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まーちゃんと過ごした日(現実編)

これは私がまだ小学校低学年の時の話

ある夜のこと、家に電話がかかってきたんです

電話を切った母の口からは信じられない言葉が

「まーちゃんが交通事故で亡くなったって…」

まーちゃんというのは近所に住む同級生の女の子

私とまーちゃんは、当時、通学班が同じで同じ学年だった仲良しの2人とともに4人でよく遊んでいました

そのまーちゃんが…死んだ?

まだ幼なかった私には、にわかにその事が現実とは受け止められず、すぐには涙も出ませんでした

それを現実だと理解し、悲しみの気持ちが湧いてきたのはまーちゃんのお葬式の日
まーちゃんはお気に入りのエメラルドグリーンのワンピースを着て、綺麗にお化粧してもらい、まるで白雪姫のように、棺の中で眠っていました


まーちゃんのおうちは洋食屋さんをやっていて、ディナータイムに忙しいご両親は、よく近所の20代くらいのお兄さんに子どもたちを任せていたみたいでした

その夜、少し離れた場所で火事があり、お兄さんと預けられた子どもたちはそれを見に行った帰りの事だったそうです

片側2〜3車線の大きな国道
10月下旬のその日は日が暮れるのも早かったのでしょう
恐らくもう辺りは暗い時間

普通なら信号のある横断歩道や歩道橋を渡るような道
(実際、その道の先にある小学校へは毎日歩道橋を渡って通学していました)

それなのに、あろうことか
彼らは歩道橋でもなく、横断歩道でもない場所を横切って横断しようとしたのです!

まーちゃんが走って道を横切ろうとした時、国道には大きなトラックが!
そんなところから小さな女の子が飛び出すなんて想像だにしなかった運転手はきっと直前までブレーキを踏む事は無かったのでしょう

トラックにひかれたまーちゃんは30メートル飛んだとあとから聞きました

即死でした

虫歯がいっぱいの乳歯も大人になったら綺麗な歯になって、素敵なお嫁さんになれるかな?って、大人になる時を楽しみにしていたまーちゃん

私たちはもっともっと一緒に遊びたかった
そして一緒に大人になりたかった…

今もまーちゃんの事を思い出すと涙が込み上げてきます

でも、こうして時折まーちゃんの事を思う事、いつまでも忘れないでいる事が何よりの供養なのかなと思っています


さて、ここまで読んだあなた
友達の死のどこが不思議体験なの?
って思いますよね?

実は不思議な事はこの翌年に起こったのです…

続きは次の記事で

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