけれど、モバイル用途でも使える絶妙なサイズです。しかし大きくて重いことに変わりはなく、片手で気軽に持って使うとか電車の中で取り出して眺めるとか、という用途になるとちょっと大袈裟です。なので、自宅では12.9インチ、モバイル用途では10.5インチ、という使い分けになっています。
主な使い途も端末の大きさによって自然に分かれるものの、しかし大まかにいって、新聞の閲覧、ネットの閲覧、ブログの更新、動画の視聴、それらのコンテンツの作成、プログラミング、写真や動画の編集といったことになります。それなりに端末に負担をかけながら使っています。しかしながら最新世代では、一番安い無印iPadですらA12 bionicが搭載されているので、おそらく無印モデルでもそれほど性能不足は感じないのでは、と感じつつ、保存容量の大きさからProモデルを選択してきています。
左の画面を見ながら、右の画面にアウトプットしていくみたいな形でSplit Viewを多用します。左の画面にネットの調べ物を表示させておいてブログを書くとか、参考になりそうなコードを表示させながら、それをタイピングしていくとか、Split Viewの使い勝手の良さが上がってきていて、この点では12.9インチモデルは無敵です。サイズ的にいうと、7.9インチを縦に二つ並べると10.5インチの画面サイズになるのですが、体感的にはこの10.5インチサイズでSplit Viewは微妙に小さく感じます。12.9インチでは快適に作業ができます。
2. モバイル用途に適したサイズ感
上に書いたような作業をするためにiPadを使っています。しかしモバイル用途では割り切って、できることを絞り込んでも良いかもしれないと考えました。Split Viewが必要になるような大きな作業は自宅のiPad Pro 12.9インチを使うことにして、そとでは取り回しの良さを活かして7.9インチの方でやろうと。
いろいろなサイトで見ると、iPadminiのサイズ感に憧れます。片手で持てるサイズ、小さなカバンの中に入るサイズ、その辺にゴロンとしながら使えるサイズ。どれも自分のこれまでのiPadの使い方にはなかったものです。10.5インチでもまったく大きさを意識することはありませんでしたが、片手で使うには重量を感じます。いろいろなレビューを見れば見るほど、7.9インチは確かに理にかなっているような気になってきます。新しいサイズに挑戦して、新しい使い方をするのも悪くないかなと思い始めてきました。
まとめ
以上二つのことを併せて考えてみると、1番の、利用目的と端末性能のバランスを考えたときに、自分が不足を感じるのはCPUなどの中身の性能ではなくて、物理的な画面サイズです。プロセッサは最新に近いA12 bionicがついています。問題なしです。
でも12.9インチを多用する身からすると、7.9インチの画面は明らかに小さい。タブレットというよりもスマホの使い勝手に近いのではないかと。特に、自分の使い方で、7.9インチによるSplit Viewは使い物になりません。他の人のレビューで、Split Viewに言及しているもはとても少なかったので、この点は購入の際に一番気になるところでした。
しかし皮肉なことに、モバイル性能を考えると、今度はちいさいほど有利に働くようになるのです。コートの大きめなポケットであれば十分に収納可能なのが7.9インチです。10.5インチのProモデルではこうはいきません。折りたたみのキーボードを組み合わせるとさらに使い方が広がります。
で使うときにはmini、Split Viewを使ってガッツリ作業したい時は家でやればいい。そう考えると、10.5インチの後継モデルは11インチのiPad Airではなくて、miniにしようと、そういう結論に行きつきました。
iPad miniを使い始めて2週間、戸惑いとワクワクがまだ同居しているところですが、使い込んでみてまたレビューしてみたいと思います。
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