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良いものか良くないものかは姿かたちでは判断出来ない

あなたは幽霊というものを見た事がありますか?

私はこの目で見たことは一度もありません

けれど、目を閉じている時に頭の中で、そこに居ると感じたことはあります

それが幽霊と呼ぶものなのかは分かりませんけど

ベッドに横になって眠る前なので、それって実は眠ってたんでしょ?夢でしょ?
と言われたら、そうなのかもしれません
でも、自分では夢ではなかったと信じています

そんな霊体験を2つお話します

1人目に出会ったのは19歳の時

長野県にあるリゾートホテルでのアルバイト先でのことでした

初日に案内された社員寮はキッチンのついた少し広めの和室でした

「ごめんね、前に使ってた人の片付けがまだ出来てなくて…すぐに片付けさせるから、とりあえずこのまま使って」

そう言われた部屋には3ヶ月前で止まったままのカレンダーがかけられ、流し台の下の扉を開けるとそこにはお酒の空き瓶が所狭しと置いてありました

ちょっと不気味な感じもしましたが、仕方ありません

その夜、ホテルの空き地でスケボーをしていたら、足を挫いてしまいました

部屋には和室なのにベッドが置かれていたので、そこで寝ることにしました

しかし、なかなか寝つけません

明日は仕事もあるし、早く寝なければと思い、目を閉じてしばらくたった頃、部屋の入り口から音もなく人の入ってくる気配を感じました

鍵をかけているはずなのに…

寝入りばなというのは、すぐに目を開けたくても体は言うことを聞いてくれないものです

このころ金縛りというものをよく経験していましたが、それに似ています

意識はあるのに、体が思うように動かない…

そのせいですぐに目を開けて確認することはできませんでしたが、さっき入って来たであろう人は、ゆっくりとこちらに近づいてきて、ベッドの足元に立ち、不思議そうにこっちを見下ろしています

30歳くらいの男の人という感じでした

けれど不思議と怖いという感情はありません

普通は夜中にそんな男性が入ってきたら、人間だろうと幽霊だろうと怖くてたまらないと思うのですが笑

その男性はしばらくこっちを見ていましたが、そのうち何も言わずにすうっといなくなりました

翌日、私の部屋の片付けを指示されていたというバイトの先輩から聞いた話によると、その部屋には3ヶ月くらい前まで社員の男の人が住んでいて、お酒が好きでアル中で亡くなったという事でした

ああ、なるほど

と、全ての辻褄が合いました

特に危害を加える様子もなく、とても穏やかな魂でした

その男性はきっと自分がもう亡くなっている事に気付いてなくて、自分のベッドに寝ている私を見て不思議に思って見ていたんだろうね

これで成仏出来たらいいね

と、みんなで話しました


この体験から1〜2年くらい経った頃でしょうか

私はまた別の忘れられない体験をすることになるのです

続きはまた次の投稿でお話します


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