「みんなでやりたい!」からと言っても、みんなでは始められない
私は、2015年に新卒でNPO法人に入職し、ボランティアの大学生と青少年向けのいろんな事業・サービスを作りながら、ボランティアの大学生自身の成長に関わる仕事を8年以上してきています。
余談ですが、自分のルールとして、「年末までに100記事書きたい!」というマイルールがあってそのために更新頻度をあげています!
「ネタがあったら書こう。」だと、当たり前だけどそんなに毎日目新しいことが起きるわけでもなく更新が滞るので、とりあえず毎日noteを開いては書き始めてみる。という100万年前からわかっていたことに着手し始めて3日目です。(いつまで続くのやら・・・)
今日は、「みんなでやりたい!からと言って、みんなでは始められない」というテーマです。例によって、タイトルで今日の結論を書いてしまいましたが、よければぜひお付き合いください。
昨日・今日とちょうど事業部幹部の学生たちと話をしていたので、そのときに感じたことの共有になります。
プロジェクトにしても、仕事にしても、やってみるといろいろな細かい調整やら面倒が結構多いですよね。学生が進めるプロジェクトも例に漏れず、面倒なことや嫌なことがたくさんあります。
子どもたちの体験や成長に寄り添う活動・イベントなんかを1年中つくっているので、なんだかキラキラしているようなイメージをもたれますが、実際にイベントをしているのは年間30〜40日ぐらいなものです。
それ以外の300日以上は、その本番を迎えるための準備に勤しんでいます。
プログラムの中身を考えたり、進行を考えたりすることは前向きに取り組めたりしますが、集客のための書類をつくったり、配送先に電話をかけたり、数万部のチラシを仕分けて梱包・配送したり。
ほんとに裏側な準備もたくさんあるわけです。
楽しいこともそうですが、特に嫌なことほど、「みんなでやりたい」とよく言っています。
ここでいう「みんなでやりたい!」を分解すると、
・みんなが嫌だと思っている作業・タスクを、
・みんなで(特定の誰かがやるのではない)、
・できるだけ無理をする(スケジュールを調整する)ことなく、おわらせたい。
という意味なようです。
嫌なことだからこそ「みんなでやりたい!」という気持ちはわかりつつ、学生たちが想像している「みんなで助け合い、協力しながらやっている図」みたいなものっていうのは、いわば「ゴール付近におけるチームの状態」であって、だからといって、なにも最初から助け合い、協力しながらやっていたわけではないってことです。
多くの場合、ムーブメントやその時々の時代の流れなんてものは、みんなで一斉に始まることなんてない。ってことです。
人は脳の仕組みとして、「変化を恐れる」ようになっているからです。
「変化を受け入れる」ことは大変な心理的労力のかかることです。
だからこそ、何か新しい流れや動きなんてものは、「みんなでつくれるはずがない」ってことです。それができるなら始める前から時代はそのようになっているから。
ということは、何かしらの「大きな変革」とまではいかないにしても、今までとはちがう何かを生み出そうと思えば、それは「誰か」が始めなきゃならない。
その誰かが始めたことに、賛同する人(フォロワー)がいることによって、口火を切って始めた人の支え方を提示することができる。
そうやって、3人目・4人目と続いて、やがて大きなムーブメントや変化を起こすことができる。
まとめると、「みんなでやりたい!」と思うなら、あなたが最初に始める1人になるか、最初に始めた一人を支えるフォロワーになる。
そこからしか、人を巻き込むことはできない。というお話でした。
有名な参考動画がyoutubeにあります。
ぜひご参照ください!
現場からは以上です!
今日も皆さんにとって、すてきな1日になりますように。
「Z世代とのチームづくり」とは?
これは、私が働く大学生主体のNPO法人にて、大学生とともに事業実施をする中で感じたことや気付いたこと、またチームで活動する中での気づきや学びを共有したり、チームとしていま直面している課題やこれからについて共有したりしながら、ジブン自身も、読んでくださっている皆さんにとっても、チームづくり・コミュニティーづくりについて学びを深めていけたらと考えています。
私が働くNPOではたくさんの大学生が活動しています。学年もバラバラで、入りたての1年生の子もいれば今年が最後の1年!ということで意気込む4年生の子までいます。
世の中にはあまりない、4年ですべての人が入れ替わるという不思議な組織でもあって、「学生(先輩)が学生(後輩)を育てる」という文化を継承しながらやってきている組織でもあります。
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